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第二の人生を歩み出したいなら、常に刃を研いでおこう

8月は週末の土日2日間の研修に2週続けて参加しました。

合わせて80名近くの参加者の多くが

「最初は知らない人たちの集まりに出ていくのが不安だった」

「初日の朝はとてもアウェー感を感じた」

と言っていましたが、それこそが私が『ストレスフリーな52歳からの働き方』に書いた「他流試合」の醍醐味、成長の源泉だということを強調しておきたいと思います。


会社などの「温室」に閉じこもっていてはダメです。

ドラッカーは実に多くの書籍で「成果は外部にある」といい続けています。

私の友人と先日話していて興味深いことを言っていました。

彼はメガバンクの役員を経て、系列の大手不動産系企業の役員をしているのですが、そんな彼と年に何度かゴルフをするときなどによく聞く言葉は「銀行の外の世界に出てみて、本当に勉強になった」ということです。

つまり転職してみて初めて多くのことを勉強したということです。

どの企業でも同じでしょうが、企業にはそれぞれ特有の文化と、その文化に根差した特有の世界観があります。

その世界観の中に20年もいると、それが当たり前の姿になるし、特に毎日緊張することもなく、人によっては居心地のいい世界になってしまいます。

まさに「温室」です。

だから私は「同じ会社の人間と飲みに行くべきではない」と言っています。

1回や2回はいいでしょうが、かつて勤めていた会社で「いつものメンバーでいつものお店に集合」する社員たちを見て、とても悲しい想いをしたことを覚えています。

同じ世界観の中で暮らす人たちからは、新しい刺激を受け取ることは不可能だからです。

ドラッカーの言うように、成果は企業の外部にあって、内部にだけとどまっていたのでは、顧客の気持ちやその変化、世の中の動き、イノベーションの機会、そして自らの成長の機会などのすべてを逃してしまうことになるでしょう。

私は何度も同じことを言いいますが、どんなに勤勉に一つの会社で働いても(そのこと自体を否定する気はありません)、65歳が来れば退職となる、でも、そこから先にまだ長い人生が残っていて、65歳でその後の人生の過ごし方を考えても選択肢があまりないというのは事実です。

出来るだけ早いうちから考えて準備を始めることが大切だと思いますが、そのために必須なのは「視線を外部に向けること」です。

私はここから派生して「他流試合の勧め」を主張しています。

早いうちから様々な社外の勉強会やイベントなどに出て行って、そこで集まってきた人たちと交流をもつ、出来れば自らが旗を振ってコミュニティを主導するくらいの経験をしてほしいと思います。

副業などはそのいいチャンスだと思います。

そのためには、毎日の生活の中に自分の能力を高める仕組みを組み込んでおくことが大切です。

「7つの習慣」の第7の習慣「刃を研ぐ」です。

他流試合に出向く前に、それなりに日頃から準備をしておこうということです。

刃の丸くなったノコギリを使っていたのでは、いくら頑張っても優秀な木こりにはなれません。

毎日、仕事終わりにきちんと刃を研いでおくはずです。

料理人は必ず仕事の終わりにまな板をきれいに洗い、包丁を研いでから店を閉めます。

これらの仕事は、決して「時間があったらやっておく」ことではなく、そこまで含めて仕事だということです。

常日頃から自分を磨く仕組みを組み込んでおく、そしてどんどん社外に出て行って他流試合に挑戦する。

それなくして、第二の人生の絵は描けないと思いますが如何でしょうか?

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