「新たな学びのカタチ」を子供たちとともに(戸田東小学校)
このコーナーでは、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによる「戸田市未来の学び応援プロジェクト」について、夢のある提案を出された各学校からのメッセージを掲載しています。
第4回は、戸田市が先進的に進めているPBLを、プラットフォームを通して更にリードしていこうとする、戸田東小学校です!
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1.なぜこのクラウドファンディングに応募しようと思ったのですか?
戸田東小学校は、20年後の社会で活躍できる子「変化にしなやかに対応できる 変化を創る 人財」の育成を目指しています。
教育課程特例校として「新教科 東雲(しののめ)」を創設し、戸田市が進めているPBLをより深めています。
STEAM教育を進めながら、しののめカリキュラムを埋め込むことで、子供たちが主役の質の高い学びを進めています。
子供たちが進めるPBLは、身近なところから課題を発見し、試行錯誤しながら解決していく学びです。
これまでPBLを進めていく中で、子供たちと地域社会・外部とを「つなぐ」役割は、多くの場合「教師」が担っていました。
「地域の困りごとを解決したい。」「成果物を関係する人に試してもらいたい」「フィードバックをもらいたい。」「自分たちと同じようなプロジェクトを進めている人はいるのだろうか・・・」子供たちがPBLを進め深めていく過程では、実社会とつながるための様々なニーズが生まれてきます。
しかし、これらを教師だけでつなげていく現状では、「外部との連携調整が多岐にわたり勤務時間内に行うことが難しい。」「地域とつながりたいが、どんなリソースがあるのか・・・」、地域や外部支援者の皆様にとっては「子供たちの学びの支援や社会貢献がしたい・・・」「子供たちがどんな学びを進めているのか分からない」などの課題があり、教師がそれぞれのニーズを把握しながら多くのことを調整する必要がありました。
これでは、真に子供たちが主役の学びが実現しているとは言えないのではないか。
もっと「子供」や「民間企業・地域・保護者」が主体的につながることができる仕組みが必要なのではないか。
そのような想いから、構想したのが今回の「戸田東小学校PBLプラットフォーム構築プロジェクト【S-Connect】」です。
子供たち同士の学びを「つなぐ」、子供たち・教師・地域や支援者(協働者)の皆様を「つなぐ」PBLプラットフォームです。
このPBLプラットフォームは、プロジェクトに必要な協力者を募ったり、子供たちがプロジェクトの成果を届けたりすることができます。
また、保護者や地域の方々、社会貢献をしたい民間企業等が支援できることや、子供たちに解決してほしいことを登録することで、学びを進めたい子供たちと互いにWIN×WINの関係性でつながることができます。
しかし、このPBLプラットフォーム構築プロジェクトを進めるには多くの費用が掛かり、学校だけでは実現できないものでした。
そこで、本事業、「戸田市未来の学び応援プロジェクト」で、わたしたちの“夢の構想”の実現に向けて、一歩踏み出せないかと思ったことが応募のきっかけです。
2.昨年度集めた寄附は、どう活用されていますか?
本校は総額で約45万円の寄付をいただくことができました。ただ、本校のプロジェクト全体の所要額を考えると、十分な予算があるというわけではありませんでした。
しかし、おかげさまで、このプロジェクト実現に向けたわたしたちの想いに賛同していただいた「NoCodeJapan株式会社」の全面的な御協力により、子供たちの学びのコミュニケーションサイトが実現しました。
いただいた寄付金は、アプリケーションの開発や、ランニングコストとしてサーバー使用料等の運営費用に活用しています。
完成したコミュニケーションサイトについて、紹介させていいただきます。
コミュニケーションサイトには、以下の特徴があります。
子どもページ
支援者ページ
地域の方ページ
3.このプロジェクトにかける思いを教えてください!
わたしたちの目指すゴールは「学びのコントローラーを教師から子供に渡す」ということです。
このプロジェクトが進むことで、子供たちは自ら「つながる」ことができるようになり、様々な協働も可能となります。
教師は、学びの伴走者としての役割に専念することができ、一人一人の学びの充実・深まりも期待できます。
また、今後は、切実な現場の声として挙がっていた子供たちのプロジェクトごとにかかる費用の問題についても、このコミュニケーションサイトを活用していく中で、支援者の皆様やコラボレーションにより解決の糸口を探ることができると期待しています。
さらに、保護者や地域の方々、外部機関の皆様にとっても このプラットフォームでつながることができるので、プラットフォーム上でのやり取りが活発化すれば、「学校を支援」するという関係から「学校と連携・協働」という互いにとってクリエイティブな関係を築くことができることにつながると期待しています。
この学校版のプロジェクトが進むことで、戸田市の子供たちのPBLのプラットフォームへの発展、そしてPBLを進める戸田っ子たちが交流し、子供たちが進めるプロジェクトに関心をもった人たちが集うプラットフォームへの発展を期待できます。
そのような発展への期待を込めて、プロジェクトを継続・進行できるよう本年度は「Experience2.0」という形で提案をさせていただきました。
子供たちのPBLと同じようにわたしたち教師も今回のチャレンジを踏まえながら、このプロジェクトをさらに発展させていきたい思いから提案をしています。
この「戸田市未来の学び応援プロジェクト」とともに、わたしたち戸田東小学校は、これからも創り続けます。「新たな学びのカタチ」を子供とともに。
本校は、寄附金に感謝するとともに、子供たちの学びの支援に引き続き取り組んでまいります。
戸田東小学校さん、お忙しい中メッセージをありがとうございました!
ぜひ、「教師が正解を決める学び」から「子供が正解を探していく学び」への転換を目指すこの挑戦に、御支援をいただけますと幸いです。
今後とも引き続き、戸田市の教育改革への挑戦への御指導の程よろしくお願い致します!
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