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「ヅカ婆さんの悲しすぎる人生」 下らないニュース解説番外編その30

暑くなったり寒くなったりで何を着てよいか正直迷う今日このごろのニュースはこちら。

ジャニーズ同様、イジメ自殺だ何だで世間を騒がせている宝塚ですが、過去には香月弘美の事件(事故?)もあったし、これなら女子プロレスの道場の方がよっぽどマシなんじゃないの。

そんな宝塚に関する1961年の記事が冒頭の記事で、一読した感想としては、
「おそらく創作だろうが、よくできた読ませる記事」
「検閲されずに当時そのままの記事だったらもっと良かったのに」
というもの。

現代だと
「地元で美人と評判の娘がアイドル目指して上京したけど、夢破れてソープ嬢へと身をやつし、年月と共にかつての美貌は失われ、しかしアイドルへの未練は捨てきれず周囲にホラを吹きまくり、最後は場末の宿で寂しく死んでいった」
みたいな話になるのでしょう。

これが「見るに堪えない人外レベルのブスが一人で野垂れ死んだ」という話だったら生前同様誰も見向きもしないのだろうし、やはり八頭身の器量良しだった人間が惨めな最期を迎えたというのが、大衆(私含む)に受けたのでしょう。

シャーデンフロイデというか妬み根性というか何というか、いやらしい話でございますな。

あと、女の場合は美貌だけど、男の場合は美醜じゃなくて金や権力だと思うのは私だけでしょうか。イケメンが凋落する話よりも権力者や金持ちが凋落する話の方が、なんか大衆受けが良い気がいたします。具体的に作品挙げろと言われても困るけど。

乙羽信子の衝撃

そんなわけで宝塚といえば、昨年宝塚に行ってきた際(メインはもろちん宝塚歌劇ではなく手塚治虫記念館)、行く前にちょっとは予習をしておこうと宝塚のサイトを色々眺めていたのですが、その中に「宝塚歌劇の殿堂」なるページがありました。

殿堂女優の一覧を見ても誰が誰やらさっぱり分からず、

  • 大地真央→知ってる。マツケンの嫁さん。あと越路吹雪の役やってた。

  • 扇千景→知ってる。何か大臣やってた。

  • 朝丘雪路→知ってる。津川雅彦の嫁さん。

  • 越路吹雪→知ってる。宝塚といえば越路吹雪なんじゃないの。

こんな感じだったのですが、よく見たらなんか越路吹雪の左隣に乙羽信子がいるじゃございませんか。

へぇっ!?乙羽信子ていったら、あのっ?

「おしん」の最終形態であったり、西田敏行の『植村直己物語』や片岡鶴太郎の『たこ八郎物語』でおかみさんの役をしていた、あの華やかさとは程遠い感じのおばさんって宝塚だったの、と驚愕してしまいました。

※遺作の『午後の遺言状』も相当昔に見たことある。強盗が乱入してきておにぎりを食べるシーンと、変なエロ祭りのシーンと、ラストで預かっていた石を乙羽信子が川に捨てるシーンくらいしか覚えてないけど。やっぱ今見たら全く異なる印象を受けるのだろう。何より舞台があの茅野市だし。

私の無知は置いといて、ジェネレーションギャップというか彼女の役作りや演技力の賜物というか、意外も意外と衝撃を受けてしまいました。

ベルサイユのばら
ロザリー以外は皆死んでるんですが、それは大丈夫なんですかね…
火の鳥。
よく「クソ鳥」だの「畜生」だの言われているが、「火の鳥=全体」とすると、火の鳥もまた猿田やレオナやマサト達と同じ苦しみを共に味わっているのではないか。
ゴータマ・シッダールタの手形と足形。仏足石ならぬ仏手足石とはたまげたなあ。
御大の描いた宝塚歌劇。
タカラジェンヌ御用達のサンドイッチ店。
劇場内。

以上、宝塚の売店で色んな女優のグッズやら演目のDVDやら売ってたけど、どれもあんま興味なく、ただ一つ『アウグストゥス』だけは観てみたかったわ、やっぱアントニーとクレオパトラが敵役なんかな、クレオパトラが主役の話だとオクタヴィアヌスが敵役になるよなと思いつつ、今回はここまで。

応援、ありがとー