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~求めてるのは?~【LaLaLand歌詞】City of Stars【トド版】

唐突に、LaLaLandの歌詞を訳すことにしたw
みんな大好きやんか、この映画。え?そうでもない?そうゆうことゆうモマエは、ボヘミアン・ラプソディの翻訳読んでろ下さいw

でやな、今回はこれや。

むちゃくそええ曲やんか。ゆうて映画の翻訳の完成度もかなり高いし、ミュージカルやから、そんなに解釈の違いなんてでてきいひんのやけど、映画の字幕の制限で汲み取りきれへんニュアンスなんかを中心に歌詞の解説していくで。

ま、歌詞の訳だけみたいやつは、いつものように記事の最後にレッツラゴー!

曲の魂

City of StarsのStarは、「ショービズのスター、成功者」「チャンス、オーディション」、さらに「求めているもの」トリプルミーニング
そこかしこにスターが溢れかえる街、そこかしこにチャンスが転がっている街。「チャンス、求めているものは、手が届きそうなのに、それはとてつもなくとおいところにあって、まるで星のよう」という示唆もあるはず。このあたりが曲の魂やで!

その1

[Sebastian:]
City of stars
スターの街
Are you shining just for me?
俺のためだけに輝いてくれてるのかい?
City of stars
スターの街
There's so much that I can't see
でもまるで暗闇にいるみたいだ
Who knows?
きっとみんな同じだよね?

I felt it from the first embrace I shared with you
でも、初めて君を抱き締めたときに感じてた

City of Stars
「City of Stars」は「街の星」やなくて「星の街」やね。「A of B」ちゅう表現は、of 以下がなくてもええちゅうか、修飾部なんや。でやな、この「Star」ってなんやねん、ちゅう話やねんけど、これ冒頭に書いたように、「ハリウッドスター(ハリウッド・ショウビズの成功者)」「オーディション、チャンス」そして「求めとるもの」の象徴やねん。

なんで、オーディションとかチャンスの意味が出てくるのかは、実はこの歌詞だけからでは分からへんのやけど、LaLaLandの映画冒頭の曲「Another day of Sun」の歌詞読んだら一目瞭然や。

歌詞の訳って、一文一文を訳そうと思っても、文法無茶苦茶やし、抽象的すぎて意味分からへん上に、その訳した一文一文つなげてみたら、もっと意味分からんくなるなんてことばっかりやんか。

しやから文脈で理解することが大事やねん。意訳とは、ちゃうで。文脈に沿って訳してく、ちゅうことやねん。

中高生の英語の勉強で、英語の歌詞から勉強するとかゆうのあるけど、ワイはおすすめ出来ひん。まあ、このBlogよりも更に丁寧に、英語の歌詞を文法的に正しく書き換えて、背景、英語の両方を解説するみたいは本があったら別やろうけど、書き換える時点でだいぶ解釈が入ってまうし。

話逸れてもうた。元に戻そ。

There's so much that I can't see
これ、「見えないものがたくさんある」ちゅうことやねんけど、「でもまるで暗闇にいるみたいだ」ちゅうのが、素敵な訳やんなw
文頭に「でも」って入れたのは、ニュアンスからや。「City of Stars」ってキラキラ輝いて明るいはずやん。
「ここに来ればチャンスなんていくらでも転がっとって、自分なんてすぐハリウッドスターになれるんや!」
って思っとったのに、現実にはオーディションに落ちまくるし、店はクビになるし、全然、スターに手が届かへんくて、もう、何してええのか分からへんし、そもそもなんでここに来てもうたのかもよく分からんし、何したかったのかもよー分からへん、みたいな感じになってもうとる。そんな状況が、「There's so much that I can't see」の一言に込められとるやんか。

Who knows?
これは、英語でよく使うんやけど「知らんがな」とか「誰も知らんやろ」みたいなニュアンス。ハリウッドにおるやつは、みんな「There's so much that I can't see」やろ、みたいなことやねん。
しやから、ここでは「だれも知らないよね」とかやなくて「みんな同じだよね?」ちゅう訳をあてといた。

