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新しい挑戦「ソフトウェアの枠を飛び越えたコミュニケーションデザイン」 at Goodpatch 【初公開!ぜんぶ見せます】

こんにちは。
グッドパッチでUIデザインチームのマネジメントをしています、栃尾です。

現在はクリエイティブディレクターとしてプロジェクトを統括しながらコミュニケーションデザインの実績作りや、チームのクリエイティブ全般のディレクションをしています。

昨年のアドベントカレンダーでは、グッドパッチのUIデザインチームやマネジメントに関する取り組みについてを記事にしたのですが、今年のGoodpatch Design Advent Calendar 2023の19日目は、私が新たに携わるようになったコミュニケーションデザイン」という領域についてご紹介します。


ソフトウェアの枠を飛び越えたコミュニケーションデザインとは

グッドパッチのコミュニケーションデザイナーの役割や、UIデザインチームがこの領域を手がけるようになった背景などについては、年明けのGoodpatch Blogで書こうと思うのですが、ここでは軽くコミュニケーションデザインについて触れさせてください。

ソフトウェアデザインも含めたサービスを中心に置いたときの
その周りにあるタッチポイント例

コミュニケーションもデザインも幅が広く、人や会社によってすごく定義が異なるものだと思いますが、グッドパッチのUIデザインチームでは、コミュニケーションデザインを “ソフトウェアデザインも含めたサービスを中心に置いたときに、その周りにあるタッチポイントをデザインしていくこと” と定義しています。この「コミュニケーションをデザインすること」には、イベントノベルティのデザインや、空間のデザインなども含まれます。

つまり、コミュニケーションデザインとは簡潔にいうと「コミュニケーションをデザインすること」だと私は考えています。

私がUIデザインからコミュニケーションデザインに領域を広げた理由

私は約8年に渡り、WebデザイナーからUIデザイナー、そしてクリエイティブディレクターとしての経験を積んできました。そんな中で、次第に自分の仕事の成果に疑問を持つようになりました。プロダクトの中では統一されていたUIデザインの世界観が、販促物や広告バナーなど、プロダクト以外のタッチポイントでは思わぬ方向に拡張されているケースもあり、デザインパートナーとしてクライアントに伴走してきたからこそ「これを成果ととらえて良いのだろうか?」と感じたからです。

Webサイトやアプリの世界ではデザインシステムなどが徐々に一般的になり、プロダクトの世界観がある程度統一された状態で成長することができるようになってきています。(ちなみにグッドパッチでもデザインシステムの構築支援を行っています。)

デザインシステムがブランドとソフトウェアプロダクトを繋ぐ図

しかし、LP、キャンペーンのための広告バナー、アナログな販促ツール(チラシやポスター)などソフトウェアから飛び出したタッチポイントになると、作成したコンセプトや伝えたいメッセージが十分にクリエイティブに反映されていないと感じることがしばしばありました。

事業を成功に導くためには、一貫性のあるブランド構築とコミュニケーションデザインが不可欠です。
例えば「激安!」といったキャッチコピーを謳っているにも関わらず、実際には高級品を売っている店があるとどうでしょうか。きっと顧客はがっかりすることでしょう。つまり伝えていることと実態のズレは避けるべきであり、正確で一貫性のある体験を提供することが重要です。

分断されやすいコミュニケーションデザイン

とはいえマーケティングの戦略や伝えたいメッセージが、考える人と作る人で分断されてしまうことも多々あります。よく「LPを作りたい」という相談を受けることがありますが、LPは単なるコミュニケーションの一手段であり、まずその前段でどのような接点やストーリーを通じて顧客体験を生み出すかが重要です。

LPを店舗に例えるなら、バナーはお店の前で配るチラシであり、LP自体が店舗内での案内役です。お客様が最終的にレジに辿り着き、財布を開いてくれるように、どのような情報をどのようなお客様に提供すると良いでしょうか。せっかく店舗内に案内役がいたとしても、その案内役が、お店の前で配っていたチラシと異なる案内をしたり、お客様が求めていない情報を提供したりしていては、お客様はきっとレジに辿り着けず、お財布も開いてくれないでしょう。

