僕は現在心臓移植を目指し入院中です。
問題発生したため現状は心臓移植出来なくなりました。
今回はその事を背景に記事を作成してみました、読んで頂けたらなと思います。

心臓移植について

文字通り心臓を移植することです！
病に侵された自分の心臓を元気な心臓をドナーさんから頂き、寿命をのばす最終的な治療になります。

それもすぐに移植とはなりません。移植を必要とする患者さんに対してドナーさんの数は圧倒的に足りないからです。

心臓移植の現在の待機者は約900人で、年間100件程の希望者がいるのに対し年間60件程の移植数。どんどん待機者は増えていきます。
平均待機期間は3年半。平均なだけあって5年以上もありますし、今からだったら5～7年くらい待つことになるだろうと医師からは言われています。

その待機期間をどうするか？移植しないと言われてるのでそのまま待つわけにもいきません。
そこで、補助人工心臓：VAD(Ventricular Assist Device)を装着しその待機期間を過ごします。名のとおり心臓を補助してくれる機械です。

起こった問題とは？

入院して約1ヶ月、あとは申請が通ればVAD植え込み手術をして心臓移植を待つだけ。
看護師さん同席のもと説明室に先生から呼び出され言われた一言。

「今のままでは心臓移植はできなくなった」

え？
じゃあ今までの1ヶ月は何だったんだ、そう思ったがまずは説明を聞かないと。

PET検査という画像解析により僕の心臓の炎症反応が大きく、このままでは移植申請は通らないと。炎症が治まってきたらそこで移植申請出来る。

ん？
要するに心臓がよろしくないってことじゃないの？そのために心臓移植するのでは？

率直にそう思った。先生も同意見だったが、まだやれることがあるからだと心不全チーム内でなったそうだ。
心臓移植はどんな治療をしても助かる見込みのない患者さんを救う治療。まだやれることがあるとみなされた僕は現時点では対象外。
要は心臓の炎症を抑えればワンチャン大丈夫的なことなのだろうか？
それについて思うことはあるが専門医の集まりでそうなったのならそうなんだろう。

炎症を抑えるためにステロイド薬剤を服用する、そんなの半年前からやっている。大抵はそれで治まってくが僕はそうではない方だったらしい。
じゃあどうするの？
新たな薬を投入、メトトレキサート（MTX）という抗リウマチ薬で効果は期待できるとの研究結果があるらしい。
症例も多くなく、主治医の先生自体も今まで5件行った結果3件は炎症が抑えられたが僕みたいな移植が絡んだケースは初めてだそうだ。

とりあえず飲まないことには始まらない。保険外らしいなんか申請等で少し待たされたが、入院1ヶ月にしてようやく進みだした感じがする。
週1で飲む薬で副作用防止のため葉酸を少し間隔をずらして飲み出した。1ヶ月、3ヶ月と再検査にて様子をみていく。
※現時点（2/9）で1週間が経った

DT

Destination Therapy：長期在宅補助人工心臓治療

急に出して何だよって思ったならすいません。
僕もその時はそんな感じでした。
心臓移植を前提としないVAD植え込み、だそうです。

長らく日本では

心臓移植＝VAD

そんな構図となっていました。

移植をしないと生きていけない患者さん、そういう本当に必要な患者さんに数少ない心臓を届けるためにはこうするほかないのでしょう。

移植は希望しない、または何かの理由で出来ない（僕の場合は後者にあたります）
じゃあそのまま迫りくるお迎えを待つのか？

2021年から日本でも心臓移植を前提としないVAD植え込みが可能となりました。
欧米と比べると10年と遅いそうですが、新たな選択肢を出来たことは喜ばしいことだと思います。
これがDTの正体です。

これからの方針

現状では移植とならないがその道が完全に無くなったわけではない
とりあえず待つ、以上。

ただでさえ入院が長引いてるのにまだ待つのかよと素直な感想。
メトトレキサートを初めて結果を待つ。
どんな薬も副作用はありますが、この薬は副作用を抑える薬も飲むってそれだけ強い薬ということなんでしょうか？

・ショック、アナフィラキシー
・骨髄抑制
・感染症
・結核
・劇症肝炎、肝不全
・急性腎不全、尿細管壊死、重症ネフロパチー
・間質性肺炎、肺繊維症、胸水
・中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群
・出血性腸炎、壊死性腸炎
・膵炎
・骨粗鬆症
・脳症
・進行性多巣性白質脳症（PML）

うん、そんなん書かれてもわかりません。

最後に

移植の現状や僕の体験談を書いてみました。
内容難しいけど論文や研究記事等はありますが、心臓病である患者目線からの内容はより伝わるのかなと思います。
困ってる人などに届けばと願っています。

読んで頂きありがとうございました😊