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三浦しをん「ののはな通信」

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にあがった本を、前回の読書記録


の形式でまとめていこうと思う。
最近読書にはまっているので、こうして読書記録を気が向いたら作ろうと思います☺️
(私へ くれぐれも毎回あらすじや登場人物からまとめなきゃと真面目になりすぎないでください 自己満の記録なので気を楽にしてね)

結構ネタバレしている箇所あるかもしれないので、ネタバレが気になる方はUターンを推奨します!


読んだ本


三浦しをん「ののはな通信」
(敬称略)


読もうと思ったきっかけ

「読書感想文2021」の課題図書として選ばれていたから。その中から1番気になるあらすじの本がこの「ののはな通信」だった。
友達との手紙交換や友情などを題材にした本で、私にもそのような関係の友人がいるため、親近感が湧いたから気になった。

あらすじ

ののとはなは高校で出会い、授業中の手紙交換や文通を通して親交を深めていく。二人の好きなマンガ雑誌の話や、通っている高校の教師の黒い噂などありとあらゆることを手紙で共有していく日々が続く。やがてそれが友情から愛情へと変化していき、二人は晴れて恋人同士になる。だが“あの黒い噂”の一件を機に二人の関係に軋轢が生じてしまいそれからは疎遠となってしまう。だが、はなからの年賀状やののからの住所変更のハガキを機に、大学生となったふたりはまた文通や直接の対面などを通して交流を深めていく。それから20年後、今度はメールという手段でやり取りを始める。お互いの離れた地での生活を近況報告し合う。

登場人物

野々原茜(のの):女性。聖フランチェスカ(女子校)、東大文学部、大学院を卒業しフリーライターの道を進む。はなとは高校時代に仲良くなり文通等を交わしている。

牧田はな(はな):女性。聖フランチェスカ、大学を卒業し外交官の妻として世界を飛びまわる。
ののとは高校時代付き合っていた。

感想

ののとはなの友情が手紙やメールの文面という形式で、どんな形であったのか語られる構成がとても面白かった。
文章にその時の感情が混ざって主観的になりがちな思春期から、それぞれの生活を手にし成熟した考えを持つようになった壮年期にかけてふたりの友情が地続きで繋がっていることが文面を通して追跡することが出来て、友情の美しさを感じた。本当に仲のいい相手とは途切れないってこのことを指すのかもしれない。私にもそうあり続けたい友人がいる(詳しくは1つ前の記事を見てください)から、この本を読んで手紙を書いた。二人で過ごした日々の思い出が記憶となりその先のふたりを生かす力になっている。「一生の友達は財産」とよく聞くが、このことばはそういった意味合いを含んでいるんだなと感じた。
物語の結末に寂しさを覚えてしまったが、ののははなを思い出しながら生きているし、もしもはなが生きていたらこの物語の先で二人が再会できていることを切に願う
あと個人的に上野さんがその後どうなったのかを上野さん視点で見てみたい(2人の記憶から居なくなってしまったから)。
あと、江ノ島デートの一件が尊すぎてしんどい!!私も友達と2人きりで江ノ島デートしたい!!!江ノ島デートを振り返ってキャッキャウフフしているののとはなが尊いぞ!!!!!!すきだ!!!!!!!!!!!!!!!!!

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