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2024年12月24日「“人口減少時代” 私たちの未来は」(後半)・・・という記事の紹介です。

昨日は、登別市でDXについてのセミナーに参加しましたが、そこでのグループワークで保育士さんと同じテーブルになって、保育の現場の事など聞かせてもらいましたが、介護の仕事のイメージが一般的にはあまり明るいもんじゃないのを改めて実感しました。

やっぱり介護の仕事って暗いイメージなんですよねぇ、わかってたけど改めて気づかされると、そのあたりのイメージをどう変えていくかをしないといくらお給料上げても興味もってもらえないような気もしました。

日本が直面する人口減少。現在の人口は、2070年にはおよそ7割にまで減少すると推計されています。人口の4割近くが高齢者となり、社会機能が維持できなくなることが懸念されています。加速する人口減少で、経済や社会保障はどうなるのか。日本社会のこれからを専門家が議論しました。

NHK

間違いなく社会機能は、このままだと維持できないのでどうにかしないといかんのが現状と思います。

おそらく必要な発想は、ユニバーサルサービスですとか、ダイバーシティー経営の議論で出てきた新しい哲学なんじゃないかなと思っていて、何か障壁がある方のために組織や職場環境を変える事によって、実は障壁がない人々も得をするんだという発想ですよね。持病があって短時間しか勤務ができない社員のために、オンライン会議の環境を整えた会社がおっしゃっていたのは、それによって全社員の仕事のストレスが減ったということを報告されていました。子育てしやすい環境・社会を作ることが、実は全ての人々が住みやすい幸せな社会をつくることだと、こういった発想で、政策を考えていくことが大事なんじゃないかなと思います。

NHK

やはり今までの発想ではなく、多様性を認めるという視点での発想の転換は大きなキーワードなんだと思います。

特に10万人未満の自治体で、さまざまな地域との対話をさせていただいているんですけれども、人口の未来像をお見せして、この町をどうしていきたいか。その中で、この地域の事業所をどうしていきたいか。働き方をどうしていきたいかということを、老若男女で対話セッションを丁寧にやらせていただいています。兵庫県豊岡市ですとか、富山県南砺市といったところでやらせていただいているんですけれども、南砺市の場合は、地域づくり協議会の会長さんたち70歳以上の男性が多いんですけれども、彼らとともにどうしていきたいのかを若い人も交えながら丁寧に会話をしているようなところがあります。兵庫県豊岡市の事例ですけれども、丁寧に対話をしていくと3年目ぐらいから変わってきます。街の空気が変わる。ですので、制度を変えるとともに、風土・意識を変えていくという取り組みもセットで必要だというふうに強く感じています。

NHK

地域全体での対話って、どのくらいの自治体でやっているのだろう・・・。
丁寧に取り組んで3年で空気が変わるという事ですから、こういう取り組みも必要と思いますけど、誰がどのようにやるの?という所では、もう国や自治体がやるしかないと思うんです。

スウェーデンなどの場合は、子育が国家戦略と位置づけられているんですね。ポイントになっているのが、子育て支援と少子化対策を区別したほうがいいこと。もう1つは子ども支援という観点なのですね。出生率を上げていく施策の1つとして、家族頼みではなくて、良質な保育サービス、就学前教育としての保育サービスを充実させるということに徹底して力を注いだわけです。保育所に子どもを預けるとかわいそうかなって考えてしまうお母さんは結構いるんですよね。でも、学校に子どもをやるとかわいそうって考えるお母さんはいませんよね。それと同じように人生を歩んでいく上で、不可欠のプロセスとして保育所を位置付けていったということです。お母さんが安心して子どもを産んで、子供の未来を託せるという点で出生率を上げてきましたし、もう1つはたとえ人口が減っても少ない数の子どもで、しっかり社会を支えていく。たとえ生まれ育った家庭が困窮していても、その影響を受けることなく、力を発揮する、条件を広げてくっていうところで、非常に重要なポイントだったと思います。

NHK

子育が一番大事ってどの国でも同じだと思って制度のですが、こういう表記がされるという事は、日本ではそうではないという事なんですよね。
たしかに制度がおいついていないというか、子育しにくい環境ですもんね。

