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認知症の人と接する際に大切な三つの「ない」とは…自治体のサポーター講座に本紙記者が参加・・・という記事の紹介です。

今日はずっとパソコンとにらめっこしながら経理関係の仕事をしていました。

やはり苦手な仕事なので集中力がもたずに名刺を管理して職場内で共有できるアプリとかソフトを検索したり、レシートをスキャンしてそのまま登録できる会計ソフトを探したり・・・。

はたまた昨日時点で6月の訪問予定が全て終わっている利用者さんの実績を確認して確定させ、提供実績票の準備をしたり。

湿気もあってなんだか体調もイマイチな感じですが、今日はこんな記事が気になったので紹介します。

認知症にはどのような症状があって、周囲はどう接したらいいのか――。そんな基礎知識を学べるのが、地域で開かれている「認知症サポーター養成講座」です。基本をしっかり押さえようと思い、受講しました。(小池勇喜)

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認知症サポーター養成講座は、どの自治体でも定期的に開催しているはずなので、時間など都合がつくのであればぜひ多くの方に参加してもらいたいと思います。

5月19日に、東京都板橋区で開かれた認知症サポーター養成講座に参加しました。同区では区民や在勤者を対象として、今年度は4回、無料の養成講座を開く予定です。

30ページほどのテキストを受け取って、90分間の講座がスタートしました。

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無料ですし、昔はオレンジリングというゴム製の腕輪をもらえたんですが、最近はカードなのかな、とにかく何かしら配布されると思います。

「長生きをすると、誰もが認知症になる可能性があります。きょうの講座を、認知症について知る、はじめの一歩にしてください」と私たちに呼びかけました。

続いて、認知症の種類です。「アルツハイマー型」「脳血管性」「レビー小体型」「前頭側頭型」と主に4種類あることは聞いたことがありましたが、症状の表れ方の違いなど、それぞれの特徴も知ることができました。

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昔よりも長寿になった事で認知症という症状が出る人が増えたという話もあるので、認知証という病気が増えたというよりも、認知症が発症しやすい年齢まで寿命が延びたので必然的に増えている、という事も言えるのかもしれませんね。

「きのうの晩ご飯、内容を思い出せますか?」

宍戸さんが私たちに尋ねました。家で焼きそばを食べたような……。あれ、それはおとといだっけ?

十数時間前の記憶をたぐり寄せていると、「認知症の記憶障害では、食べたこと自体を忘れるのが特徴です」と説明してくれました。

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認知症では、体験そのものを喪失してしまうので、たとえばさっき食べてたとしても、その食べていた事自体が無かったことになっているわけですから、いくら僕らが食べていた事実を見ていたとしても、本人が食べてないのですから通じないわけです。本人は食べた経験がないので思い出すもなにも食べてないわけです。そうなると、正しい事を言っているはずの僕らが嘘つきになってしまうという訳で、こういう部分が家族が家族を介護する点で感情コントロールがとても難しい部分になっていると思います。

ですので、さっきも行ったでしょ、とかを認知症の方に言う事自体が本当に無意味で何も生まない対応なんです。
まぁ、こうやって偉そうに書いている僕でも、イライラしちゃう事はあるので本当に認知症の症状の原因をちゃんと考える・イメージして対応しておかないと気が付いたら不適切な対応をしてしまっている事があるので要注意です。

不適切な対応をすると認知症の症状はどんどん悪い方向へ進んで収拾がつかなくなってしまいます。

食べたことは覚えていてもメニューを思い出せないなど体験の一部を忘れるような場合は「加齢によるもの忘れ」で、認知症の記憶障害とは区別される。認知症では、よく会う人の顔がわからなくなったり、季節を間違えたりすることもある。そんな内容を、ノートに書き留めました。

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加齢による物忘れもそうですが、前述したように認知症になりやすい年齢になる人が増えたことで認知症という病気が増えたように見えるかもしれませんが、そう考えると加齢による”ひどい”物忘れ、というくらいで認識でもよいかもしれません。

認知症という病名がある事で、それ自体が特別な事であるような対応になるよりかは、年をとったら物忘れもひどくなるよね、くらいの状態の方がいいんじゃないかなぁ・・・なんて思ったり。

講座のテーマは、認知症の人と接する際にどうするのがいいか、に移りました。

宍戸さんはまず、大切な「心得」として、「驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない、という三つの『ない』を意識してください」と力を込めました。

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認知症の方にはこれらの対応は基本中の基本なので、そういう事が学べる機会は大切ですし、いろんな人が聞けるといいと思いました。

後ろからいきなり声をかけると、驚かせてしまいやすいそうです。「自分が話しかけられたと気付いてもらえるように、視野に入ってから声をかけましょう」と宍戸さん。

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これ介護現場でよく見かける残念な行動なんですけど、本当に後ろから話しかけるのはダメです、すごく危ないし本人もびっくりします。

その他の「ポイント」として、できるだけ1人で声をかけること、穏やかに、はっきりと話すことなどを挙げていました。優しく接することは当然だと思っていましたが、どうすることが「優しい」ことになるのか、勉強になりました。

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こういう気づきは本当に大事ですよね。

認知症になったら、覚えることが難しいと思い込んでいる新人店員は、先輩に「早く顔を覚えてもらわないとね」と言われてびっくり。先輩店員は「何度も、同じ場所で同じ顔を見ていると、何となく覚えるのよ」と教えました。

こうしたやりとりを続け、新人店員が認知症について理解を深めていくストーリーでした。

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実際、認知症の方でも顔はしっかり覚えてくれて、顔なじみの関係にはなれる事が多いです。

認知症サポーター養成講座は、市区町村の施設などで開かれるもののほか、企業や団体、学校への「出前講座」なども行われている。

サポーターの養成事業を担う「全国キャラバン・メイト連絡協議会」(東京)によると、これまでに講座を受けてサポーターになった人は1451万人(3月31日現在)に上るという。

学校での取り組みが広がっていることもあり、受講時の年代別の集計では、10代以下が27%で最も多く、70代以上が19%、60代が15%などとなっている。

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僕自身も出前講座を担当させてもらった事があって、その時は高校と看護学校で話をさせてもらいました。
あと、銀行の新入社員研修で認知症サポーター養成講座を位置付けている所もあって、窓口やATMで認知症の方が困っている場合の話しかけたりする時のポイントなど助言させてもらいました。

これからはどんどん認知症の方が増えていくと思いますし、認知症の方でも閉じこもらずに社会に出ていろんな人とのつながりを持って生活していく地域づくりが進んでいくと思いますので、こういう講座に気軽に参加して、認知症に対する理解や知識を深めてもらえればいいな、と思って紹介しました。


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