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文学フリマ大阪11 アタイ初めてなの……

 頭書のごとく文学フリマ大阪(9/10)に煙が行くんだってさー
 しかも自分で書いた紙の本3種売るんだってさー
 それで何もかもが初なのでめっちゃ調べたりめっちゃ同業の方に頼ったりと、まぁけっこう必死なんだヵㇻ今さら引き下がれないよNE☆彡 ってわけで大阪は中央区OMMビル、2F ABCホールを目指して奮闘中なのよ。ちなみに来るだけなら入場無料よ。まぁせっかく来てくれるのならアレとかコレとか買っていってくださってもいいとは思うのだけれども。うふん。

 では性急ながら煙の出る(発煙はしない)「けむりの宿」とかいう安直な名前のサークル出展物を見ていこうかしらね。


『ハッピーレクイエム』

 B6、292p二段組、説明不要の19万字。ゴリッゴリの純愛、です。「純、愛……?」と首をかしげるあなたは、もしかしたら最後のページまで読み進めていらっしゃらないのかもしれない。読了して、これが純愛でないなら何を純愛といえよう、みたいなノリで書いたので、まぁ、胸やけしそうですわね(にっこり)。っていうか読了自体ですごい消費カロリーですわお姉さま。
 ただまぁ、大真面目に説明を加えます(ただBOOTHから引っ張っただけ)と、

『わたしはかれを殺し、かれはわたしを救う。これより半年後のことだ』。

   誰とも馴れ合わず、無味乾燥なキャンパスライフを送る女子大生、朝野聖子。
  聖子の計画は遡ること二年前、父親が宴席帰りの列車内で死亡し、鉄道会社が巨額の和解金を遺族である聖子の母に請求したことに始まる。
 それはクリスチャンの聖子の信仰を打ち砕くに十分すぎるほどであった。  神など存在しない。もしくは、驚くほどの怠け者なのだ。
 聖子は工学部に入学し、ふつふつとたぎる怒りを込めて勉学を深める。  わたしは――ヒトクローンを造る。
 神の業を人間の手によって行なえば、神は神でなくなる。もし反対に神の逆鱗に触れたのちに裁きが下り死したとしても、なんら価値も意義もないこの世に未練など残すまい。これにより神の存在を、その意義を問えよう――そう思っていた。
 平松高志に心奪われ、なにもかもを許されるまでは。
 当初、平松は聖子の人生に関わるような人種ではなかった。正反対の人物だった。しかし時間をかけて平松の愛情と、大学オーケストラでの友情が凍り付いた聖子の心を溶かしてゆく。
 平松との愛は、出会って半年の間だけの命だった。その愛に今のわたしがあえて名前をつけるなら、
 ――『奇蹟』だ。

 亡くなった平松高志をこの身体に宿し、わたしは死へと近づこうとする――。
(BOOTHより)


 っていう感じになります。

 余談なので飛ばしてくださっていいのですが——このおはなしの主人公・聖子は当初文系でした。法学部志望の。その聖子の父親は、泥酔して乗車した私鉄の車内で死亡します。あまりネタバレにならず細かいところまでお話してみますね。
 いってしまえば人身事故ってよほどペイできない限り請求しないんです。損害賠償にしたって、争えばお金も人手も時間もかかる。確実に損しない、と踏める場合に限ったものなんです、飛び込みで~千万円~億円、とかニュースでよく言うけど。
 ないところからはとれないのでご遺族の相続放棄で全部ゼロ、というのが相場なんです。

 だから、よほどの事情があっての訴訟だと思います、このお父さんが車内で泥酔して亡くなって訴えを起こされるのは。

次行きましょう。


 

『短篇集』

残業中のほっと一息をつづる「メーカー」
女子高生剣士のひと夏を描いた「火の構え」
雨以外の天候が全くない土地の「昔から雨が降っていた」
猫を轢いたアラサーOLの心情を語る「猫を轢いた」
――などなどを含む23編を収載した渾身の短篇集。
作者物書き歴の短編・掌編の集大成にして金字塔。
長編がとっつきにくくても一話完結の短篇集ならご安心、むしろ作者は短編の方が得意です。
デザイン、カバーイラスト、題字ほかすべて煙 亜月が手がけ、カバーはすべすべのマットな仕立て、また印刷も高彩度フルカラーを採用し、見てよし、さわってよし、読んでよしの豪華ではないけどきわめて上質な装丁を実現しました。
価格も納得の600円。 小型軽量化も実現し、寝っ転がってお読みいただいても腕が疲れません。たぶん。 全23編、倦まず飽きず軽ーくさらっとお読みいただけます。

 わりとくどい御話を何本も何本も読まされるのがこの本です。読むときは時間もですが体力もそこそこいるのかもしれません。『ハッピーレクイエム』もですがこの本もマットPP加工というコーティングを表しに施しており、おさわりするととても心地よいです。
 
 登場人物はだいたいにおいて若年層が多いです。青春ものも多いです。



『神様のくそったれ』

 クリスチャンの方からご批判をいただけそうな表題作のほか4編収載。まあまあ、煙もクリスチャンですから(?)。
 やや大人向けの短篇集で、3作品のうちもっとも薄く、見た目にも十分気配りをした小品です。5編とも色彩豊か、彩度マシマシ、こうバーンってきてドッカーン! ってなるの!
 ……という要素がありません。3作品中、最地味です。
 とはいえ、書くのに苦労した作品は多くあり、皆様にもぜひお手に取っていただきたい作品です。


 このように早足で見て参りました『ハッピーレクイエム』『短篇集』『神様のくそったれ』。ぜひ会場でお会いできることを祈ってます! 今夜もいい夢が見られますよう。





















何もないですよ。





































































 本当にないですってば。

 






































 何ですかこのホームページ黎明期の隠し書きは。


























































































 えっと。うんと。


 


 文学フリマ広島もたぶん出るよ!!!!!!!!


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