見出し画像

どこかへ 2006年11月の上海

2006年11月に出張で上海に行ってきました。22日成田発のNH921、帰りは25日上海発のNH922でした。
上海にある開発センターとの連携で何かできることはないのか?考えるための視察だったと思います。
SONY Cybershot T3を連れて行きました。

ホテルは上海の事務所が予約してくれたところ、市内の簡素なホテルでした。
欧米のホテルとはだいぶ雰囲気が違いました。日本のビジネスホテルとも違います。そっけない内装とそっけない調度品です。部屋はエアコンが効いてなくて湿度も少し高くて、歓迎されていないような冷たい空気に、ちょっと緊張したことを覚えています。

簡素なしつらえのホテルです
簡素なしつらえの洗面台です
ステンレスらしい電気ポットに部屋の様子が写り込んでいました
普通のホテルなんでしょうが、至る所に中国の匂いがしました

室内は簡素だけれども落ち着いた雰囲気もあって、好感が持てなくはなかったのですが、お風呂にはびっくりしました。
蛇口を捻ると薄い緑色の水が出てきます。しばらく流しておいても、その緑色は無くなりません。しばらくすると水は温まってきましたが、温まったせいか田舎の淀んだ川のような匂いが強くなりました。困ったと思いましたが、この部屋だけの問題ではなさそうでした。初日は風呂に入るのはやめておきました。
洗面台に置いてあったペットボトルの水は臭いませんでした。

お湯は緑色で、藻が生えているような匂いがしました

翌朝、部屋のベランダから外を見てみると、なんとなく煙っています。霧じゃなくて、いわゆるスモッグのようなものかと思います。大気汚染はこの頃にはもう進んでいたんでしょう。
事務所に行って風呂の水が緑色で臭くて入れなかったというと、駐在者の済んでいるアパートではそんな問題はないと言うことでした。聞くところによると、アパート毎に浄水設備があって、風呂の水もフィルターで濾過されたものが全館に供給されていたようです。ホテルのお風呂の水は、当時の上海の普通だったようです。
二日目は入浴しましたが、体に少し藻の匂いがついて、不快でした。

ベランダから見えた上海の街並み
朝食はホテルの近くの食堂で

もう今じゃこんなことはないんでしょうし、ホテルをちゃんと選べば問題はなかったのかもしれません。しかし、緑色の藻の匂いがついた風呂のお湯が上海の強烈な記憶になりました。
あまりにその印象が強かったので、他のことはあまり覚えていません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?