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法人設立届と認知症の研修とはま寿司。

今日は3月末でした。
月末なので土曜日かと思ってましたが金曜日。

法人の登記が終わっていたのと、会計士さんが税務署への届け出は済ませてくれていたので法人設立に関わる書類作業は終わっていたものと思っていましたが、freee設立のサイトでよくよく見ると、市役所への届け出が必要な事がわかりました。

労基署や社会保険事務所への必要な届け出の準備は少しずつ進めていたのですが、市役所への届け出は完全にノーマークだったので慌てて作成しました。

今日は、まだ開業前ですが全員が開業前に全員が一同に会せる機会だったので認知症のDVD研修とパート雇用契約など予定していましたが、集合時間の10時前に市役所に届け出を出してきました。

そのほかの手続きもいろいろ調べていると電子申請が便利っぽくて、電子証明の手続きをしようかとアプリなどもインストールしてみましたが、結局手続きに時間がかかるのですぐに活用できるものでもないので、電子申請とか活用する予定のある場合は早め早めに段取りしておいた方がよさそうですね。

僕も仕事自体が一段落すれば手続きしておこうと思います。

「手探りで切り開いた認知症ケア きのこエスポワール病院の30年」
「手探りで切り開いた認知症ケア きのこエスポワール病院の30年」

1巻だけみんなで視聴しましたが、ベテラン2人に現場未経験の新人1人が視聴してそれぞれ何か感じてくれたように思います。

僕自身は、何回も見た内容でしたが改めて今回一番に響いてきたのが、『利用者本位の個別ケアを取り組むにあたって現場職員の理解が得られず反対にあった。』という部分でした。

院長の佐々木先生もユニットケアに移行させる際に看護師に一番抵抗されたとおっしゃっていましたし、ケアを利用者本位の本来あるべき姿に変えるには、やはり同じ道をたどるしかないのか、と痛感しました。

ついてこれない人は退職したし、本当に大変でした・・・
という言葉は本当に重く感じました。

生え抜きの師長さんがユニットケアでの取り組みの中で、やはり利用者本位のケアをしようと個別ケアを導入した際にも、現場職員から反対を受けたという内容でした。
お風呂をマンツーマンで行うという取り組みですが、師長さん自身もおっしゃられていましたが、頭で考えるとどうしたって出来ない、だから反発される、だけどとりあえずやってみよう、という事で始めました。
ここがすごく重要だと思いました。

とりあえずやってみる。

佐々木先生もおっしゃってましたが、職員の都合のケアから利用者の生活を主体としたケアに変える事は絶対的に正しい、と。
その正しいことを頭では無理だと想像したとして、とりあえずやってみる。

実際、こちらの取り組みでは意外と出来るという事がわかって、集団で入浴していた時とそれほど時間もかからなかったという振り返りでした。

実際にやってきた人の言葉と表情には重みがあるというか説得力があるというか、僕にはすごく伝わってくるものがありましたし、そうやってきた事で実際に出来る事を見てきた事で職員や職場の雰囲気も変わったんだと思います。

そのうえでこの師長さんが面白い表現をされていました。
個別ケアを始めるにあたって、利用者さんは環境を整える事で落ち着いてきて施設の中に生活が戻ってきたが”逆に職員が徘徊し始めました”、という言葉は非常に面白いし、いい表現だな、と思いました。

職員は業務を探して徘徊するわけです。
本当は利用者さんといろいろ会話をしたりする事が大切なのに、自分の仕事は業務であると思っているので、どうしても自分の仕事を探して徘徊してしまう。

これにはそれまで評価されていた仕事の内容が180度変わった事に原因があると思うのですが、厳密にいうと徘徊とは目的ももたないでうろうろしてしまう行為なので、認知症の方でも職員でも、徘徊している、という表現自体は正確な表現ではないのですが、確かに利用者さんとのコミュニケーションを優先せずに一般業務を探してまで優先している職員の姿を思い出すと、徘徊という表現は面白いな、と思いました。

2011年作成の時点で30年間の振り返りですので、介護保険制度が始まった頃には相当な実践が積み重ねてあったと思います。

実際、1995年にスウェーデン視察をしてグループホームの先進的な取り組みを実際に見てから施設・病院で生活の質や本人の生活や役割に注目したと佐々木先生もおっしゃられていましたし、1996年には実際にグループホームを作って実践をされています。病院でもユニットケアを取り入れた取り組みの工夫が始まっていたそうですので、介護保険改正前から現場改革にも着手していたんだろうと思います。

なので、20年前も今でも現場改革の苦労は変わらず同じように苦労があるんだなぁ・・・なんてしみじみと思いました。

そして、グループホームにしてもユニットケアにしても、そのシステムはやはり手段でしかなく、そこに”そこで住み暮らす人たちの生活”が存在しなければ意味がない、という事を改めて実感しました。

そして、そのシステム本来の意義・意味を理解してシステムを真に活用する事が職員負担の軽減に繋がる事も改めて実感しました。

環境だけ整えても意味がないんですよね。

このあたりの感覚については、現場の職員不足の意見を聞いて増員してもいつまでも職員不足と言われ続けてきた経験からしても、単の人を増やしても意味がなく、システムやルールを活用できないと意味がないな、と実感してきた事とリンクしました。

そして、今度はヘルパーという自宅での実践の中で、本当の本人の生活の場で僕らヘルパーの一人ひとりが”本人だけの生活”を守る事が大切だな、と思いました。

そう、本当なら自宅でのこういった実践が最も効果的なんじゃないかと思います。

単に手伝いをすのではなく、自宅で本人ができる事を引き出していく、本人と社会とのつながりをつなげていく、単なる手伝いや代替えなら誰にでもできるし家政婦さんや家事代行業のサービスの方がその道ではプロですから、そうではないその人の生活の質を高める部分で介護職、特に自宅に入るヘルパーは専門性を発揮しなければならないな、と痛感しました。

その後、地域に初めて開店した”はま寿司”に行きたい、という職員の要望に応えてみんなではま寿司に行ってきました。

お皿を専用の入り口に投入してびっくらポンを回すシステムを初体験してもらって、見事に景品を二つゲットしました。

4人で50皿。
ああ、食べ過ぎました。
血糖値が心配ですが、おいしかったです。

その後、事務所に戻っていろいろ作業しました。
片付けても片付けても散らかるデスクの書類を整理し、4月3日に労基署や社会保険事務所等にもっていく書類を準備したり。

いよいよ開業です。


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