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心の隙を狙う!春に注意したい詐欺

4月になり、進学や就職などで新生活をスタートした人や、環境に変化があった人もいるのではないでしょうか。また、ゴールデンウィークに向けて予定を立てるなど、休暇を心待ちにしている人もいるでしょう。
ウキウキした気持ちも膨らみやすい時期に改めて気をつけたいのが、心の隙を狙う巧妙な詐欺です。
この春、特に注意したい詐欺をチェックしていきましょう。


深刻な特殊詐欺、被害額は441億円

連日ニュースなどで取り上げられている特殊詐欺。その被害が深刻化しています。警察庁の発表では、令和5年の特殊詐欺の認知件数は19,033件、被害額は441.2億円にのぼり、増加傾向にあります。1日あたりの被害額で換算すると、約1億2000万円もの被害が発生しているのです。

また、SMSやメールで届くケースが多い「フィッシング詐欺」の被害も増加しています。警察庁の発表では、令和5年のインターネットバンキングに係る不正送金被害について、発生件数が5,528件、被害総額は約86億円にのぼり、いずれも過去最多となっています。その被害の多くは、フィッシングによるものとみられているといいます。

この春注意したい詐欺手口をチェック

特殊詐欺やフィッシング詐欺は、社会情勢やシーズンイベント等に便乗した手口が発生する場合も多くあります。この春、特に注意したい詐欺は?

官公庁をかたる詐欺SMS

年度の変わり目は、官公庁をかたる詐欺に特に注意が必要です。過去には確定申告シーズンに「税金の未払い」などの名目で、国税庁や財務省などをかたる詐欺SMSの発生事例があります。また、年度の初めに年金額の改定があることから、3月〜4月に日本年金機構や厚生労働省をかたる詐欺SMSが急増した事例もあります。

不審なメールやSMSが届いても、URLにアクセスしたり、お金を振り込んだりしないでください。各官公庁のホームページでは「メールやSMSでお知らせをすることはない」と注意喚起が行われている場合もあります。

宅配便の不在通知を装う詐欺SMS

宅配便の不在通知を装う詐欺SMSが多発しています。時期を問わず発生し、フィッシング詐欺SMSのうち宅配便に関連する手口が約8〜9割を占める月もありました。

春は、進学や就職、新生活開始のタイミングで大きな買い物をするなど、オンラインショッピングの機会が増えやすいシーズンです。宅配便の不在通知に関するSMSが届いても、添付されたURLにアクセスしないでください。

電気、水道、ガス... 公共料金に関する詐欺

電気、水道、ガスなどの公共料金に関する不審電話やメール・SMSに注意してください。

電力会社やガス会社などを名乗り、「料金の診断アンケート」などと言い、自動音声ガイダンスで個人に関する情報を聞き取ろうとする不審な電話が発生しています。また、電力会社や水道局をかたり「未納料金の通知」「サービスの停止通知」を装う詐欺SMSも発生しています。

電気、水道、ガスなどに関する不審な電話、メールやSMSには対応しないでください。各社のホームページでは、詐欺に関する注意喚起が行われている場合もあります。

ゴールデンウィーク前後も警戒を

ゴールデンウィークに向けて、旅行や帰省などの計画を立てている人もいるでしょう。楽しいゴールデンウィークこそ、心の隙を狙う巧妙な詐欺に注意しましょう。

過去には、えきねっと、Suica、ビューカードなどの交通系事業者をかたる詐欺メールやSMS、偽サイトが発生しました。また、ホテルなどの宿泊施設、飛行機や列車などの移動手段をオンラインで予約する機会も増えているため、クレジットカード会社金融機関をかたる詐欺メールやSMSにも警戒を。

日頃からできる詐欺対策のポイント

日頃から心がけたい詐欺対策のポイントをご紹介します。

1.不審な電話に対応しない

自宅の固定電話では迷惑電話対策機器や留守番電話機能を活用し、心当たりのない電話には応答しないようにしましょう。特に「お金」「キャッシュカード」などの言葉が出たら特殊詐欺を疑い、電話を切って、家族や身近な人、必要に応じて警察などに相談してください。また、自動音声ガイダンスで「アンケート」などと称し、家族構成や住居の情報などを聞き出そうとする不審な電話にも対応しないでください。

2.メールやSMSのURLに触らない

宅配便の不在通知や銀行口座の凍結など、受信者を焦らせるようなメッセージを使って偽サイトに誘導する詐欺SMSが多発しています。メールやSMSに添付されているURLに触らないことを徹底してください。

3.公式アプリやブックマークしたサイトから確認

大手企業や有名なブランドの名前が記載されたSMSが届いても、まずはフィッシング詐欺を疑い、文面上のURLには触らないでください。内容を確認したい場合は、事業者が提供する公式アプリや、あらかじめブックマークしたサイトのマイページ等から改めて情報を確認するよう心がけてください。

事業者や官公庁の公式ホームページで、発生している詐欺について注意喚起が行われている場合もあるので、あわせてチェックしてみるのもよいでしょう。

対策アプリで詐欺をシャットアウト

スマホの防犯アプリ「トビラフォンモバイル」では、トビラシステムズ社の独自データベースをもとに、迷惑SMSの受信時に自動で警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)を行います。詐欺SMSを開封したり、URLにアクセスしたりする危険を軽減できます。

迷惑SMSのほか、迷惑電話の対策機能も利用できます。特殊詐欺や悪質商法などの電話の発着信時に警告・拒否するので、より安心して電話を利用できます。

さらに、トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。利用する携帯キャリアや、加入しているキャリアのオプションパックに合ったサービスを活用するのも効果的です。

特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策を徹底し、被害にあわないよう心がけましょう。

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