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06:苦しみから解放される方法その4 酒を飲む 前編

前回は精神安定剤という、まあ未成年でも読める話でしたが、今回から未成年は見ちゃダメなお話。

現代日本の成人にとっては一番気軽に実践できる方法で、事と次第によっては「永遠に」苦しみから解放されるという、大変優れた方法であります。

今回は、私が酒にハマるまでの顛末を書いてまいります。

事の顛末

まず、私は二十歳過ぎまで酒を一滴も飲んだことなく、それより何より、酔った両親が私に絡んで暴力を振るってくることが度々あったので、酒を憎んでさえおりました。

そんな私ですが、前回書いたようにゲットした精神安定剤を飲んだら落ち着くものの、毎回劇的な効き目があるわけではない、しかも抗うつ剤なんて効かない、このお先真っ暗な状態をどうすればいいんだと思っていた時、

「そうだ!酒というものを飲んでみよう」と思い立ち、イズミヤかどっかで安物のウォッカを買い、オレンジジュースで割って飲んでみたものの、不味くて飲めたものではありません。
しかも翌日頭がクラクラするので、「こんなものいらない」と捨ててしまいました。

酒を飲んでもこのような感じでだったので、もう飲まなくてもいいやと思っていたのですが、やっぱ生きていくのが辛いので、何とか酒を飲んで気を紛らわしたいと考えておりました。

そして、忘れもしない2001年1月26日の金曜日、

白川通りのリカーマウンテン修学院店にて「コルドンネグロ」という真っ黒な瓶のスパーリングワインを発見したのでした。(何で酒も飲まないのにリカーマウンテンに行ってたんやというと、実際行ったことある人は分かるだろうけど、珍しい食品が色々あるから)

「そういやワインは飲んだことないな。シャンパンは金持ちの飲むものだけど、シャンパンと同じ製法で作られてて1000円とは安い!」と思い、いっちょ飲んでみようと思い購入したのでした。

ツマミは何がいいかと思ったところ、スペインのワインだし瓶が黒いし、イカスミスパゲティが合うだろうということになり、イカスミスパゲティと一緒に飲み始めたのです。

で、飲んでみると非常に美味しい。「こんな美味しいものがあったのか!」と感動して飲んでいると、段々良い気分になってきました。

良い気分になったらますます酒が進み、丁度テレビではミュージックステーションをやっていて、普段は下らないと見向きもしない糞番組がやけに面白く、アーヒャヒャヒャと大爆笑しながら飲んでいたら瓶が空になっておりました。

そのうち気分が良いどころか、何かフラフラしてくるというか、体が麻痺してきたではありませんか。

これが「酔う」ということなのかと思い、何か気分が変になってきたし、
金曜ロードショーが『もののけ姫』だったのでチャンネルをよみうりテレビに変え、文字通り「重くなった腰」を上げてトイレに行こうとしたら、突然膝から崩れ落ち、床に下呂を吐いてしまいました。

しかもイカスミスパゲティ食べてたので真っ黒なやつを大量に。

そしてそのまま気絶してしまい、気付いたときはもののけ姫のスタッフロールが流れておりました。

記憶があったのがタタリ神が来襲した辺なので、2時間以上気絶していたことになります。

こうして、私の泥酔初体験は、クソミソな結果に終わったのでした。

長くなってきたので次回に続く。

追記:あの辺は、修学院、狸谷山不動院、曼殊院など有名な寺社が沢山あったのに、ついの一度も行かなかった。鞍馬寺は行ったけど。まあ今なら行こうと思えば行けるけど、京都はちと遠いなあ。
あとストリートビュー見たら、一乗寺駅前に和菓子屋ができてたりラーメン二郎ができてたり、色々変わっててたまげた。件のリカーマウンテンや私の好きな天天有はそのままだったけど。

応援、ありがとー