【介護報酬改定】厚労省、テクノロジー活用の「生産性向上加算」の詳細を通知 導入から運用までトータル実践を評価・・・という記事の紹介です。
ヘルパーには関係ない加算なんですが、生産性向上の加算なので気になってました。
これでどこまで介護業界のDXが進むのか、気になります。
しかし、いくら設備導入の補助的な加算だとしても、利用者さん一人あたりで月に1000円、低い方の加算だと一人あたり月に100円の補助ですから本当に微々たるものですね・・・。
でも、ないよりはあった方がいいですけど何だかケチ臭いなぁと思ってしまいます。
上位加算の①を算定するには、上記(1)(2)(3)の全ての要件を満たす必要があり、下位の②を算定するには、そのうちのどれか一つを満たせばよいという事です。
(1)の見守り機器は全利用者の居室に設置する事が必要で、利用者か家族だけがオフに出来るみたいですね。
(2)はインカムです。これは便利だと思うので僕に権限があるならこれを導入しますね。
(3)は記録をスマホやタブレットで出来る機器の導入。これはもうすでに導入している事業所が多いのではないかと。まだ導入してない施設はこれから始めるのが無難でしょうね。
・・・記録の機器だけなら利用者さん一人あたり100円/月で、それなりに補填できそうな感じでしょうか。利用する機器やプランにもよるでしょうが。
しかし、厚労省もこういう余計な足かせをよく思いつきますね。
加算で導入する際の費用負担の軽減をするだけなら負担感少なく導入できそうなものを、年に4回は委員会を開催して、①質の向上等、⓶職員負担軽減、③研修や講習の検討、④利用者の状態変化やヒヤリハット事例の分析、⑤職員負担の増減をヒアリングする、という内容を委員会で検討しなければならなくなるわけで、それも記録を残して運営指導で内容確認されるのでファイリングしておかないといけません。
そして、報告事項として①利用者満足度の評価、⓶超過勤務時間、③年休の取得状況まで報告を必要としているので、これはもう結構な手間というか、加算収益で得られるメリットよりもデメリットがかなり強く出ると思いました。
更に上位加算の①を算定するには、介護職の心理的負担の評価、タイムスタディ調査までしなければなりません。
タイムスタディってなんだ?
簡単に調べましたけど、真面目にやればかなり手間がかかりそうな調査内容ですし、そこまで必要ですか?と思ってしまいました。
しかし、月1000円/利用者一人あたりの加算を取るには、このタイムスタディの調査の結果を報告しないといけないのですから確実に手間は増えます。
そんな手間を取るくらいなら加算を算定しないで機器を導入した方がいい、と思う事業者も出てきそうですね・・・。
僕も記録ソフトやインカムの導入はしたいけど、こんな膨大な業務が増えるんならやりたくないなぁ・・・と思ってしまいました。
生産性を向上させるための加算なんですけど、その機器導入で効率化できた余裕に次々と新たな仕事を追加してくるわけですから、本気で生産性向上とか考えて制度つくってんのかなぁ・・・と思ってしまいました。
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