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どくしょ

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読書を通して考えたこと
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記事一覧

木平古栗「ポジティブシンキングの末裔」で皮剥かされた

元旦に高尾山に登り、心から健康を祈願し始まった本年。山も登って団子も食った元旦が、今年一…

とと戸
3日前
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いよいよ目に余る、我が家の積読

改めて、「積読」とはこれもこれもこれもこれもここにも我が家にあるすべての積読書へ(懺悔)…

とと戸
3週間前
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2024.02 本のはなし(下)

前半はこちら 2月後半に読んだ本「今日は読めないかも」という日が8割くらいだった2月後半。…

とと戸
2か月前
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道化師の蝶/円城塔

円城塔氏の小説は過去、「後藤さんについて」を読了すべく二度ほど手に取るも、二度とも失敗に…

とと戸
2か月前
7

2024.02 本のはなし(上)

2月前半に読んだ本 2月に入って毎日胃痛と格闘、痛みのない世界を渇望している。最終手段であ…

とと戸
3か月前
7

2024.01 本のはなし(下)

前半はこちら。 1月後半に読んだ本 長かった1月が終わって嬉しい。輪郭はぼやけているが確か…

とと戸
3か月前
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2024.01 本のはなし(上)

昨年より急に純文学にハマってしまったことで、とあるタスクが一つ増えた。半年に一度の「芥川賞の発表をリアルタイムで確認する」というタスクのことである。 今まではなんとなくチェックする程度だった芥川賞だったが、今では気になって仕方ない。 今回も候補作が発表されてからはカレンダーを見てはカウントダウンなんかして、なんとなく毎日ソワついた行動言動が目につくくらいに発表の日が待ち遠しかった。 まるで自分がノミネートされてるかのような入り込み具合、不思議なものである。 勿論芥川賞が全

【2023年】喰らった純文学

終わる。 それも尋常ではない早さで。 師走が、今年が、終わる。 一昨日、うっかりしてたら29…

とと戸
5か月前
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2023.11 本のはなし(下)

気付いたら11月が終わった。 11月も割と読書していたが、初めて読んだ作家さんが多かった。読…

とと戸
5か月前
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死んでいない者/滝口悠生

どタイプの小説に出会ってしまった。 今ではこの人しかいないと思える夫との初対面でも感じな…

とと戸
5か月前
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2023.11 本のはなし(上)

寒い寒い、急に冬。外に出るのが億劫になるくらい寒いけど、BOOKOFFと図書館にならいつでも行…

とと戸
6か月前
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2023.10 純文学読了記

10月に読んだ本の中で、特に記録しておきたい3冊。 他に読んだものも全部記録したいけど体力が…

とと戸
6か月前
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しんせかい/山下澄人

山下澄人の小説は6年前くらいに読んだことがある。その頃の私は、読書を軽んじていた。そもそ…

とと戸
6か月前
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この世の喜びよ/井戸川射子

第168回芥川賞受賞作である本作。読者メーターには酷評が並んでいるもんだから、大変気になっていた。長らく図書館では人気で借りれなかったのだが、たまたま返却棚で見つけ、すかさず借りた。 本日読了したばかりのほやほや。一回でのみ込めないところは、何度もページを遡った。読み応えのあるすごい小説だと感じたので、このままの勢いで読書感想を書いてみる。 感想に変化出ると思うので、随時修正予定。現時点で7割は勢いなので、稚拙な箇所はご容赦願いたい。 あらすじ喜びを真面目に考えてみたショ