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逆噴射小説大賞私的ピックアップ集#1(邦題:ピックアッパー☆ぴくる!)

「自ら小説を書く事は難しいが、人の小説の紹介を書く事はもっと難しい」
                  ーニーチョ(架空のパルプ思想家)

この逆噴射小説大賞の期間、多くの方に自作品を紹介(ピックアップ)して頂きました。
本当に、本当に、唯々、感謝感謝しかありません。
改めてお礼の言葉とさせて頂きたいと思います。

一般的に“View”はR“いいね”はSR“ピックアップ”はSSRと言われています(※一般的には言われていません)。
実際に書く側になってみて、その与えられるパワーの凄さを改めて思い知りました(特に“一時に”こんな大量の“パワー”を貰うという経験は同人誌を描いていた頃にも無かったかもしれません)。

自分でも、なるべく読んで「これは!?」と思った作品はRTのうえ、紹介を書かせて頂いては居たのですが、RTというものはそれこそ“よどみに浮かぶうたかた”の様なモノ。すぐに流れ、消えてしまいます。
そこで、そういう感想を少しでも記録に残したいと思い、他の方々もされてるようにピックアップ記事を書いてみようと思った次第です。

前置きが長くなりましたが紹介していきましょう。

◆◆◆

以前、和刃氏の作品は「ナイフの様…まさに鉄だ」と評しましたが(一寸違うかもしれないが大体そんな感じだ)これは紛れもなく「黄金」だ。

苦悩・工夫のシーンがモノクロフィルムで映し出され、成功・その象徴TVショーは極彩色の4Kで映し出される。
英雄の人生を短く、それでいて余す事無く語っている…そしてまた、苦悩。
私の脳内ではザック・スナイダー監督のウォッチメンめいた映像が浮かんだ。

◆◆◆

この物語は「読む“だけの”人」には伝わりにくい気がするが、「このMEXICOの荒野を日々歩んできた書く人」には間違いなく刺さる物語だ。
大半の“普段書かない”者が抱える苦悩が書かれているからだ。
生み出した物語とケジメ…そしてタフになった自分。
プラクティスの効果は確実に表れている、皆気付いている筈だ。
そんな物語を最後の日に出してくるとは、ズルい(誉め言葉)。

◆◆◆

静かだ。
舞台も動作もやり取りも全てが静かだ。
沸き起こる感情は決して静かとは言えないモノだが、それでも静かだ。
パルプはついつい銃、メカ、暴力と“動”の音が聞こえるモノと思いがちだが、こんなに静かな“静”のパルプも有るのかと目から鱗が落ちる思いがした。
映像的にもとても“青く”美しい作品だ。

◆◆◆

この作品を読んだだけでは
「…うん、描写はとても素晴らしいけど…相撲?」
となっても何もおかしくない。
この作品は結びの一番だからだ。
つまり、ゆめくらげ氏の今まで20作に及ぶ“相撲”の取組を読んだ上での最終話なのだ。
「相撲?力士が出るとこうヘンテコで面白い…そういうの?」
お前は思うかもしれない。
だが氏の相撲は(確かに珍妙なのだが)力士の精神性が描かれている
この一番にどう向き合うのか。それはとても大きな要素だ。

「百発の“相撲”で倒せぬ相手だからといって、一発の力に頼ってはならぬ。一千発の“相撲”を投稿るのだ!」
逆噴射小説大賞の荒野を相撲一筋で駆け抜けた氏を称えたいと思う。

◆◆◆

一部の有識者はへるま氏の作品は“へるま枠”であり沢山の作品をピックアップしてしまう為、(…癒着?)(…黒いマネー?)と疑われ、困ると言っている。が、その様なものは一切ありませぇん!

