第103回選手権大会初戦の見どころ

こんにちは。むかいです。

2年ぶりの夏の甲子園大会が始まりますね。今回はその初戦の見どころを書いていきたいと思います。(敬称略)


大会1日目

第1試合:日大山形ー米子東

打線が好調な2校の対戦。日大山形は主将の佐藤拓斗をはじめ、上位打線の振りが鋭い。米子東は公立の進学校だが、がっちりとした体格の選手が目立つ。なかでも4番太田舷暉は2年生ながら、県大会で5本塁打をマーク。上背はないが、勝負強い打撃で打線を引っ張った。開幕戦特有の雰囲気への対応力も試されそう。

第2試合:新田ー静岡

悲願の夏の甲子園出場を掴んだ新田。注目は強肩強打の捕手・古和田大耀。持ち前の肩の強さから、投手を務める機会も多い。対する静岡は最速146キロ右腕の高須大雅に注目が集まる。192㎝の長身から角度のあるストレートを放ち、夏の大会はここまで無失点の圧巻の内容。甲子園でも無双できるか。

第3試合:東明館ー日本航空

接戦を勝ち切って初出場を果たした東明館。投手を中心に守り勝つ野球を身上とするため、2年生エース今村珀孔の出来がカギを握る。日本航空は左腕ヴァデルナ・フェルガス、3番を打つエドポロ・ケインに注目。ヴァデルナはキレのあるスライダーを武器に三振を狙ってとれる投手。エドポロは粗さはあるが、パンチ力が強みだ。


大会2日目

第1試合:智辯学園ー倉敷商

個人的に1番楽しみなカード。智辯学園は前川右京山下陽輔を中心に打線が強力。投手陣も西村王雅小畠一心の左右2枚看板が経験値の高さを誇る。倉敷商は粘り強い攻撃と鉄壁のディフェンスで、昨夏の交流試合では仙台育英を破った。その原動力は左腕エース永野司だろう。県大会では調子は今一つだったので、甲子園での復調に期待したい。

第2試合:広島新庄ー横浜

センターラインを中心とした高い守備力で、春夏連続の甲子園出場を達成した広島新庄。チームの中心はエースで4番の花田侑樹。センバツ後はコンディション不良で登板を回避していたが、夏に間に合った。横浜は県大会7試合で94得点と高い攻撃力を誇る。1年生リードオフマン緒方漣を中心とした繋ぎの野球を甲子園でも見せられるか。

第3試合:高岡商ー松商学園

4大会連続で夏の甲子園出場となる高岡商。1年夏からレギュラーのショート石黒和弥を中心とした堅守が光る。対する松商学園は、ケガを克服した熊谷大生に注目。本職はショートだったが、ケガやチーム事情もありサードに転向し、打撃に余裕ができた。あとは主将の藤石烈翔の復帰が待たれる。

第4試合:東北学院ー愛工大名電

波乱が続いた宮城大会を制し、初出場となる東北学院。エースで4番の伊藤大夢が大黒柱だ。188㎝の長身を生かした重いストレートを武器とする。「私学4強」のライバル3校を撃破した愛工大名電はタレント軍団。最速147キロ右腕寺嶋大希、145キロ左腕で打者としても注目の田村俊介ら投打に層が厚い。


大会3日目

第1試合:明桜ー帯広農

明桜は今大会ナンバー1右腕の風間球打を擁する。最速153キロのストレート、キレのあるスライダーを中心に投球を組み立てる。昨夏の交流試合では健大高崎を破った帯広農は打線が好調。この試合で猛打賞の佐伯柊が4番に座り、ポイントゲッターとなる。大量点は難しい相手だけに、守備のミスは減らしたい。

第2試合:県岐阜商ー明徳義塾

県岐阜商は投手陣が充実。多彩な顔ぶれをリードするのは、強肩捕手の髙木翔斗。センバツでは本来の力を見せられなかったが、夏はここまで3本塁打と長打力も見せている。明徳義塾はエース代木大和を中心とした守り勝つ野球が身上。ソツのない攻めで試合巧者ぶりを今年も発揮する。甲子園を知り尽くす両監督の采配にも注目。

第3試合:神戸国際大附ー北海

センバツの開幕カードがここで再現。神戸国際大附の投打の中心は阪上翔也。肘への負担を考慮したフォーム改造が実を結び、最速147キロを誇る。対する北海は今大会ナンバー1左腕木村大成の出来がカギを握る。最速150キロのストレートと精度の高い変化球で三振の山を築く。センバツでは自身の暴投で涙をのみ、リベンジに燃えている。

第4試合:小松大谷ー高川学園

県大会決勝の壁を越えて36年ぶりに甲子園出場となる小松大谷。動くボールを武器とするエース北方慈也を中心とした、守備からリズムを作る野球を目指す。甲子園初勝利を目指す高川学園は、エース河野颯が県大会を1人で投げぬいた。球速は130キロ中盤ほどだが、打者を押し込めるのが特徴だ。


大会4日目

第1試合:長崎商ー熊本工

九州の伝統校対決。長崎商は県大会無失策の堅守が持ち味。本格派で縦の変化球が武器の城戸悠希、サイドスロー田村琉登の右2枚看板で試合を作りたい。熊本工は2年生ながら4番を務める増見優吏の勝負強さが光る。打線全体として長打は少ないが、勝負所で畳みかける攻撃を甲子園でも発揮したい。