単にLPだけを何の戦略もなく作成しても、そこから生み出される顧客体験は、作る側の意図が反映されない形のものとなってしまいます。経営が経営戦略を考え、その戦略をもとに営業部長らが経営から一貫した営業戦略を検討するように、デザインもデザイナーが事業やマーケティングの意図を反映した一貫した戦略を考えるべきなのではないでしょうか。

そこで私が着目したのが、ソフトウェアのコミュニケーションデザインでした。

実績をいくつかご紹介

こちらではコミュニケーションデザインのお仕事をイメージしやすくするために、グッドパッチで私がクライアントとユーザーとのコミュニケーションを考えていく上で実際に制作してきたものについてご紹介いたします。

🥕 コープデリ生活協同組合連合会

献立コンシェルジュのチラシ制作など

コープデリ生活協同組合連合会の「コープデリeフレンズ」の新サービスでは、主にアプリのデザイン支援を取り組ませていただいているのですが、アプリのUIデザインに限らず、新サービスのロゴやLP、チラシなどの作成、またサービス紹介動画など様々な領域をご支援させていただいています。

💻 弥生株式会社

サービス詳細はこちら

会計ソフトをはじめとして、中小企業・個人事業主向け業務ソフトウェアを提供している弥生株式会社の、Webサイトの刷新とクリエイティブ開発です。Webサイトのリニューアルや、グラフィックの制作など、一貫した支援を行っています。

💐 その他にも、さまざまなご支援をさせてもらっています

イラスト、LP、撮影まで幅広く支援

最後に。これからUIデザインチームが挑戦したいこと

今年のアドベントカレンダーでも同じ内容をお伝えさせてください。
これまでグッドパッチのUIデザインチームは守破離の守をとても大事にしてきました。しかし、ビジョンである「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」ための、ターニングポイントがもう寸前まできていると私は考えています。守を大事にしながら、破と離も同時にやっていかねばなりません

なので最後に、私がこれからメンバーと共にチャレンジしていきたいと考えていることについてお話しさせてください。

💜 見た瞬間・触れた瞬間に人を魅了するデザインの模索

事例:SUNTORY+(サントリープラス)

今までのUIデザインは「当たり前に使いやすい」ことがまずは求められてきました。しかし、さまざまなデジタルプロダクトであふれる現在は、使いやすいサービスでなければユーザーから選ばれ続けることが難しくなっています。また、デザインシステムやデザインガイドラインなども発展したことで、私たちは一定の品質を担保したUIをデザインしやすい環境にあると思います。

その中でサービスとしての優位性を出すためには、使いやすいことは当たり前の上で「応援したい、使い続けたい」と思うユーザーの心に寄り添うデザインが求められるようになってきていると思います。

⭐️ちなみにグッドパッチではこんな専任チームもあります

グッドパッチが得意とするユーザーの困っていることにソリューションを提供するような課題解決型のデザインも引き続き行っていくと同時に、人々の感情を揺さぶる、あるいはブランドの価値が伝わるビジュアル表現をもっともっとやっていきたいです。

🚀 クリエイティブジャンプで業界の常識を塗り替える

また、ビジュアルとソフトウェアデザインにおける未来のプロジェクト・インターフェイスに向けたデザインの模索もしていきたいと考えています。
TikTokの縦スクロール、TinderのスワイプUI…そしてみんなの銀行のような、全く新しい銀行アプリの在り方の提示。どれもはじめてみた時のあの感動がいまだに私は忘れられません。いちデザイナーとしてこのデザインをクライアントに提案できるのか?そんなことも考えました。憧れと同時に悔しさを感じたのを覚えています。

だからこそ、グッドパッチのUIデザインチームも今までは当たり前じゃなかったけど、当たり前を変えられるようなデザインの模索をしていきたいと思っています。

そして2年~3年後、世の中の主流となるインターフェースをグッドパッチから生み出していきたいと考えています。

🔥 今やってる領域でも、まだまだ突き詰められることはたくさんある

・現状の業務フローを効率化させ仕事の現場を変革できるプロダクトの創出
・デザインシステムなどのデザイン資産の創出
・グロースフェーズに併走し、UIに紐づいた指標を著しく向上させる施策提案

など、クライアントのため、これからの世の中のために、グッドパッチができることはまだまだたくさんあります。そのためにはビジョンに共感し、そして一緒に取り組みたいと思ってくれる仲間の力が必要です。
この記事を読んで少しでも興味が湧いた方は、ぜひご連絡ください!

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