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デイサービスでは集団での体操や個別の機能訓練など身体を動かして身体機能を維持向上させるためのプログラムがあります。

あるデイでやった取り組みですが、集団体操と入浴以外のプログラムを廃止して、職員がいろんな利用者様に個別対応する事にしました。

デイの目的はいかに日中の活動量を確保して身体機能や認知機能の低下を緩やかにする事だと思っていますが、多くの職員がプログラムをこなす事を目的にしてしまっていて、それ以外の取り組みの可能性が生まれそうになかったので、雑用や記録は一人だけが担当し、その他の職員は自分の好きな事を好きなように利用者様に提供する事としました。
ルールは単純で、何をしてもいいが必ず利用者様と関わる事。

最初はまぁなかなかうまく行かなかったりしましたが、ネイルやいろんなゲームやお散歩やデイの敷地に菜園を作って野菜を育てたり花を育てたりという活動に拡がっていきました。

その中でも特に利用者さんに人気だったのが歩行訓練です。
散歩とかになると割と大掛かりで人数も限られたりしましたが、デイのホール内や併設施設との廊下を往復したりするのに介護職員がつきそって歩くのですが、最初の頃は2、3人が歩くくらいの取り組みでしたが、徐々に私も私もと参加する人数が増えて本当に行列みたいになってて、でもみなさんやらされてるわけでないのでただ歩くだけなのに楽しそうで、歩きながら会話したり、手を繋いで助けてあげたり、車椅子の方を押して一緒に歩いて下さったりと楽しそうな雰囲気で行われていました。

みんなで取り組む事で継続にもつながったり、以前より足腰がよくなったとかポジティブな会話に繋がったりしてよかったと思っています。

今日は歩かないの?とか利用者さまから要望が出ることも。

顔馴染みの人やみんなで歩く事って、ただ歩いてるだけなんですが、結構いいなと思っています。

高齢者と転倒はつきものですが、身体機能を維持させるにはやはりかなりの活動量が必要だと思います。
特に転倒予防にアプローチするのであれば、やはり歩く事が大切だと思います。

大人数がいっぺんに歩き出すと慣れないと戸惑いもありますが、意外とみなさんしっかり歩いていました。
一人で歩くのと、みんなで一緒に歩くのでは何かがちょっと違うのかもしれませんね。

利用者さんの中には、最初はこんなに歩いて大変だったけど、今はこうして歩かないと次の日の調子がわるいんだ、と言ってデイに来るのを楽しみにしてくれてた方もいます。

自宅でできる運動とかも案内したり紹介もしますが、やはり自宅で一人でやるよりと、デイに通ってみんなで取り組む事がやり甲斐とかに繋がるんだろうなぁって思いました。

僕だって一人で家で筋トレ続けろって言われてもきっと続かないと思いますもん(笑)

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