明石商業・来田涼斗選手と金属バット

こんにちは、むかいです。

夏の甲子園が終わってからまだ1週間も経っていませんが、全国各地で来年の春の甲子園を目指した戦いが始まっています。今回は、今年の春夏ともに鮮烈な印象を残した明石商業高校の2年生スラッガー・来田涼斗選手についてです。

来田涼斗選手はどんな選手?

画像:https://blue-38.com/?p=11144 より

来田涼斗選手は身体能力の高さが武器の外野手。憧れであるソフトバンク・柳田悠岐にプレースタイルが似ており、驚異的な飛距離と走力で明石商業の春夏連続ベスト4に貢献した。センバツ準々決勝の智辯和歌山戦ではサヨナラホームランを放つなど、勝負強さも光る。

夏の甲子園準決勝で・・・

上の写真で来田選手が使用している金属バットは、ミズノ社製の「ミズノプロ」という型だ。しかもこのバットは「ORDER」という表記があり、わざわざ自分に合うように作ってもらったものだ。上の写真は今年の春の甲子園のものだが、夏の甲子園でもこのオーダーのバットを準々決勝まで使用していた。しかし、準々決勝が終わって13打数4安打と来田選手的には調子がイマイチ上がってこなかったのだろう。準決勝の第1打席で愛用していたバットを変えたのである。

画像:https://www.sskstores.jp/fs/srush/gr06-pickup-detail08/S06_SBK3116-97 より

準決勝第1打席で使用したのがこのSSK社製の「スカイビート31K」という型の金属バットだ。このバットを使った第1打席でいきなりバックスクリーンに飛び込むホームランを放った。結局、この試合の第4打席では先述のオーダーのバットに戻したのだが、大事な試合で愛用のオーダーバットだからといっていつもの形にこだわらず、これまで使っていなかったバットを使うのはとても勇気のいることだ。このような思い切りの良さも来田選手のいいところだ。そしていきなりそのバットで結果を残せるのは、やはり「持っている選手」ということなのだろう。

「スカイビート31K」と「V KONG02」

ちなみに来田選手が使用した「スカイビート31K」という金属バットだが、バットの重心の位置が他のものに比べてややグリップ寄りにある。(オールラウンドバランスというらしいが)このため、振った時に軽く感じるバットなのだ。高校生の頃に使ったことがあるのだが、バットの表面が固く、打った感触は「ボールを弾く」というような表現が適切かと思う。つまり、非力な打者でも速い打球が打てるような設計なのだ。

画像:https://www.mizunoshop.net/f/dsg-138840 より

金属バット絡みでもう一つ紹介したいのが、このミズノ社製の「V KONG02」という型の金属バットである。今年でいうと、星稜・奥川恭伸選手や山梨学院・野村健太選手が使用していた。このバットは振った感じは少し重く、あまり非力な選手には向かないバットだろう。表面が少し柔らかく、打った感じは「ボールを乗せる」という表現が適切かと思う。つまり、力のある打者が飛距離を出せるような設計となっている。

このようにタイプが正反対のバットだが、甲子園をパッと見た感じ、このいずれかを使用している選手が結構多いという印象を受けた。ちなみに、「V KONG02」は最近、中学硬式野球用のモデルが発売された。中学野球でもこのバットが席巻するかもしれない。

最後に

このように道具に注目してみてみるのも面白いと思いました。そして、新チームでの来田選手の活躍に期待しています。

#高校野球

#甲子園

#明石商業

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?