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対話でつくる 学校の「わくわく」(美女木小学校)

 このコーナーでは、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによる「戸田市未来の学び応援プロジェクト」について、夢のある提案を出された各学校からのメッセージを掲載しています。

 第9回は、対話を通して先生や子供たちの「わくわく」を生み出し、子供と大人が共に輝く学校づくりを目指す、美女木小学校です!

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1.なぜこのクラウドファンディングに応募しようと思ったのですか?

大人と子供が共に輝く学校へ
~子供たちの学びを“支える”“広げる”2つの土壌で実現~

 美女木小学校では、2つの土壌を豊かにすることにより、大人も子供も輝くことのできる学校をめざしています。

① 子供たちの学びを“支える”大人の土壌を

様々な研修テーマが教員の発案で実現

 美女木小学校では、令和3年度より「学びたいことを 学びたい人から学ぶ」教員の個別最適な学びを研修として進めています。
 具体的には、「哲学対話」「自由進度学習」「PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)」「プロジェクト・アドベンチャー」「SEL(Social and Emotional Learning)」などのテーマを実践しています。

■ 失敗を恐れずチャレンジできる職員室をつくる

「対話の時間」の様子

 子供たちがのびのびと学ぶ環境を作るために、まずは教員が安心して働きやすい環境にいることが必要です。
 教員が「間違えてはいけない」「正しいことをしなくてはいけない」という正解主義、自前主義、個業化の問題を乗り越え、新たなチャレンジが生まれやすくなる教員間の関係性の向上を図るために教員の対話の時間を設定しています。

■ 年間を通した対話の場づくりの必要性

 「失敗を恐れずにチャレンジできる 信頼しあう職員室」に組織が変わるためには、質の高い対話を積み重ねていく必要性を感じていました。

② 子供たちの学びを“広げる”土壌を

■ 子供の心を満たす場

ぱれっとルーム(校内サポートルーム)

 令和4年度より、戸田型オルタナティブ・プラン(総合的な不登校施策)のひとつである校内サポートルーム、通称ぱれっとルームが誕生しました。

 美女木小学校では、「すべての子供に安心できる居場所を」をコンセプトにぱれっとルームを運営しています。
 子供に何かをさせるのではなく、まずは子供の「ありのまま」の姿を認め、心を満たす空間として位置付けています。

■ 『自分の好き』と出会う時間

様々な活動を通した子供の「わくわく」

 ぱれっとルームが、子供たちにとって自分の夢中になれることと出会う場所になってほしい。という思いがあります。

 子供の成長にとって、「どんな大人に関わってもらったか」ということが、とても大切なことのように思います。
 どうせ出会うのであれば、ホンモノと出会ってほしい。
 そして、大人になるって素敵なことだよ、楽しいことだよ。ということを子供たちに感じてほしいです。

2つの土壌の実現にかかる費用

 対話の時間の設計やファシリテーションに関する知見をお持ちの専門家に伴走を依頼したり、専門性の高い外部人材を招いて出前授業を実現したりするためには多くの費用がかかり、学校だけでは実現できないものでした。
 そこで、本事業「戸田市未来の学び応援プロジェクト」に応募し、美女木小学校の挑戦を応援していただくこととしました。

2.昨年度集めた寄附は、どう活用されていますか?

対話の伴走者 NPO法人 学校の話をしよう

 対話の設計や場づくり、対話のファシリテーションを『NPO法人学校の話をしよう』の皆さんに依頼しています。

対話の場づくりのサポート

 令和5年度は、ショートの『対話の時間』(90分)を6回、ロングの『対話の時間』(120分)を3回実施しました。
 それらに加え、8月には、教職員、児童、保護者、地域の方々、総勢100名程度で「幸せな子ども時代ってどんなものだろう」をテーマに対話を行いました。
 その他にも、下記のようなテーマで対話を行いました。

  • 美女木小学校の未来を創る 2023はじまり

  • 教育実践の悩みから、本当に大事にしたいことをみつける

  • チームの協働について体験から考える  など

毎月実施している『対話の時間』での、教員の感想を紹介

  • 自分の大切にしたいことは、なかなか変わらないものなんだなぁ。他の人にとっても、それは変わらないと思うので、他を尊重することが大切なんだと改めて気づいた。

  • 年齢とか経験とかの前に、子供と向き合うときの一人の人間として、どうありたいかという部分を考えるようになったし、大切にしていきたいと思うようになった。

  • 自分の縮こまっていた考え方が柔軟になり、視野が広がりました。

  • 聴くことを大切にする場面や、話せる環境や雰囲気が増えた

『自分の好き』と出会う時間

夢中になれる時間を…

 令和5年度は、落語教室、工作教室、茶道教室、ダンス教室を実施しました。
 工作教室では、地域で工作ワークショップを実施している方をお呼びし、どんぐりアートや万華鏡づくりを行いました。
 落語教室では、落語教育家の楽亭じゅげむさんを、ダンス教室では、市内のダンススクールの講師をお招きし、出前授業を実施しました。

出前授業が、だれかの何かのきっかけに

 出前授業がきっかけで、工作にのめり込むようになった子。
 出前授業がきっかけで、たくさんの友達とお話ができるようになった子。
 出前授業がきっかけで学校に登校できるようになった子。

 子供が何に夢中になるかわかりません。
 ただ、何か夢中になれるものを見つけた子供の変容には、いつも驚かされます。

3.このプロジェクトにかける思いを教えてください!

 変化の激しい社会の中、これまでのように大人が正解を知っているわけではありません。
 だからこそ、互いが大事にしていることや、互いの考えの前提に目を向け、対話を重ねることで、1人ひとりの存在が大切にされる未来が創られていくのだと思います。

 学校を子供の成長する豊かな土壌として育むために、対話を通して「わかりあえない」を越えていく必要があります。
 『対話』が美女木小学校の文化となるよう、実践を積み重ねてまいります。


美女木小学校さん、お忙しい中メッセージをありがとうございました!
ぜひ、子供たちの学びを支え、広げる土壌づくりを目指すこの挑戦にご注目いただけますと幸いです。

今後とも引き続き、戸田市の教育改革への挑戦への御指導の程よろしくお願い致します!

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