第2試合:専大松戸ー明豊

専大松戸はプロ注目のサイド右腕深沢鳳介に加え、同じく3年生右腕の岡本陸が台頭。厚みのある投手陣で上位進出を狙う。センバツ準優勝の明豊も京本眞を中心に投手陣が豊富。主将の幸修也を中心にシュアな打撃で得点を重ね、早めに投手陣を援護したいところだ。

第3試合:阿南光ー沖縄尚学

鳴門渦潮、徳島商といった実力校を接戦で下し、統合後は初となる甲子園出場を掴んだ阿南光。2年生左腕森山曉生の出来が試合のカギを握る。最速144キロでカットボール、ツーシームなどの動くボールも操り、今大会でのブレイクに期待したい。沖縄尚学は俊足の後間翔瑚を攻撃の起点とする。県大会のように着実に得点を重ねるスタイルで、県勢甲子園100勝目を目指す。

第4試合:鹿島学園ー盛岡大附

初出場となる鹿島学園は、エース薮野哲也の低めを丁寧につく投球が光る。一方の打線は振れてはいるが、やや粗い印象があるため、修正が必要であろう。対する盛岡大附は伝統の強打が健在。注目は1年生からレギュラーとして出場していた松本龍哉。最初で最後の甲子園で結果を残したいところだ。


大会5日目

第1試合:大阪桐蔭ー東海大菅生

大阪桐蔭は150キロ左腕松浦慶斗を中心に投手陣が豊富だが、安定感という面では不安は残る。主将池田陵真を中心に、勝負強い打線が援護したい。センバツでベスト8入りした東海大菅生は、左腕エース本田峻也が故障から復帰。打線も4番小池祐吏を中心にどこからでも点が取れるのが強みだ。

第2試合:近江ー日大東北

近江はU-15日本代表にも選ばれた山田陽翔が、2年生ながら投打ともにチームの中心に成長。その山田をリリーフする岩佐直哉も最速148キロの本格派右腕だ。今大会を最後に退任する宗像監督率いる日大東北は、エースで4番の吉田達也がチームを引っ張る。県大会で見せた接戦への強さを甲子園でも発揮したい。

第3試合:西日本短大附ー二松学舎大学附

好投手ひしめく福岡大会を打ち勝った西日本短大附。広角に鋭い当たりを飛ばす林直樹三宅海斗の右打者2人が打線の中心だ。その打線と対峙するのは二松学舎大附のエース秋山正雲。プロ注目の好左腕で、右打者へのクロスファイヤーが冴えわたる。気持ちを前面に出した投球スタイルにも注目。

第4試合:京都国際ー前橋育英

主力選手に2年生が多い京都国際。なかでも注目は二刀流森下瑠大。左腕から繰り出されるストレートは最速143キロをマークし、投打ともに威力が増した。5大会連続出場となる前橋育英は、もはや伝統の「攻めの守り」が今年も健在。打線では強肩強打のセンター皆川岳飛の存在感が強い。同校OBの兄・喬涼ともにプロ入りを目指している。


大会6日目

第1試合:智辯和歌山ー宮崎商

智辯和歌山の打線の中心は1年生から4番を務める徳丸天晴。県大会では本来の打撃ができなかっただけに、甲子園での復調に期待したい。投手陣は最速147キロ右腕中西聖輝が引っ張り、21年ぶりの優勝を狙う。対する宮崎商はクリーンアップの不調を、丁寧な投球が持ち味の日高大空を中心とした投手陣がカバーした。センバツで達成できなかった1勝をまずは果たしたい。

第2試合:作新学院ー高松商

10大会連続での出場となる作新学院。絶対的な存在感のある選手はいないが、代打の切り札戎響葵などが試合ごとに成長し、県大会を勝ち上がった。一方の高松商は、2年生スラッガー浅野翔吾を中心とした粘り強い打線が持ち味。県大会終盤での逆転劇が話題を呼んだが、守備面での破綻は避けたいところだ。

第3試合:樟南ー三重

好左腕ひしめく鹿児島大会を制した樟南。最速145キロ左腕西田恒河が県大会をほぼ一人で投げぬいた。奪三振能力も高く、緩急をつけた投球もできる器用さも備えている。県大会6試合100得点と攻撃力の高さを見せた三重は、1年生野田泰市に注目。今大会の出場選手のなかで最多となる18安打をマークしている。

第4試合:日本文理ー敦賀気比

日本文理は2年生エース田中晴也がチームの中心。185㎝の長身から最速144キロのストレートを投げおろす。打者としても注目で、しなやかなスイングから鋭い打球を放つ。秋春の北信越大会で圧倒的な強さを見せた敦賀気比は、経験豊富な主将大島正樹を中心に打線に厚みがある。今大会は打者専念の2年生上加世田頼希にも注目したい。


大会7日目

第1試合:弘前学院聖愛ー石見知翠館

弘前学院聖愛は、八戸学院光星や青森山田といったライバルを下しての甲子園出場。リードオフマンのファースト木村光佑は小柄ながらパンチ力のある選手で、左サイドとしてマウンドにも上がる。対する石見智翠館は県大会決勝でノーヒットノーランを達成した山崎琢磨の出来がカギを握る。打線も県大会終盤にかけて調子が上向き、甲子園でも勢いに乗りたい。

第2試合:浦和学院ー開幕戦の勝者

ここでは浦和学院について。県大会を盤石な試合運びで勝ち上がったが、2年生エース宮城誇南の働きが大きい。制球力が高く、ゲームメイク能力が高い左腕だ。今大会を最後に退任することが発表された森監督の花道を飾りたいところだ。


急いで書いたので、誤字脱字あるかもしれません。

ご容赦ください・・・。

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