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スーパービジョンとは スーパーバイザーとバイジーで最良のサービスを・・・という記事の紹介です。【研修準備】

今日は、今月の個別研修の資料作成の準備です。

今月は、指導的立場の正職員向けに”心理的安全性”と”スーパーバイザー”についての個別研修を実施する予定ですが、今日はスーパーバイザーについての資料作成の準備としてこちらの記事を紹介します。

当事業所は、管理者の僕、正職員でサ責のベテランさんが2名、介護未経験の実務者研修修了のパートさん1名という構成です。

分かる人にはわかると思いますが、非常に利益を出しにくい職員構成になっていますが、2024年度は安定的に黒字化できそうな感じです。

ただ、当初想定していたお給料の総支給額は現時点では支払えない状況です。2023年12月より、社長が支払いたいお給料の額ではなく、経営到達上支払える額に修正したので、そういう意味では創業計画の甘さが露呈した形になりましたが(なので社長のお給料をかなり減額)、処遇改善加算の運用について、もっと最初の給与設定の段階で慎重に検討しておくべきでしたね。

それでもベテランの正職員はそれぞれ基本給の20万円はそのままですし、手取りも20万円は超えてるので本当に頑張ってくれてる分は事業所としても還元できていると思っています。パートさんも時給1000円で2024年度は時給アップも確実なので、そもそも想定していたお給料の支払いができるくらいには売り上げを上げていきたいですね。

そんなわけで、そんなベテラン正職員それぞれに向けた研修の内容なので、二人が担う役割や期待を込めての内容になっています。

スーパービジョンとは、簡単に言うと、最良のサービスを利用者に提供することを目指して、指導をするスーパーバイザーが、養成されるスーパーバイジーと関わりながら、管理や教育、サポート役としての機能を果たすことです。介護や福祉、医療などの実習などで、スーパーバイザーが実習生を肯定的に評価し、実習生の傾向や気付きを開示し、いろいろな相談やアドバイスを経て、専門職としての成長と働きやすさの両方を備えた組織を醸成できます。

介護健康福祉のお役立ち通信

先月のパートさん向けの個別研修(視座・プロとは)では、僕を含めて前職では管理者・リーダーを歴任してきたベテラン二人の助言や介護方法や介護観をしっかり吸収して、パートさんなりに消化(昇華)してもらう事で、僕ら20年近い現場経験のノウハウや失敗談や意識しているコツなどを現場経験1年目から見聞きして、僕らベテランが十数年かけて培ってきた到達をもっと短い期間で登って来て欲しいという期待も込めて、早く俺を追い抜いて、俺に負けるもんか!と思わせてくれ、なんて言ったんですけど、実際に僕自身は部下を指導する時には、必ず自分を追い越していってもらう事を目標にしていて、そうじゃないと教え甲斐がないというか、後輩に負けられない!と思って自分も更に頑張れるような、そういう状況を作りたいんですよね。

さて、スーパービジョンの説明をみていると、その前提として心理的安全性が確保させている状況があったほうが機能しやすいとも読めます。

スーパーバイジーが気軽に何でも質問したり疑問に思った事を口に出せる事が重要ですね。

そしてそれが、結果として働きやすさに繋がっていく。

スーパービジョンの意味
ソーシャルワークにおけるスーパービジョンとは、組織の方針に沿って質量ともに最良のサービスを利用者に提供することを目指して、スーパーバイジーの職の遂行を監督・調整・支援・評価する権限を持ったスーパーバイザーが、スーパーバイジーと肯定的に関わりながら、管理的・教育的・支持的機能を果たすことである。

社会福祉養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座8 相談援助の理論と方法2,中央法規,2018 年
介護健康福祉のお役立ち通信

もともとはソーシャルワークの用語だったんだろうか。

在宅の介護現場のレベルに当てはめると、ケアマネがスーパーバイザーで、我々事業者がスーパーバイジーに当てはまりそうです。

大なり小なり、こういう関係性がどんな組織や関係でも作用してくるという事でしょう。

そういう意味では、上下の関係というよりは、役割や立場の関係であり、それぞれが対等に肯定的に関わり合いながら、大きな枠組みでの心理的安全性を高めていく事で、もしかしたら地域全体の社会福祉の向上につながっていくのかもしれません。

