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【個人事業主向け】経費=支出!個人事業を営む上で考えたいお金の使い道とは?


はじめに

静岡県の駿東郡長泉町を拠点に、フリーランスのアスレティックトレーナーとして活動する、德田晴宣(トクダハルノブ)です。

プロアスリートのケア&コンディショニングや都内の大学パフォーマンスセンター、野球振興活動、県内の高校野球部への指導などに携わっています。

2月15日から始まる確定申告に備えて、昨年から弥生会計ソフトに打ち込んでいた収支データを改めて確認しているところです。

収支のバランスを考えながら、余分なお金を使わないように意識していたのですが、支払わなくてもよいお金が思った以上に出ており、非常にもったいなかったです。

個人事業1年目で、資金繰りにも少し苦労したことで、節税対策として行っていた小規模企業共済や確定拠出年金にあまり金額をかけられませんでした。

収支のバランスと所得、節税対策を常に考えながら、より良いお金の使い道を考えなければなりません。

「もう少しこうしておけばよかったな。」という反省点と、2024年の事業や自身の活動にどう活かすのか、について書きます。

経費=支出!何でもかんでも、「経費」にすればよい⁈

私は現在、月に1、2回の頻度で居住地区の商工会議所を訪問し、複式簿記の記帳指導をしてもらいます。

記帳が正しくできているかを確認してもらうとともに、個人事業を営む上で必要なお金の使い道についても色々とアドバイスを頂きます。

数ヶ月前、その担当者が「必要経費と所得の考え方」についてこのようにお話しされていました。

「個人事業主さんの経費は、あくまで自分の稼ぎの中で出たお金だから、支出と考えるべき。何でもかんでも経費にすればよいわけではなくて、収支のバランスを考えながら、やらないと破産しちゃうからね。」

実際に昨年1年間、個人事業主として活動してみて、経費を含めた支出をできる限り減らして、収支のバランスを整える重要性をとても感じました。

前述の担当者の言葉にあるように、経費計上するお金は自分自身の収入の中から支払うため、当然ながら支出が収入を上回ってはいけません。

本当に必要なお金かどうか?をしっかり見定めた上で、計画的に、賢く使うことが大きな課題でした。

経費を減らすために実際に行ったこと

支出をできる限り減らすために実際に行ったことをこれから紹介します。

1.請求書や領収書の電子化

個人事業を始めた昨年当初は、請求書や領収書を紙で発行して、相手方に郵送していたため、郵送費や収入印紙代などがかかってしまいました。

紙で発行する領収書では、5万円以上(税抜)の金額を受領した場合、領収書に収入印紙を貼らなければなりません。

その収入印紙代(5万円以上100万円以下あれば、200円)は、基本的に領収書の発行者が負担をすることになります。

送る相手先が多く、今後の活動を行う上でその費用がもったいないと感じたので、すぐに請求書や領収書のテンプレートを作成し、電子化しました。

2022年1月より施行された、電子帳簿保存法により、請求書や領収書の電子化を進める流れも後押しして、そのような形としました。

紙の領収書と比べると、作業がとても簡略化されるため、非常におすすめです。

2.事務作業をカフェではなく、自宅で

通常、カフェで仕事を行うときの飲料代は「会議費」として経費計上が認められます。

ただ、そのお金も積み重なると大きな金額となるため、極力自宅で作業することを心がけました。

自宅にあるコーヒーメーカーでコーヒーを淹れると、1杯あたりおよそ60円、カフェで飲むコーヒーを1杯あたり500円だとしたら、その差額はとても大きいです。

「本当にそのお金を出してまで、そこで仕事をしなければならないのか?」

をふと考えたときに、明確な理由が全く思い浮かびませんでした。

普段、何気なく使うお金を改めて見直すと、無駄な支出や削れるお金が色々あるのではないでしょうか?

1杯数百円のコーヒー代も、積み重なれば大きな金額になります。

3.移動はできるだけ「公共交通機関」を利用する

活動先までの移動は、できるだけ公共交通機関を使用するように心がけました。

その移動を必要経費として相手方に請求できる場合は、公共交通機関で移動するようにして、後に立て替えた金額を実費精算してもらいました。

そうすることで、移動にかかった費用が私ではなく、相手方が申請しなければならない経費となり、こちらで負担する必要がありません。

ただ、自家用車の場合、その費用をどのような規定で算出するかが会社や個人事業主によって異なります。

そのため、車両費として申請した金額を実費精算せずに、報酬や指導料に合算される形で支給されること場合があります。

そのような場合、車両費として支給される金額が報酬の一部とされ、報酬金額が増えるとともに、こちらが車両費として経費計上しなければなりません。

もし公共交通機関を使って移動できるのであれば、

・必要経費として事前に交通費を申請し、その金額を後に実費精算してもらう

・あらかじめ区間がはっきりしている交通チケットや航空券は、事前に送ってもらうよう交渉する

とよいでしょう。

2023年の大きな反省点

1.無駄な出費だった、支払手数料

昨年の収支を改めて振り返り、非常にもったいなかったのが、「支払手数料」でした。

・自身の銀行口座からお金を引き落とす手数料

・取引先の金融機関にお金を振り込む手数料

・クレジットカードの支払いが遅延したときに発生する損害金

が多く積み重なり、それらの金額が合計で8千円ほどかかっていました。

非常にもったいないですし、そのお金で「何ができたのだろう?」と考えずにはいられませんでした。

1回の手数料がたとえ少額だとしても、それが積み重なっていくと大きな金額になることを身をもって実感。

今年はできるだけ無駄な支払手数料を減らして、丁寧な使い方をしたいと思います。

2.思うようにできなかった節税対策

個人事業1年目だった昨年、自分が思っていた以上に資金繰りに苦労しました。

以前から節税対策として行っていた小規模企業共済や確定拠出年金にかけられる金額が少額となり、十分な節税対策ができませんでした。

個人事業主としてどのような活動を行うかが全く予想できず、収入面においても大きな波ができた昨年。

個人事業主としての活動が2年目となる今年は、活動の基盤をさらに整えるだけではなく、未来に向けた資金運用を行うことも1つの大きな目標です。

実際に、

・小規模企業共済の掛金を、昨年より4万円増加

・確定拠出年金の掛金を昨年より5千円増加

・国民年金の付加保険料の納付

をするようにしました。

昨年の反省をしっかり活かして、将来に向けた資金運用を行いながら、節税対策にも注力できればと思います。

おわりに

小さな失敗や色々な試行錯誤を通して、個人事業を営むために必要な形を少しずつ構築しています。

自分自身の収入や家族の生活に直結するため、日々の収支バランスをこまめに見直して、無駄な出費がないかどうか確認することが非常に重要です。

今年は昨年の反省を踏まえて、昨年からつけていた金銭出納帳をより丁寧に記録することにしました。

1日の終わりに必ずレシートや領収書を確認して、記録をつけるとともに無駄な出費になっていないかを確認します。

小さな労力を惜しまず、日々の積み重ねを大事にしながら生活できればと思います。

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静岡県の長泉町でケア&コンディショニングを行っています。

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