私がへるま氏の事を…作品を…知ったのはこの逆噴射小説大賞が初めてだったのだが、毎日“何か”“頭を殴られる”様な日々だった。パルプ界の暴力装置、そんなイメージだ。

軽率の象徴「YouTuber」命の象徴「火の鳥」という前代未聞の合わせ技。何か我々に教訓めいたモノを伝えようとしているのだろうか?
…そんなモノは無い。と思いたい。
氏は死後、手塚治虫(神)と真っ向勝負(ステゴロ)するつもりに違いない。

◆◆◆

一部の有識者はalohatengu氏の作品は“アロ天枠”であり沢山の作品をピックアップしてしまう為、(…癒着?)(…黒いマネー?)と疑われ、困ると言っている。が、その様なものは一切ありませぇん!

ご存知の方も多いと思うが氏の作品はストロングスタイルだ。
文圧(拳圧的なモノ)が重いので“軽い”内容の作品を書いてもキレが恐ろしい。つまり強い。書く人の有り様、タフであれの体現者みたいな人物だ。

とある要素を知ってても、知らなくても面白い内容。
これはスゴイ。
リアルで初めて出会う二人。
明るく楽しい会話から、死地への旅行き、避けようの無い死の運命…。
それだけでこの二人の友としての繋がり、朋友の絆が伝わる。
まだ発砲すらしていない。
だが何が彼らを動かし、何がこれから起こるのか…続きが気にならない訳がない。
そういう物語を最終日に出してくる、ズルい(誉め言葉)。

◆◆◆

一部の有識者はakuzume氏の作品は“灰汁詰めさn枠”であり沢山の作品をピックアップしてしまう為、(…癒着?)(…黒いマネー?)と疑われ、困ると言っている。が、その様なものは一切ありませぇん!

氏の作品は個人的に最も“かつてほんチが与太めいて生み出していたショートストーリー”(ちょっとしたキャンペイグン告知等で流れていたアノ話群だ)の風格を持っていると思っている。
それでいて文圧(拳圧的なもの)もしなやかにマッシブだ。
逆噴射小説大賞最中に普通の(400字規定に縛られない)パルプを投稿する等ロックンロールな事をやってのける…恐ろしい。

この作品はこの“舞台”を作り出しただけで勝ちだ。
謎はもちろんあるが、この特殊なホテルには物語的無限可能性を感じる。
客ごとの人生、苦悩、喜び…それが魔法の有る世界なら尚更だ。

◆◆◆

一部の有識者はお望月さん氏の作品は“お望月さん枠”であり沢山の作品をピックアップしてしまう為、(…癒着?)(…黒いマネー?)と疑われ、困ると言っている。が、その様なものは一切ありませぇん!

アルファnoteッタラーという言葉がもし有るのならば、それは氏の事だ。
この漂白(時として意識高い系)の荒野に胡乱の種を蒔き、胡乱な作物を育み、胡乱な家畜を飼う氏こそ、noteという西部のパイオニアだ。

note編集部ではダイハードテイルズ編集部とお望月さんに足を向けて寝ることは禁則事項とされている…と言っても過言では無い。

この作品…既に連載している!(※続編では無いが作品を発表し続けている方は他にも居ます)
氏の瞬発力の凄さ(パルプ速筋)は実際他に類を見ない。
読めない展開…だからこそ瞬発力。続きが気になるから、だ。
またこの瞬発力はパルプに限らず沢山の記事を投稿する原動力ともいえる。
まさに多産の象徴、note地母神と言っても過言では無い。

noteをこれから作品発表の場に使ってみようと思われる方は氏の記事、作品を手本にすると良いと思います。私もそうしている。

◆◆◆

「ところでそのステキなトップ画像…まるでアートね…それ何処から持ってきたの?」
男は女の肩に手を回しながら答えた。
「ああ、ベイブ…この記事を読んでご覧…ムーチョ」

「え!シカゴ美術館ってあのシカゴ美術館なの!?」
男は女の腰に手を回しながら答える。
「そうさセニョリータ、しかも著作権の切れてる作品に限るけどフリーなんだ」
フリー!素敵!…私も服が窮屈だから…フリーになりたい気分になっちゃった…」
男はこちら(画面)にウインクしながら答えた。
「というわけで、お姫様をベッドに運ばなくちゃいけないんでね!今日はここまでサ!アディオス!!」

【Fin】

幕が下りる。

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