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Yukiが帰ってからね、こっちの状況も慌ただしくなってきたよ

ぼくはセントビンセントで1人目の感染者がでた翌週に退避した。セントビンセントにはJICA事務所がなく、調整員を始めJICAのスタッフもおらず何かあったときの対応がとれないのと、現地の医療事情が他国と比べてもあまりにも脆弱だからだ。本営はプライオリティ高めに設定していたらしい。

だから、ぼくがセントビンセントを離れるとき、理解はしてもらえていたけれど「まだここじゃそんなに問題になっていないのにな」とも思われていた。

現状、まだ感染者は1人ということになっている。公式発表では(隣国セントルシアは、ぼくが知ってる時点では2人だけど保健省の中の人情報だと19人らしいので真相はよくわからない。よくわからない以上公式発表を信用するしかない。)。31人の感染疑いがあったけれどすべて陰性だったようだ。

今週に入ってぞくぞくと水際対策が強化されてきてるんだ、と友達からWhatsAppでメッセージがきた。

銀行には一度に数人しか入場できなくなったし、スーパーマーケットは一度に30人までになった。品薄状態になりつつあるらしい。それが買い占めなのか、輸入品が入って来なくなっているのか、いつものこと(輸入品の入荷数か月待ちはよくある)なのかはわからない。

KFCはお持ち帰りだけになったし、

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Subway は店内で食べることができるけど、テーブル数が減らされている。

大人数の集まるイベントだってどんどんキャンセルされているらしい。これには野外パーティーも含まれるから、カリビアンには7月のカーニバルは大丈夫なんだろうなと気が気でないような気もしないでもない。

一昨日、キューバからコロナ対策の医療チームが到着したらしい。みんな自国のことでいっぱいいっぱいなのに、中国といいキューバといい民主主義国家じゃないところが危機の時に頼りがいあるように見える。

セントビンセントでの各国ボランティアの活動でいうと、アメリカのボランティアPeace Corpsも帰国してるし、台湾ボランティアも選択的に帰国できるようにしていて2人いるボランティアのうち1人は帰国したようだ。

そして昨日、ついに海外からの観光船(個人のヨット含む)の入港をすべての港(離島含む)で禁止することにしたそうだ。

クルーズ船にしろ、ヨットにしろ、やってくるのは感染爆発してる欧州だから妥当といえば妥当だけれど、経済に与えるダメージは大きいだろうなあと思う。欧州で感染爆発しだしてからクルーズ船は来なくなってはいたけれど、国のメイン産業だから観光業は。その次の産業って農業だから。

空港はまだ封鎖していないけれど、カリブエリアでまだ封鎖していないのはセントビンセントとバルバドスだけのようだから、ロックダウンも時間の問題かもしれない。

まだ、帰国して1週間なんだけど、1週間のはずなんだけど、現地の人たちとはわりに頻繁に連絡を取ってたりするんだけど、自分がそこにいたのはなんだか遠い昔のことのように感じる。こういう最新情報のアップデートがなければ、ぼくはさっさと任期短縮して次へ進んでしまいそうだなあと思う。

このアップデートが、か細くとも任地とぼくとをつなぎとめているのかもしれない。

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