喜多野徒歩

観劇ライブ感想の蔵

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最近の記事

「愛してる」を知りたいのです。

人は人を想うが故に"ほんとう"を伝えないことを選ぶ時があります。 「あなたのために」と"ほんとう"を隠すことが「あなたのため」になっているのか? 「わたしのため」になっていないか? それを確かめるのは、言葉です。 相手と、言葉を交わさなければ前に進むことは出来ないのです。 過ぎ去り伝えられなくなる前に、言葉にしなければならない。 言葉を交わし、相手の言葉に応答し、「それでもいいよ」と言ってくれるのならそばにいたいと願えばいい。わたしはそう思うのです。 お互いを想う気持ちは

    • 『彼らの見つめる未来と孤独』UVERworld “UNSER TOUR” 2019.12.25 at Kobe

       この日は、武道館の改修工事のため、クリスマス初の関西での開催となった。  新しい時代のUVERworldを届けるという強い決意を感じるアルバム、UNSERを引っ提げてのクリスマス。アルバムツアーのうちの一つではあるが、特別な日ということもあり、彼らの引き出しの''とっておき''が何曲も披露された。  私は目撃した。昔の彼らを。  彼らは昔を決して否定しないし、過去に満足もしない。あの頃の自分を投影するスクリーンとしての彼ら。それは真っ直ぐに未来を志向している。彼らのプ

      • ハイステ東京の陣 2019.4.28.SUN

        ──演劇で疲れたこの3ヶ月のご褒美に。 烏野が白鳥沢を倒したその後に、彼等が浴びていたスポットライトの光が、東京の彼等を照らしていた。 日向から送られたメールを研磨が受け取る。そのシーンは、烏野卒業となった先の公演との繋がりを強く想起させる。 確かにあの瞬間、日向たちが熱く燃やした炎を、研磨が静かに受け取り、内に秘めたのだ。 断絶ではなく、繋がりを静かに感じさせ、ここにはいない烏野という存在を観客に思い出させる。3年間劇団を旗揚げから支えた烏野への敬意すら滲ませる

      「愛してる」を知りたいのです。