【詩】アイラブユーとささやいて



私は今日という一日を待っていた。


あなたのその唇、

その息遣いで、

私にささやいて。

私に、私だけに、その言葉を。


あなたのその瞳、

そのまっすぐなまなざしで、

ただ見つめて欲しい。

私だけを視界に入れて欲しい。


そうしてくれたら私は、


あなたを見て、

あなただけを見て、

あなただけを目で追いかけるから. . .



夢見心地の思いは、場内の入場アナウンスで中断された。

私はチケットを片手に会場へ向かった。

ステージ上の彼を目に焼き付けるために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?