見出し画像

エッセイ|弱い心のまま、雨に打たれて

伝えきれない
決められない
続かない
素直に喜べない
認められない

負の感情と共に人は生きている。
事実を受け入れられないとは言うものの、
それは自分の感情を受け入れない事と同質のものかもしれない。
そんな事態に陥ったとき、心を壊す人もいるだろう。
相容れない自己的な矛盾に耐えられなくなるから。

そんな時、救いの手はあるの?

他者は残酷なほど、あなたの気持ちを全て汲み取ってくれない。
だから、我慢すること、耐えること、諦めないことを強いられる。
日本ではいかに平静を装うかが美徳とされるから。

でもそれは、人前だけでよいと思う。
一人でいられる時間こそ自分と向き合う最良の選択。
あなたを救えるのは、あなた自身。

向き合えばきっと、悲しみ、後悔、絶望や怒りの風雨に苛まされる。
弱い心だと思い知ることになるだろう。
それが本当のあなたの姿。

弱い心で強がるから苦しむんだ。
弱い心のまま雨に打たれてみよう。
虚構の心を洗い流してくれるさ、涙と一緒に。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?