星稜・林監督に1つだけ言いたいこと

現在、行われている第101回全国高校野球選手権大会。先日、甲子園球場に観戦へ行きました。プロ注目のエース・奥川恭伸投手を擁し、優勝候補の一角とも言われている石川代表の星稜高校。その初戦を観戦して、思ったことを書いていきます。

最初に言っておきますが、星稜が嫌いというわけではありません。

ハイライト

北北海道代表の旭川大高校との初戦。2回表に星稜が1点を先制した後、両チームのエースの好投により試合は膠着状態に。結局、そのまま試合は1-0で終了。星稜が勝利した。

星稜を取り巻く批判について

スポーツ紙を中心に優勝候補とされていた星稜だったが、この試合展開に対してネット上を中心に「優勝は無理」という声が・・・。「1年間の猶予があったにも関わらず、秋の大会と試合の内容が大差ない」、「エースの奥川投手頼み」といった戦略面へのものと、「なんであの場面でスクイズなのか」、「狙い球を絞れていない」といった采配面へのものに批判の声は大別される。まあ、ごもっともな意見もあるのだが、過ぎてしまった采配を語ってもしょうがないし、戦略面に関しては一生懸命にやっている選手に対して失礼になるのであれこれと言いたくない。

林監督に1つだけ言いたいこと

だが、本気で優勝を目指している星稜だからこそ、チームを率いる林監督に言いたいことがある。それは、「サインは落ち着いて出してほしい」ということだ。サインの中身について言っているのではなく、出し方について言っているのだ。

象徴的な場面は、この試合の5回表。1死1塁でカウントは2ボール2ストライク。続く5球目にランエンドヒットのサインが出たが、打者はファールを打った。問題はこの次である。1塁にランナーが戻りきらないうちに、打者に対して次のサインを出していた。サインの見落としを防ぐために、この場面ではランナーがきちんと帰塁するのを待って、ランナーとバッター両方とアイコンタクトを取ってからサインを出すのが常識だ。林監督はランナーの方をきちんと確認せずにサインを出したが、これは次はランナーを動かすような攻撃はしないと相手に教えているのも同然だ。相手バッテリーとしては、ランナーの動きを警戒することなく、バッターとの勝負に集中できる。結果、この打者はレフト前にヒットを放ったが、結果オーライではいけない。

星稜が優勝するために

こういった監督の確認不足や焦りというものは、選手に伝染してしまう。ネット上で言われている批判の多くは、今さらどうにもならないことばかりである。しかし、サインを落ち着いて出すということはすぐにでもできるのではないだろうか。個々の能力が全国トップレベルであり、優勝を狙える戦力だからこそ、取りこぼしてしまうことがないように林監督に頑張ってほしいと思う。

#甲子園

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