ここでも見落としてはいけないのが、利用者にとって最良のサービスを提供するために行う事がスーパービジョンである、という事です。

スーパーバイザーとは、援助者が専門職としてさらに成長していくように、スーパーバイジーに対してスーパービジョンを行う人。

スーパーバイジーとは、スーパービジョンを受け、専門職として養成される人である。

介護健康福祉のお役立ち通信

まぁ、これはそのまま説明の通りですね。

スーパービジョンの意義

● スーパーバイジーにとって:
 研修等と比較しより特定の事柄に対し個々の社会福祉士に対して個別化して行われることにより、より精度の高い支援が可能となるとともに、役割・業務・責任の明確化、適切な業務量、関係者とのコミュニケーション、働きやすい職場環境、業務困難感の軽減、燃え尽き症候群の予防等が可能

● 組織(スーパーバイザーを含む)にとって:
 理念の実現、サービス/業務水準の維持向上、組織内外のコミュニケーション推進

● 関係者・関係機関にとって:
 社会福祉士との連携・協働を通して、より効果的な業務遂行可能

● 利用者にとって:
 最大限の利益

ソーシャルワーク専門職である 社会福祉士に求められる実践能力,公益社団法人 日本社会福祉士会
介護健康福祉のお役立ち通信

スーパービジョンの意義を見てみると、これは組織づくりの上で必要不可欠な内容なので、無意識でやってる感じですよね。

チームを統率する上で、こういう視点が最低限必要という事でしょう。

スーパービジョンの機能

管理的機能
・事業の計画、実施、モニタリング、修正、評価を行う。
・職員の採用や配置に関わる。
・職員の力量にみあった業務の割り当てや調整を行う。
・職員が組織の規律を守っているか、担当業務や役割を遂行しているかを評価し、必要に応じて指導する。
・職員を組織内外の衝撃から守る。
・よりよい組織となるよう変革を行う。

教育的機能
・効果的・効率的・倫理的に業務を遂行するための知識・技術・価値・倫理を職員が習得して専門性を高められるよう教育する。
・自己研鑽への支援
①理念や知識、スキルを伝える。 (見せる、説明する)
②考え、実践する機会を設ける。
③振り返る機会を設ける。
④フィードバックする。(ストレングス、改善点等を具体的に伝える)
⑤今後の取り組みを明確化できるよう支援する。

支持的機能
・スーパーバイジーを専門職として、そして個人として認めて尊重する。
・自己や自己の実践を振り返ることができるよう安心できる雰囲気をつくって自己覚知を促す。
・職務に関連するストレス、困難、気持ちなどを傾聴、受容、サポートする。
・利用者、同僚、関係者からのハラスメントを受けているスタッフをサポートする。
・スーパービジョン以外のサポートが必要な場合は、そのサポートが受けられるよう支援する。

介護健康福祉のお役立ち通信

スーパービジョンについては、上記の機能があるとの事。
管理的機能については、管理者の役割そのものです。
教育的機能については、山本五十六の名言で有名な『やってみせ~』そのまんまですね。
支援的機能については、心理的安全性におおきく関わるような内容のようです。

スーパービジョンの効果を高めるには、養成されるスーパーバイジーもスーパーバイザーも、関わりを常にスーパービジョンであるという認識のもとでコミュニケーションをとることが有効です。スーパーバイジーは自己開示の内容を具体的にし、スーパーバイザーはスーパーバイジーの考察が深まり、課題や考え方の傾向が見え、自己覚知や知識や考え方の引き出しを整理する効果を高めます。

介護健康福祉のお役立ち通信

スーパーバイジーもスーパーバイザーも、それぞれの関わりそのものがスーパービジョンであることを認識しておく事が必要という事のようで、それぞれ効果を高めるためには相互理解が必要という事のようです。

さて、こちらの内容もパワーポイント作らないと・・・。

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