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仕事のコツと生きがいの深い関係

 楽しくなければ仕事じゃない。

 見栄を張ってそう言っているのではない。単に自らのためにお金を稼ぐ行為であれば、それは仕事と呼ぶには不十分なのだ。生活のために稼がなければならないのは事実だが、それだけのためにやるのだとしたら、それは仕事の一部分に過ぎない。だから、そうした仕事は楽しくないはずだ。仕事から楽しさを除いたのがそうした仕事だから。

 どんな仕事であれ、誰かの役に立つからこそお金がもらえる。だから、最終的に誰のためになる仕事かをしっかりと把握した方がいい。そこを例えば上司が言うからといったように取り違えてはならない。
 あなたが行う仕事が最も役立つのは、あなたが持つ長所を最大限活かした場合だ。得意なことをやるのが一番いい。あなたが賭した労力が漏れなく成果を生み出すのは、あなたが好きと思えることをやっている時だ。
 そして、好きなことをして他人の役に立つことが出来た時、人は楽しいと思うものだ。

 仕事をして楽しいと思えたら、それはあなたの力が存分に発揮された証だ。その恩恵を受けた誰かは、きっとどこかであなたに感謝していることだろう。

 しかし仕事は時につまらないものだ。あまり意味がなさそうで、成長に繋がらなさそうな、雑用のような仕事がある。そんな時こそ、その中に楽しみを見出すべきだ。そんな単純な作業に対して得意な点を見いだせず力を発揮出来ないのだとしたら、明らかに意味がありそうな大きな仕事など出来るはずもない。

 あるいは、仕事とプライベートを切り分けて、プライベートな時間には一切仕事のことは考えないのだとしたら、それは完全に間違っている。なぜなら、プライベートな時間の中にこそあなたの得意がぎっしりと詰まっているはずで、それを仕事に生かさない手はないからだ。それこそが仕事が楽しくなるためのコツなのだ。

 終業後や休みの日も仕事のことを考えると言うと、それは業務命令の時間外労働ですかと思ったかも知れない。もしそう思ったのだとしたら、あなたは成長を放棄していると言える。せっかく目の前に楽しく仕事をするチャンスがあるのに、そのやり方を遠ざけて遠回りすることを意味するからだ。

 なにも休日も仕事をやれと言うのではない。常に仕事に活かせることがないか気を配るだけのことだ。社会人になったら一生ずっと仕事がつきまとう。どこかで誰かの役に立たない限り生きられないのが人間だからだ。
 働かずにのんびりと優雅に暮らすのが一番楽しいと思ったらそれは違う。そんなのは直ぐに飽きることだ。僅かでもいい、自分の得意を活かしてどこかで誰かの役に立つことが出来れば、人はそれが生きがいになるのだから。

 だから、楽しくなければ仕事じゃない。

おわり

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