さらに親の資産の多寡によって受けられる教育の精度や機会も変ってしまう現状は明らかに国益を損なっていると思います。

スウェーデンは大変参考になると思いますね。実はスウェーデン、もっといろんな事をしていまして、お子さんが一歳から一歳半までは、どちらかの親御さんが完全に休むんですね。それでもちゃんと育児休業は完全にできていますので。逆に言いますと、最初の段階では親が育児をした上で、保育所の段階では完全に保育所が受けとめると。ある意味、育児休業と保育が完全に連結している形で非常に安心感があります。短時間労働にした場合も、その分だけ育児給付が出る。そういう仕組みまでできている訳です。実は100年前からスウェーデンはそれを考えている国なのですが。我々もちょっと遅れているわけですから、もうそこにいかに早く辿り着き、それ以上にしなくてはならないと。

NHK

見本にできる先行国があるのであれば、制度やお金の配分までそっくりそのまま真似すれば良さそうな気もします。
早く追いついてもらいたいものです。

放っておけば、今後さらに東京に集中するのは間違いないなと考えています。東京は働き手が十分いますので、生活に関係するサービスも維持されていくわけですよね。そう考えますと、生活の便利性を追求して若者が東京に集まってくる。移動の自由がある中、それは妨げられないわけですからと考えるわけで。しかし労働市場を2040年までシミュレーションしていくと、東京すら実は労働供給量、担い手の数というのはパツパツで、東京から働き手を奪って、どうこうなるというレベルの働き手不足ではないということ。つまりこれは若者の奪い合いで話を終えてしまっては何も解決策が得られない。誰かが勝って誰かが負けるという発想にしかなりませんから。全く新しい発想で、乏しい人、人々をどのように活躍させるのかという観点で、環境をどう考えていくのかということを考えていかなくてはいけないと思っています。

NHK

なんとなく東京は大丈夫なんだろうな・・・なんて思っていたので、その東京ですら危うくなるみたいなので本当に深刻な問題です。

東京にやって来た若者たちは、やっぱり地方がいいなとか、地方でもうちょっと余裕のある暮らし方をしたいなという若者たちも多いんですね。この若者たちの夢をどう叶えるかという形で、やはり地方の社会づくり、経済作り、東京ではなかなか企画開発の仕事なんか就けないけれども、地方の町おこしとか商品作りとか、いろんな若者の創造性を生かす就業機会が、作ろうと思えばいくらでもあるわけですよね。これを生かして、逆流をどうやって作っていくかっていう事がポイントだと思います。

NHK

弊社でもそういう田舎暮らしと介護の仕事をセットにした取り組みを将来はしていきたいと思ってますけど、果たしてどうなることやら・・・。

私が伴走させて頂いている10万人未満の街からは、東京に行きたいという若者の声はほぼ聞いたことがありません。むしろ本当はこの街で生きていきたいんだと。けれども賃金の低い仕事しかない、やりがいのある仕事がないということが、大きなアジェンダのように感じています。地方都市の視点から見た時には、東京にもちろん行ってしまう方もいる。東京もしくは首都圏、都市部に行ってしまわれる方もいるのですが、地方の中小企業の経営者にいつも「中小企業のせいにするな」と言われるんですけれども、事業所の皆さんと共に地域の若者、特に女性が働きやすい、女性も男性も働きやすい職場を作ってくってことが、私はキーになると強く思います。あとは都市と地方の差は、働く場に関しては大企業と中小企業の差と言えるかもしれないですね。東京においても、中小企業でまだまだ働く環境が整備されてないところもございますので、東京一極集中というふうにいうところを、もう少し解像度を高めて議論する必要もあるのかなというふうに感じています。

NHK

田舎や地方で魅力的な仕事を創出できるかどうか、これが鍵になりそうですね。

その一つに介護の仕事がなり得ればいいですし、そうなれるような発信はしていきたいと思ってはいます。

企業誘致だけではなくて、やっぱり保育と教育。先行投資するしかなくて、そういう意味ではお金がかかる。しかしながら分散というか、いろんな新しいアイデアの若い人もそうじゃない人も、日本の中で散らばっていただくようなことを想定するのであれば、やっぱりそれに動いていただくようなことは、必要じゃないかなと思ってます。

NHK

こういう先行投資は国の役割のような気もします。

官民の役割とよく言われますが、変わっていくのかなと感じざるを得ないなと思いますよね。いま地域の企業さん、中小企業さんの経営者たちとお話をすると、本当にさまざまな打ち手で、働き手が確保できない、人がどんどん辞めてしまうといったことに対応していらっしゃいます。賃上げは大前提として、さらに働き方、働く環境、休日の数、さまざまな打ち手を打っていらっしゃいます。こういった課題感に基づくさまざまな試行錯誤を、もっと社会全体で肯定的に捉えるべきなんじゃないかなと思っています。こういった民間企業。地方の中小企業で、さまざまな課題に直面して行われている挑戦を、もっと盛り上げて、もっと取り上げて、さまざまな課題のある地域に広げていきたいと考えていますね。

