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赤穂緞通工房ひぐらし

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赤穂緞通の工房とギャラリーです。 見学と購入ご希望の方はHPからご連絡ください。 http://akodantsu.com/
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2019年2月の記事一覧

ジャパンブルーという呼び方は嫌いだった

ジャパンブルーという呼び方は嫌いだった

今日は日差しが春めいている。工房の大きな窓ガラスに埃が目立つようになると、春が来るなあ、と思います。
藍染色のことをジャパンブルーと呼ぶのは嫌いでした。明治になって日本にやってきた欧米人が、そこら中に溢れている藍染の着物やのれんやらを見て感動してつけた名前だと聞いていますが、日本の長い歴史の中でいったいどれだけの藍染色を呼ぶ名前があるかって考えると、空しくて。
明治の藍染っていえば、あの布団袋の色

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冬の一日

冬の一日

仕事場から10分の施設に要介護度5の母を預けて、三度目の冬を過ごしている。この近さなら仕事の合間にいつでも逢いに行けると思ったのだが、私は赤穂段通という悪魔に魂を売り渡した身の上であった。その僅かな時間を機から離れる事ができない。
本当に久しぶりに窓から海を見晴らす施設に行った。母とはあまり会話ができない。しばらく枕元で過ごしていると、気がついたらウトウト眠りこんでいる。娘が来ていることに気づいて

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龍野町ぢゅう美術館

龍野町ぢゅう美術館

播磨の小京都として知られているたつの市龍野地区は、毎年何万もの人が訪れる秋のオータムフェスティバルで有名ですが、2月の寒い季節にも「町ぢゅう美術館」なるイベントが開催されます。これの主催者は旧龍野実業高校(現在は統合されて、たつの北高)の自治会です。高校生といっても侮ってはいけません。自分たちで作ったパンフレットをご覧になっていただければ一目瞭然です。

工房ひぐらしではこのイベントに協賛参加して

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