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果物/乗せる料理/ご馳走感

生きてるといろんなルールに遭遇する。国の法律、会社の規則、賃貸物件の約款。人間はルールの上に生かされている、右も左もルール、ルール。

ひとえにルールといえども、秩序を守るための適切なものだけに留まらず、一部の人間のエゴを含んだ質の悪いルールなんかもあったりで、幅広いバリエーション展開となっている。

判断力が未熟な子供の頃は、母と父がルールだった。そして根が真面目であるほど、それに添い遂げようとする。だが本来の自分とかけ離れているルールを度々課せられると、添いたい気持ちの裏で静かな崩壊が始まる。

崩壊の兆候を感じ、逃げるように飲食のアルバイトを始める。今度は店長というルールに加え、先輩が作った謎のルール、常連客による暗黙のルール、そしてバックには会社という計りかねる規模のルールが存在するではないか。

家庭内のルールよりも社会のルールの規模のでかさに打ちひしがれる日々。逃げる前よりも状況は深刻になっている。私はいつしか過度にルールを守るのを辞めていた。

法に触れないという一線さえ死守すれば、不要なルールは破って上書きしても良いと思う。
もちろん、人様に迷惑をかけるとかそういうのもなし。
ルールを破るときは平和に、は重要なポイントだ。

で、なんでルールの話なんかしてるのかというと、ご多分に漏れず飯の話に繋げたいからであって、自己啓発うんぬんのそれとはまた違うので安心してほしい。

献立に果物を

果物は娯楽と考えるフシがあったので、今まで食後のデザートとして食べていた。「果物=食後のデザート」の公式を無意識にルール化していた気もする。

長年こびりついた保守的なセオリーをついに昨年破り、我が家の食卓には果物が並び始めた。ネットで果物をサラダにしたりカプレーゼにしたりするレシピを度々見かけて、ついに重い腰を上げたというわけだ。

見様見真似でやっていくうちに「献立に果物を取り入れる」ことが徐々に日常に浸透してきた。

献立に果物と聞くと、ポテトサラダにりんご酢豚にパイナップルがまだ根強い気がする。しかしこの2つを嫌いだという人を何人も見てきた。かくいう私も食べられはするものの、好んで食べない。

もっと素材を活かした旨さがほしい。そうなると、下手に手を入れず「乗せる料理」が最も適していると思う。葉野菜を筆頭にチーズやナッツなどを乗せて乗せて乗せて、ひたすら乗せるだけという手法を自分のものとすることに成功した。昨年、高い相乗効果を発揮した乗せる料理たちを羅列していこうと思う。


🍊みかん/Orange

みかん✕トマト✕モッツァレラチーズ

みかんはぶつ切り、ミニトマトは半分にカット。
一口モッツァレラを適度に散らす。
パンチ欲しさのブラックペッパーも忘れない。

みかん✕ルッコラ

ルッコラの上にみかんの輪切りをどーん
これはシンプルイズベスト。

🍓いちご/Strawberry

いちご✕ナッツ✕トマト✕モッツァレラ✕レタス

いちご、ナッツ、トマトを乗せるだけで
悪くなったレタスが華やぐ。
生ハムとモッツァレラチーズ乗せるのも良い
この量を見る限り、過去の私はモッツァレラをケチってる

いちご✕ナッツ✕ルッコラ✕クリームチーズ

サラダ一つで作り手の心の余裕がわかる。
この日はめちゃめちゃ余裕ある。

🍎りんご/Apple

りんご✕春菊✕ナッツ✕クリームチーズ

春菊とりんごのサラダはハマる人はハマると思う。
ハマらない人はハマらない。
普通のこと言ってごめん。

りんご✕春菊✕ナッツ✕粉チーズ

クリームチーズの代わりに降らせたと思われる粉チーズは
主役を引き立たせる名脇役だ。
昔から主役になれない粉チーズのような存在が大好き。

🦪柿/Persimmon

柿✕モッツァレラチーズ

柿の絵文字なく、🦪牡蠣で代用する人間は信頼できそうか?

個人的にトマトのそれより旨い。
柿とチーズをそれとなく切ったら
ブラックペッパー、岩塩、オリーブオイルを垂らして食うだけ

🫗ドレッシング

我が家お決まりのドレッシングは下記4つを混ぜれば完成する。買うより安価で安全(だと思ってる)。配分は多少ミスしてもなんとかなる材料たちに、多大なる信頼を寄せている。

  • オリーブオイル 多め

  • はちみつ 超少なめ

  • バルサミコ酢 少なめ

  • 岩塩 超少々


食後のデザートに果物は今も存命で、たまにやる。回転寿司なんかでも〆にフルーツを頼む。これはこれでもちろん美味い。

だが、献立自体に取り入れ、食卓に果物が並ぶと、食後のデザートとしての果物のときには決して味わえないなんともやべえ感じに出会える。このやべえ感じというのは読んで字の如くなんだが、簡単に言うと人々を幸福にするうんぬんの話だ。

食材の相乗効果というのは侮れない。単体では美味いものが、交わることでやべえになる。一種の衝撃に近い感覚だ。

あとは何と言っても、見た目のご馳走感。これに勝るものはないだろう。結局見た目が一番、という話で終わりにしたくないので、簡単手軽に美味しく栄養を摂取できる最高の手法!であるのを強調して、本日はずらかろうとおもう。


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