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ぐるっと千葉掲載のお墓の話

20年近くに亘って「ぐるっと千葉」という雑誌で「とうしろうの申し訳ございます」というエッセイを連載させていただいてます。

いつも好き勝手なことを書き散らかしているのですが、父がお墓を買ったので見に来い、と言ったときのエピソードを書きましたところ、とうしろうさんのお父上の村木哲夫さん(79歳)がこのときのエッセイを大層気に入ってくれたみたいでして「おもしろかったからコピーして親戚に配ったよ」と意外なことを言っておりました。そもそもぐるっと千葉読者だったことも知りませんでした。

ということでそのときのエッセイをそのまま転載いたします。


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映画観ましょう!お芝居やりましょう!
一緒にお墓に入りましょう

 父が、墓を建てたので見に来いというので、行ってきたのですよ。そうです、父が自分で入る墓です。もしかしたらあたくしも入る墓です。
大分以前にも久留里だかどこだかあのあたりに墓買ったって言ってたのですが、ほっぽらかしで16年経ったら草ぼうぼうで荒れ果ててしまって、もうその墓はそのままほっといて袖ヶ浦に別に買いなおしたということなのであります。
我が父ながら凄いなーと思います、16年も前から自分の墓を用意しているなんて、死ぬ気満々じゃねっすか、武士かよっ!葉隠かよっ。そういうもんなんですかね。
で、「いつも妹が後回しになっちゃう駅はどーこだ?」「姉がさきー!」でお馴染みの、いや俺が考えたなぞなぞなので全然お馴染みじゃないけど、その姉ヶ崎駅に車で迎えに来てもらって小ぎれいな墓地に行ってまいりました。
墓石に「感謝」ってでっかく書いてあります。いみふ。村木家よりも数倍大きく「感謝」。墓ってそういうものでしたっけ?。
それにしても高そうです。
「高かったでしょ?」と聞くと「高かった」と、
「いくらくらい?」と聞くとその答えも「高かった」と。
 まぁ大きな声では言えないくらいの値段なのでしょう。
 俺なんかの考えだと死んだ後のことよりも、生きてるうちにその分使いたいって思っちゃうのですが、もうちょっと歳取ると変わるのでしょうかね?。
「お前の劇団の若い子とかで、墓無いやつみんなここに入れちゃっていいぞー、お前よりも先に入れちゃったって構わないんだから」
と、けっこうファンキーなわけわからんこと言ってます。なんで劇団の若手が俺より先に死んでるんだか、縁起でもないです。
そのことを劇団でおもしろトークで伝えたら、あの南琴里ちゃんが
「お墓にハムスター入れたい」
と、これまたなかなかカオスな発言。
「ハムスター入れてもいいか、お父さんに聞いといてください」と、いやいや、聞けるかーい!。
ということで、あたくし死んだらマジソン郡の橋からパーっと撒いてもらおうかと思ってたんですけど、おそらくこの墓に入ることになりそうです。袖ヶ浦のみなさん末永く、よろしくお願いいたします。
あ、あたくし習志野市の袖ヶ浦団地で育ちまして、鹿を飼ってるでおなじみの袖ヶ浦西小学校出身なのですが、そっちの袖ヶ浦じゃなくて、あっちの内房のほうの市原の南に位置する袖ヶ浦でございます。
 話しがコロっと変わりますけど、みなさんは映画館で映画観てますか?。日本人の平均は年に一度だそうです。少なっ!。アメリカでは年に4回だそうです。いやそれでも少なっ!。しかし日本もせめてこの回数にならないと日本映画界そうとうやばいです。3ヶ月に1回映画館に行きましょう。
お芝居やエンタメに関わってる人は月に1回は行きましょう。
 芝居仲間は引き続き募集しております。何もやったことないけど気になる、ってだけでも良いのです。役者でもスタッフでもお気軽に!。
一緒に映画も撮りましょう。良ければ一緒の墓に入りましょう。お墓ない人も安心してちょうだいませ。

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