Week 5/25 News記事まとめ


1.Exclusive: Why All-Star Investors Think $350 Million Video Startup Loom Is The Next Big Thing In Remote Work Tech

著名なベンチャーキャピタルが投資を実施しているLoomという企業について取り上げられています。所謂VCaaS (Video Conference as a Service)ににおける、リモートワークの状況下で子供の面倒を見ながら忙しい時間を縫って会議を実施しなくてはならないという課題を「会議の実施=時間の無駄」という切り口から解決に挑んだ企業です。
具体的にはビデオ録画ツール・録画を社内で共有するプラットフォーム・各動画のアナリティクスを提供しています。
個人的にはTeamsとかに買収される可能性もあるのかな、などと思ってはいますが、気になったのでピックアップ。

2.Tencent's $70 billion investment plan in cloud computing will pit it against US providers

WeChatを開発・提供しているテンセント社が、5年間にクラウド・人工知能・サイバーセキュリティ領域に700億円の投資を行う事を発表しました。
クラウド領域ではAWS、Azure、GCPなどのGAFAMが多くの市場を占めていますが、このUSベンダーは中国には積極的に進出しておりません。
同様に中国ベンダーも同様にUS市場には積極的に進出していません。

USベンダーに続いて、市場規模を取っているのはAlibabaですが、テンセント社はそのAlibabaと比べても中国国内においてかなり差を付けられている模様。

この記事では、中国ベンダー、特にテンセントがUSと戦っていくためにはインドネシアやインドへの進出が重要と書かれていますが、ここから読み取れる示唆はまだクラウドのニーズが高まっていない途上国においてのビジネスが今後重要となってくるのではないかという事だと思います。
先進国においては日本含めて以上のBusiness Insider社の図の通りのシェアとなっており、今後は東南アジアやアフリカ、南米などの国に於けるビジネス戦略によって各社にシェアが変わってきそうですね。

3.Microsoft acquires robotic process automation platform Softomotive

マイクロソフト社がローコード開発に強みを持つRPAツールを開発しているSoftomotive社を買収しました。これによりビジネスユーザーへのRPA開発の敷居を下げる事を狙っているのでしょう。
Office 365ユーザ全員がPower Automateを使えるわけではないのでTeamsがSlackのユーザー数を一瞬で抜き去ったようにはならないとは思いますが、大手企業がこの領域に参入してくるのは他ベンダーにとっては脅威以外の何物でもないでしょう。MS社の開発者リソースをどれだけRPA開発に突っ込むかにもよりますが、他のベンダーは機能優位性をきちんと保つ事が重要になってくるでしょうね。この買収によって他の主要RPAベンダーの買収はしばらく検討していない事も窺えるので、暫くは各ベンダーの動向は要チェックです。

.Tencent Backed Chinese Payment Technology Company Refiles Application for Hong Kong IPO

.Artificial Intelligence Is Driving A Silicon Renaissance**

.The Seven Patterns Of AI**

7.Cisco to acquire internet monitoring solution ThousandEyes

Sequoiaも投資していたインターネットインテリジェンス企業がCiscoに買収されました。Zoomはセキュリティ面強化の為にKeybaseを買収していたりと、VCaaS業界は大忙しですね。
安定した会議を提供する為にはインターネット回線の安定化は肝要なので、納得の買収です。所謂Acquhireのようにも見えますね。
私はCiscoユーザではありませんが、今後の製品改善の動向に期待です。

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