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担当患者様から引き継いだ生きた証

こんばんは。
一昨日私は、今自分が看護師として働く中で、
一番大切なこと自分が看護を通して何を伝えたいか
そこを、記しました。

https://note.com/toarusekitomo/n/n6e1658ad8dc7

今日は、担当した患者様から頂いた、生きた証引き継がれた命を、
私は書きたいと思います。


今までいくつかの担当させてもらった患者様のことを
記させてもらっています。
今日出会ったあの患者様
先週担当したあの救急外来の患者様
いろいろな意味で、いつもたくさんのメッセージを頂いています。
本当に、本当に、こっちが感謝だと思うんです。


一番最初の患者様からメッセージを頂いたと思うのは
看護学生のときでした。
今こうして書いていてもありありと思い出します。

ターミナルの腎臓がん患者様
骨転移までしており、鎮痛剤の選択が急務でした。
痛みがひどいはずですが、いつも遠慮がちで寡黙な方でした。
奥様が、マッサージをしたり、関わりながら、いつも傍らに
おられました。
私は、その患者様の疼痛の経過を、一番わかりやすく、チームで
把握するには、どうすればいいか考え、
奥様とその患者様用の疼痛フローシートを作成して、
当時の実習指導者であった看護師さんも協力してくれ
学校の先生の協力もあり、その私が作成した手書きの、疼痛フローシートを
担当医をはじめとして、
病棟全体で書いてくれ、家族の方も書いてくれ
皆で彼に対して、適切な鎮痛剤選択をしていった。
その後外来治療となったときに、
御家族がそのフローシートをコピーして、継続して記入してくれていた。
そして外来診療Drはそのフローシートをもとに鎮痛剤、
生活の配慮などをかかわってくれ、医師記録に残してくれていた。


私はその患者様とその家族から
わかりたい、力になりたいと思ったら、通じるんだということを
学ばせていただきました。

誰も何もいってないのに、経験もない学生のつくったフローシートを
大切に、持ってくれて、自宅でも書いてくれた。

そのことを聴いたときに、
学生の身分でも、自分のしていることの責任の重さと
その担当した彼と、奥様に感謝というか、
私は看護しているが、私も支えらていたんだという
当たり前の大事な気づきを得たのです。


特に看護学生時代の、実習させていただいたときの
患者様とのかかわり、その中でもらったこと
それは、今の私の礎となっていると思います。

こんなことだけでなく、お話ができなくとも、
意識の変調がある方であるからこそ、
一瞬の身体の反応、変化であったり、
生命の私の予測を覆すような、
生きようとする原動力と、回復力に
こちらが、身が引き締まるというか、胸が震える思いを抱くことも
あります。


それとは反して
予想外の突然の状態変化、
防ぎえなかった予測できなかった急変などに対し、
そこに、何かできたのではないか、何がいけなかったんだと
悔しく、眠れなく、夢に出てくることもあり
(いやこれは私だけでなく、看護師が皆そうだと思いますが)
眠れなく、悔しく、涙がでそうになり、
歯を食いしばって、また、そこから、学ばせてもらうこともあります。


何が言いたかったといいますと、
私は、看護師だからといって、
誰かを助けているとか、
援助しているとかは思っていないということです。

看護師ですというと、
大変だよね。とか、
疲れてる表情なのはそのせいか。などといわれますが
もともとそういう疲れている顔なのです。
大変だよねといいますが、
大変とは、大きく変わると書くんです。
大きく変わるには大変なことも必要なんだなと
患者様からも学ばせてもらっています。


患者様がもともと、持っている自分の生きようとする力、
持っている自分と家族への愛情とそれによるあきらめない力に
私達も、勇気づけられ、私達も育てられ、
私達も、生き抜く命、
あきらめないでやり抜く力を頂いていると思っています。


そこで働かせてもらって
そこにそばにいさせてもらえることに、
ただただ、こちらも、生きる力をいただき、
生き抜くということはどういうことなのか、
命とはどういうことなのか、
考えさせてもらい、生きた証を胸に刻むように
させてもらっています。本当に思います。

日々、担当した患者様にも、一緒に働く皆様にも、
生き抜いていただき、
ありがとうと言わせていただきたい。

そしてこのnoteを読んでくれている皆様も生きてくれて
ありがとうございます。

そして課題はまだまだですが今日の私に生きていて
ありがとう。

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