NHK

結構各地での取り組みや試行錯誤は勉強になりそうなので、そのあたりの情報は収集したいですね。

新しい発想で社会システムを再構築しなければいけないなと考えます。働き手が乏しくなって、ともすると助け合いや共助で乗り切ろうという風潮が高まりやすい社会環境になってきているのかなと思いますが、誰かの善意に頼る打ち手というのは、決して長続きすることはないと思います。何らかの報酬や、楽しさがあるからやるという、当たり前の気持ちを尊重する社会。これを再構築することが、もしかすると人口減少、少子化、こういったことに対する根本的な打ち手になるのかなと。そう考えています。

NHK

本当に新しい発想は重要ですよね。
まぁどうしようもなく助け合いが必要になっていくとは思うのですが・・・。

難しいですけれども、待ったなしであろうことは確かで、日本モデルっていうのも重要であろうと。日本はやっぱり年齢とジェンダー社会だったんですね。そういう意味で、今までの画一的な制度の切り口を修正し、早急に修正する必要はあると思いまして。1つの鍵は、人育てだと思います。人にどれだけ投資をしていただけるような社会を、公のところも含めまして、いかに早急に作っていただけるか。それがやっぱり鍵になると思います。

NHK

どう考えても人を大事にする事が重要ですよね、それは子供であっても障害があっても高齢であっても現役世代であっても重要と思います。

今までの画一的な制度ではない新しい切り口でのシステムの構築や工夫は本当に必須な課題だと思います。

例えば、空き教室、空き店舗、空き家などを利用して、人手不足ですので高齢者、障害者、子どものデイサービス、そこに退職後の高齢者にも来てもらって、「癒やしのサロンに来てください」って言うと「失礼な」とか言うんだけど、「力を貸してください」っていうと、「うんうん」って来てくれるんですよね。結構その高齢者が一番元気になっていたりする。そんな形で地域の支えを作っていく。あるいはDX、デジタルの力を借りた新しい働き方、みたいなものがどんどん出来てきて、分身ロボットを使って、ALSの人がサーブできるレストランだとか、オンラインで引きこもりの人が、引きこもった部屋の中で、ホームページの作成ビジネスをやっている会社だとか、どんどんどんどん広がってきているわけです。こういう営みに自信を持って広げていくということ。併せて、ともかく少子化をストップする政策を全面的に打っていく。こういうことではないかなというふうに思います。

NHK

こういうのやっていきたいですね、単純に面白そうですし、そもそも昔の日本ってこういう地域社会だったんじゃないかなぁと思ったり。

実は人口減少の問題を、これだけ大変だというお話するとですね、実はかなりの方は驚かれるんですね。少子化の問題は聞いているのだけど、これほど深刻だということは、実はあまり皆さん考えてなかった。この根幹はですね。実は将来の世代について、我々は実は責任があるということだと思っていまして。少子化対策、実際に効果があるのは数十年後だと思います。しかしこれ、駅伝みたいなもので、我々がやらないと次につながらない。さっき、2100年で半減すると言っていましたけど、遠い将来のように見えますが、今年生まれた子どもたちはほとんど生きている。ずっと落ち続ける社会を我々が作ってる。逆に言うと、我々が変えないかぎり、彼らは生まれた時からそういう状態で、もう何も責任がない状態で走るわけですから。その責任といいましょうか、気持ちを持って、今変えていくんだっていう。私は十分希望を持っていまして、皆さんが理解していただければ、我々やることはたくさんありますし、モデルも、どんどん出来てくるんじゃないかなと。そういうふうに思っております。

NHK

これは本当にそうだと思います。
駅伝という例えはわかりやすいですね、僕らの世代でしっかりと次の世代にバトンを渡していく。そういう意識というか、自分たちだけがよければいい、という事ではない考え方を全世代で共有して、じゃあやっぱり次の世代に何を残していくか、伝えていくかを一人ひとりがしっかりと考えていく事が重要だと思います。

少なくとも戦中戦後を生きてきた人って、もっと平和で豊かな社会を後世に伝えたいと思ってたんだと思っていて、その想いにしっかり応える事って、やっぱり更に次の世代へ同じように平和で豊かな社会を繋いでいく事だと思うんですよね。

参考になるモデルケースもあるようですから、もっとそういう情報が共有されるといいのですが。


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