I felt it from the first embrace I shared with you (that~)
そっからの、これな。一筋の光明みたいなw
直訳したら
「抱擁を君と初めて共有したときに(that 節以下を)と感じた」
ちゅう感じやね。
これ、That節が繋がっとるんやんか。で、このThat節は、相方のMiaが引き継ぐねん。要するに、同じように暗闇にいたMiaがSebとの出会いによって、同じように光明を見出したちゅうことがこの歌詞、このThat節のつなぎで象徴されとるわけや。この辺りはミュージカルならではやんな。

その2

[Mia:]
That now our dreams
私たちの夢は
They've finally come true
ついに叶ったって

City of stars
スターの街
Just one thing everybody wants
みんなが求めてるのは、たったひとつ
There in the bars
バーでも
And through the smokescreen of the crowded
restaurants
賑わってるレストランでの本音の探り合いのなかでも
It's love
求めているのは、愛
Yes, all we're looking for is love from someone else
みんな誰かから注がれる愛に飢えてるの

That now our dream. they've finally come true
このThatは、前のSebの歌詞を受けたThat節や。
「抱擁を君と初めて共有したときに(that 節以下を)と感じた」
やったろ。

SebもMiaも感じたもの。それは夢が叶ったちゅう想い。夢ちゅうのはこのあとに出てくるもの。ま、もったいつけんでゆうと「愛」ちゅうことやねんなw

And through the smokescreen of the crowded
restaurants

ちょっと訳しづらいところ触れとくわ。ここで難しいのは、「smokescreen(煙幕)」やろ。直訳したら、「(そして、)混んだレストランの煙幕を通じても」やんか。

そもそも、混んどるレストランに煙幕なんておかしいやろ。タバコ?そんなもん、禁煙に決まっとるやんかw

やー、さすがのワイも悩んだけどな、「smokescreen」ゆうのは、やっぱり本音を隠しあってるコミュニケーションのことやろうと結論付けた。レストランで、みんな飯食って、ワイワイしとるやんか。でも、みんな本音はゆわれへんねん。「City of Stars」やから。どっかでライバルとか、そんな感じなんやろな。ここでは、
賑わってるレストランでの本音の探り合いのなかでも
って訳をあてといた。もう少し軽やかな表現したいところやねんけどもw

その3

[Sebastian:]
A rush
気になって
[Mia:]
A glance
視線が合って
[Sebastian:]
A touch
声をかけて
[Mia:]
A dance
ダンスしたわね

[Both:]
A look in somebody's eyes
瞳に映っているのは
To light up the skies
夢を叶える姿
To open the world and send it reeling
自分の描く世界を映写機にセットしてる姿
A voice that says, I'll be here
声が聴こえる。私はそこにいけるって
And you'll be alright
あなたは大丈夫よって

I don't care if I know
自分がどこに向かっているか
Just where I will go
分かってるのかなんて気にしない
'Cause all that I need is this crazy feeling
求めているのは、心臓をドキドキさせる
A rat-tat-tat of my heart
このクレイジーな気持ちだけだから

A look in somebody's eyes
むつかしいのが、のっけからやってきたでーw

「A Look」ちゅうて、「A」がついとるから、「Look」は動詞やなくて、名詞やろ。こうゆうのすぐに気がつかんと、正確な意味とれへんのやで。意訳するのは全然ありなんやけど、歌詞に出てくる単語をバラバラに訳して、そこから連想ゲームするのは「意訳」とはゆわれへんやんか。可能な限り、正確な意味を汲み取って、その上で、背景やらなんやらから適切な文や詩に変えていくちゅうのが、ホンマの意訳や。

で、「A look」は、「見た目」とか「様子」とか、要するに「自分の目を見て見えとるもの」ちゅう意味やねん。しやったら、「何がどこで見えとる」のか。それが、「in somebody's eyes」やねんな。

「Somebody」。学校の英語では「誰か」ちゅう訳が普通なんやけども(実際、それ以外に訳しようがないときも多いけどw)、ニュアンスとしては、「特定していない誰か/誰でも」みたいな感じや。まあ、文脈から日本語でゆうところの「誰かさん(=誰でもええちゅうのやなくて、特定の誰か。でも名前はちょっと出したくない)」みたいなニュアンスで使うこともあるんやけど(その場合は、Someoneの方が多いかな、、、)。

