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保育施設で広がる「定員割れ」 、というニュースを読んで。

少し前まで子どもたちを預けたくても空きがなかったのに、いま多くの保育施設で「定員割れ」が相次いでいるのです。

NHK

保育士も不足していと聞いていたので、定員割れというのはちょっと意外なニュースでした。出生率が年々低下している事とも関連がありそうですが、将来的には、介護と保育は垣根なくサービス提供できるような仕組みをつくってみたいと思っていたので気になる内容でした。

その保育施設は当時、定員の6割しか埋まっておらず、運営会社からは「定員割れで採算が取れなくなった」と説明されたといいます。

NHK

閉園になった理由だそうですが、定員割れは深刻な問題ですよね。
介護福祉士の養成校も定員割れで閉校していくのでいろんな面で深刻な問題だと思います。

施設にとって支出の大きな割合を占めるのが保育士の人件費。保育士の配置人数は「定員」と「実際に入園している園児の数」を比べたときに、どちらか多い方の数に合わせることが東京都の要綱では決まっています。

NHK

東京都だけの制度なのか全国的な制度かは不明ですが、ちょっと素人の僕にはよくわからないのですが、定員か実際の園児の数のどちらか多い方って・・・定員が常に上になるんではないの?
定員以上に受け入れてもよいのが保育園のルールなんでしょうか。
それだとしても、その定員以上の園児の数に応じた保育士を配置しないといけないのであれば、保育士の数に対しての園児の数を基準にしたらいいのに・・・と思ってしまいました。

収入が減少しても、14人分の保育士の人件費や施設費用などの固定費は変わらないため、「定員割れ」は経営への大きなダメージとなるのです。

NHK

これは当然ですが、補助金ってそういう足りない部分を補助してるんだと思っていました。こういう子育ての施設や子育ての環境が整わない限り、子供を安心して生んで育てられる雰囲気にはならないのですから、そういう対策を国や自治体がとっているものだと思っていました。

匿名ブログへの「保育園落ちた日本死ね」という投稿をきっかけに大きな議論となりました。

以来、国や東京都は待機児童問題を解消するため、保育施設の新規開設を後押しし、保育の「受け皿」を拡大してきました。

NHK

一時期本当に話題になりましたもんね。
受け皿が増えた分だけ、保育士不足も園児不足にもつながっていった経過もあるのでしょうか。

「定員割れ」のメリットは…
「保護者にとって『定員割れ』は年度途中から子どもを預けられる機会が増えることでもあります。そもそも保育現場の感覚として、園児の定員を満たした状態の保育はいっぱいいっぱいだという声も聞きます。多少定員が空いている状態の方が保育しやすく、子どもにとっても落ち着いて過ごせる環境だという側面があります」

NHK

いつでも預けられて、保育士も余裕がある環境のなかできちんと保育ができる、というのはすごく大切なポイントだと思います。
日本ってこういう”余裕”をなくす視点が先にくる考え方をしてしまいがちですが、介護も保育も医療も、まずはここで言われているようなメリットがあって当たり前な感じで運営できる事が重要なんではないかと思います。

「定員割れ」のデメリットは...
「保育施設に対する運営費(補助金)は入園児数に対して出ているので、定員割れした施設は運営面で厳しくなります。また、NHKのアンケートでは認可保育施設を調査の対象としているが、すでに東京都の認証保育所や認可外保育施設はかなり減少して閉園が増えてきています。そういう保育施設に子どもを通わせる保護者にとっては保育の継続が不安だろうし、子どもたちにとっては閉園で突然の環境の変化が起こる可能性もあります」

NHK

上記のメリットの状態で運営が継続できるような補助金の制度であるべきですよね。
せっかく増えた保育園がこうしてまた閉園して減ってしまえば、それこそお先真っ暗です。
突然閉園してしまうというのは園児にも親にも、そこで働く保育士さんにも非常に大きな影響があるので、ちゃんと守っていく対策を検討すべきと思います。

せっかく保育施設を新設しても不便なところだと希望者が集まらず、駅に近いところなどには希望者が集中してしまい、ミスマッチが起きているといいます。

このため、自治体によっては待機児童と定員割れの両方の問題が起きています。

NHK

定員割れしているのに待機児童がいる・・・。
不思議な現象ですけど、まぁ理由を見ていればわからなくもないですが、こういうミスマッチだってどうにか解消しようと対策を検討すればいつかいい解決策が見つかりそうなものですが、実際の所はどうなんでしょうか。

行政に問い合わせをしたが、働いていないことを告げると取りつく島もありませんでした。なぜ空きがあるのに認可保育園は働いていないと受け入れてもらえないのですか?

空きがあるのにもかかわらず、障害が理由で入れない。保育施設の定員とはあくまで「健常児の定員」であり、おかしい。

少子化に加え、家族の形や働き方が多様化する中、将来を担う子どもたちを育む保育の現場はどうあるべきなのでしょうか。

NHK

多様性を認めていく社会になりつつある過渡期ですので、いろんな矛盾や問題が出てくるとは思いますが、早急に対策を打って安心して子育てができる環境をしっかりとつくっていかないと、本当に日本の少子化に歯止めはかかりませんし、国策として全世代に対してこれからの日本の国造りをどのようにして明るいものにしていくのかは、やはり子供が元気に育つことができる環境は必須条件だと思いますので、真剣にかじ取りをしてもらいらいものです。


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