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「奇跡」と言われた379人脱出、日航社長「乗員はプロとしての仕事をしっかりやってくれた」・・・という記事の紹介です。

今日は仕事はじめで新年の挨拶をしつついつも通りの仕事をしてきました。
移動中はラジオ等聞きながらの移動になるので、どうしても年始から発生している地震や事故の報道が耳に入ってきますが、航空機事故の避難については海外から賞賛されている通り、本当に素晴らしい対応だったと思いますし、日ごろの訓練の成果だと思います。

こういう事故発生時に混乱することなく職務を遂行できるようにするのが日頃の訓練でありマニュアルや計画書だと思いますので、職員一人ひとりが頭でマニュアルのフロー等を理解した上で適切な行動が出来ないといけないわけですから、乗客の命を預かるプロとして本当に素晴らしい仕事をされたと思いました。

日本航空の赤坂祐二社長は4日、記者団の取材に応じ、東京・羽田空港の滑走路上で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故で日航機の乗員乗客が脱出できたことに関し、「(乗員は)訓練以上の結果が出せたのではないか。プロとしての仕事をしっかりやってくれた」と述べた。

読売新聞

極限状態で訓練以上の結果を出せるというのは中々出来ない事だと思います。CAさんや機長さんが日頃どのような訓練をされているのかまでは知りませんが、万が一に備えた訓練を実践的に繰り返しされているのだろうと思いました。

介護施設でも自然災害や火災を想定した避難訓練の実施が義務付けられていますが、その訓練の場でいつも感じるのが、本当に自然災害や火災の時には命を守る役割を担うのが自分たち”しかいない”のだ、という危機感をちゃんと感じて訓練に臨んでいる職員の圧倒的な少なさに管理的立場として危機感を抱いていました。

避難誘導や心肺蘇生の訓練、消火訓練など、率先して取り組もうという姿勢の職員は稀でしたし、自分は去年やりましたから、と訓練に参加しようとしない職員も多くいました。緊急通報も同様で、本当に万が一の際にきちんと対応できればいいのですが、実際に何かあった時には、どれだけ訓練をしていてもパニックになるので冷静な対応は難しいと思いますし、年に数回の訓練で身体が覚えるはずもなく、こんな訓練で本当にいいのだろうか・・・と、訓練日を伝えて一通りのマニュアルを配布しただけにして当日の担当などは決めずに消防署の方に来ていただいて火災想定の避難訓練をしたことがありますが、まぁうまくいきませんでしたね。

どうも現場の職員には、上が指示してくれるとか上が対応してくれる、みたいな思考があるみたいなんですけど、だいたい災害や有事というのは、上が不在の時に発生したりする事が多いので、こういう災害時の対応は全職員が自分事として考えておかないとダメだと思いました。

今回のこの記事を読んだときに、そもそもプロ意識の差が大きいのではないか、とも思いました。

海保機と衝突した日航機には乗員乗客379人が搭乗していた。乗員乗客は着陸から18分で機体から脱出し、その約10分後、機体は大きな爆発音とともに炎に包まれた。乗員乗客の脱出について、海外メディアは「奇跡的だ」などと報じている。

読売新聞

報道でも初動の段階でパニックにならずに冷静に対応出来たことが大きいのではないかと報じられています。
いつ爆発するかもわからないジェット燃料があって、すぐそこでエンジンに火がついていて本当に不安だったと思います。一部報道ではインカムも使えなかったので情報共有も訓練通りにはいかなかったのではないかと思いますが、必要な対処を行って乗り切ったのも素晴らしいと思いました。

そして、そんな危機的な状況の中でもきちんと最後まで逃げ遅れた人がいないかを確認して、実際に逃げ遅れいてた乗客を救っている事も素晴らしいと思いました。

命を預かる仕事というのは、こうでなければならないな、と改めて感じました。

最後に、事故で亡くなられた海上保安庁の隊員の方々のご冥福をお祈り申し上げます。


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