ワイの訳では、あえて日本語ではそこを表現せず、
「瞳に映っているのは~」
ってゆう訳にした。

で、何が映っとるのか。

To light up the skies
「To 不定詞」ってあるやんか。これ、英語の議事録とかメモでむっちゃよく使うんやけど、「これからやること」ちゅう意味やねんで。
「Mr. X to visit Company A」
Mr.Xは、(これから)A社を訪問すること
みたいな感じや。

「To 不定詞」は、「動名詞(動詞ing)」と書き換えられるちゅうの日本の学校で教えとるって聞くけど、ニュアンスからしたら「動詞ing」って微妙な過去から現在この瞬間までっていうのがあんねや。「これからやっとる(≒未来)」と「今すでにやってること(≒過去~現在)」やと、正反対やん。書き換えたらあかんねん。深くはここでは触れへんけどwww

ま、細かいことはすっ飛ばして、ここでの意味を考えていくと
To light up Skies
To open the world and send it reeling
ゆうて、ライトアップって日本語英語で、いわゆるライトアップ(照明で照らす、装飾する)ってゆう意味で、「Light up」ってゆうとちょっと、意味が通じへんのやけど、大きくゆうたら「明るくする」ちゅうことやねん。
「空を明るくする」→「星をもう一個増やす」→「スターを一人増やす」→「自分が新たなスターとして街に加わる」→「自分の夢が叶う」ってことやねん。

そして、もう一個あるやんか。

To open the world and send it reeling
これ。「(これから)世界を開いて、そしてリール(リーリング、巻き取るなにか)に送る」ちゅうのが直訳やで。
意味、分からへんやろw

昔の映写機って、映画フィルムを映写機にセットして、そんで映画映しとったやんか。ここでゆうとる「World」は「映画」で、「Reeling」ちゅうのは映写機のことや。

もちろん、まだ自分が映っとるような映画はないもんやし、なにせ瞳に映っとるものやから、ワイはここを
「自分の描く世界を映写機にセットしてる姿」
ってした。バランスを取っとるつもりw

その4

[Sebastian:]
Think I want it to stay
この気持ちのままでいたい
City of stars
スターの街
Are you shining just for me?
僕のためだけに輝いてくれてるのかい?
City of stars
スターの街
[Mia:]
You never shined so brightly
こんなに輝いてくれたことはなかったわ

Think I want it to stay
itは、前に出てきとる「心臓をドキドキさせるクレイジーな気持ち」。恋のときめきやねん。それが自分(たち)の中にずっととどまり続けて欲しいゆう話やな。

世界がピカピカ輝いて見えるやろ。そうゆうとき。

You never shined so brightly
「スター(チャンス)も、今まで以上に輝いて見える」ちゅう、ほぼ直訳そのままや。
多幸感、万能感をこのときめきがもたらしてくれとる。そうゆう一言やね。ワイ、ここ好きやねん。どうでもええけどwww

ちゅう訳で、最後まで読んでくれはっておおきに!訳載せとくでー。

和訳

[Sebastian:]
スターの街
俺のためだけに輝いてくれてるのかい?
スターの街
でもまるで暗闇にいるみたいだ
きっとみんな同じだよね?

でも、初めて君を抱き締めたときから感じてた

[Mia:]
私たちの夢は
ついに叶ったって

スターの街
みんなが求めてるのは、たったひとつ
バーでも
賑わってるレストランでの本音の探り合いのなかでも
求めているのは、愛
みんな誰かから注がれる愛に飢えてるの

[Sebastian:]
気になって
[Mia:]
視線が合って
[Sebastian:]
声をかけて
[Mia:]
ダンスしたわね

[Both:]
瞳に映っているのは
夢を叶える姿
自分の描く世界を映写機にセットしてる姿
声が聴こえる。私はそこにいけるって
あなたは大丈夫よって

自分がどこに向かってるか
分かってるのかなんて気にしない
求めているのは、心臓をドキドキさせる
このクレイジーな気持ちだけだから

[Sebastian:]
この気持ちのままでいたい
スターの街
僕のためだけに輝いてくれてるのかい?
スターの街
[Mia:]
こんなに輝いてくれたことはなかったわね

(performed by Ryan Gosling & Emma Stone)
(from "La La Land" soundtrack)

(performed by Ryan Gosling & Emma Stone)
(from "La La Land" soundtrack)

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