見出し画像

辛い時に読んでほしい。辛いものは辛いんだ。

何かに行き詰っている人、辛い思いを抱えている人に読んでほしい。
大丈夫なんて簡単に言わないけれど、少しでも楽になる方法はたくさんあると思うんだ。


2020年の6月のある日の深夜、一人暮らしをしている兄から突然電話がかかってきた。
「もしもし」
「あぁ……起きてた?ごめんな、突然」
「起きてたから大丈夫だよ。どうしたの?」
兄は泣き出した。

私の兄は、幼少期から天才肌で、小学校受験に合格し、国立大学付属の小中一貫校に入学。
県で偏差値トップの県立高校に合格し、大学も国立の大学に合格した。
でも、兄の勉強姿は正直見たことがない。

そんな兄は大学院を卒業した後、小学校4年生からの夢であった小学校教員になった。
いつでも兄は自分の掲げた理想を叶えている、私からすれば1番身近な憧れの人だった。

その兄が電話の向こうで泣いている。
ただ事じゃないと思った。

「仕事が辛くて眠れないんだ。寝ても仕事の夢を見て、寝た気がしない。食事も喉を通らなくて、まともに食べれていないんだ」と言う。
次の日も仕事だという兄……。
吐き出したいままに話してもらい、その日は電話を切った。

翌日、介護職の夜勤明けで帰ってきた母に電話があったことを知らせた。
母は夜勤明けの中、兄に会いに行った。

それから兄は躁うつであると診断され、休職期間に入った。


今はもう復職し、元気に1年生の担任を持っている。
大変なこともあるけれど、楽しくやっているようだ。


きっと辛いことがあっても、周りに言える人って少ないんじゃないかと思う。
自分が辛いと感じていても「たいしたことない」と抑え込んでしまう人って多いんじゃないかと思う。

自分が辛いと感じるなら、辛いんだ。
辛いなんて感情、比較できるものじゃない。
自分より辛い人も居るから……とか、少しでも前向きにならなくちゃ……とか、思う必要ない。
自分が辛いなら、辛い。

相談できる人が身近にいるなら相談してほしいと思うし、何もしたくないなら何もしない期間があっていいと思う。
1つだけ、命を投げ出すことさえしなければ、なんだっていいと思う。
命を投げ出すのは、まだいいんじゃない?って。
明日のドラマ見てからじゃダメ?
来週の友達との予定が終わってからじゃダメ?
1ヶ月後の映画観てからじゃダメ?
3ヶ月後の誰かの誕生日をお祝いした後じゃダメ?
って思う。

それに、あなたのことを大切に思う人が居る。
だから迷惑とか思わず、話せる人に話してほしい。

生きる道は1つじゃない。
他の道に行ったっていいじゃないか。
自分が描いていた道とは違う道にも面白さはあるんじゃないか。
だから、辛いことを抑えずに、辛い時には辛いと言ってほしい。


私も大切にしたい人を大切にすると決めた。
何か変化があった時に、すぐに声をかけられる人であると決めた。
そしてもちろん自分も、自分の感情に目を向けてあげたいと思った。

人は誰も、一人じゃない。

そんな風に思う。


この思いが、気持ちの良い風に乗って、誰かにとって、少しでも、ほんの少しでも、何か力となって届けばいいなと願ってーー。



毎日投稿9日目です。
本日もありがとうございます。

あなたも私も、今日を過ごしていて、それだけで意味があります。

何か少しでもより良い日となりますように。

それではまた。

と。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?