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本タジーを本格ファンタジーの略語と思ってはいけないという話

 X(旧Twitter)にて、本格ファンタジー掌握を見かけた。
 ハッシュタグに本タジーとの単語が使われていた。他にも本格ファンタジーを本タジーと言っておいて、というふうに言及している人も見受けられた。既にこういったミーム汚染が始まっているのか。と少し落胆しつつ、まだ一人二人で済むうちに仮でもなんでも単語ができ定義もされているのはありがたいと思う、今日この頃である。

 改めてnoteの方に検索に載る為の文字列として記そうと思う。
 本タジーは、本格ファンタジーの略語でもなんでもない。それ一つで独自の単語である。従来の本格ファンタジーという単語の使われ方から逸脱するだけならまだしも、本格ファンタジーファンの逆鱗に触れるような罵りや区分けと共に言葉が使われ始めたため、ミーム汚染(つまりは言葉の曲解や毀損感のようなものだろう)前に食い止めよう。有志がそう思い、単語が作られ、また別の有志が定義づけを行って世に出た新しい単語だ。

 本格ファンタジーについてはサンリオが新しい企画を立ち上げたりしており、また昨年末ごろにはとある出版社も自社の本格ファンタジー作品をあつめフェアをしていたようである。そうして、未だ元来の使われ方で人気を博している。web小説で自作をそう称し宣伝している人も多いようだ。
 くれぐれも、そういった本来の用語として使い楽しんでいる層へと本タジーという言葉が混同されて伝わってはいけないだろう、そう思う。

 単語の発端は小説家になろうにある、エッセイからくるそうだ。そのことは別の記事の方でポストを引用させていただいた。定義はまた別の方が定め広めてくれている。今回はそれを改めて記事へと引用させていただく。定義は以下になる。

■仮定義
【本格ファンタジー】
1.優れたファンタジー作品に対する敬称。第三者が呼ぶ
2.出版社、ゲーム会社などがマーケティング目的でつける名称
【本タジー】
定義不能。神話だとかヒロイックファンタジーだとかゲーム的だとかそうではないとかコロコロ変わる。判定基準を持つのはこの世でただ一人

引用元 https://twitter.com/wantan_tabetai/status/1701750333092098099

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