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なぜ友達なのかわからない(7)

ある転機が訪れたのは、もう一人、歳の近い子供がいる

共通の友人からの告白でした。


「最近、Sに会うのがしんどい。」


マウンティングが酷い、なにかと自分が正しくてこちらが間違っているなど、

馬鹿にされているようで、

楽しく過ごしたいのに、いつも会った後は気分が暗くなり、

嫌な気持ちしか残らない、

そう打ち明けてくれました。


私の感覚は間違っていなかったんだと救われました。

むしろ、その彼女の方が人気者だし、

学生時代も卒業後も、Sは彼女にくっついているコバンザメにも思えましたから、

私が一番馬鹿にされているよと伝えました。


すると、彼女は、

いずれにしてもSはみんなを馬鹿にしている

という結論に達しました。


グループ内の別の友人達のことも、

そういえば、当人がいない場で悪口言っていた。

でもみんな軽く流していた。

軽く流していたのは、Sにとっては賛同していると

都合よく受け取られていたのか、

その後、益々私達にマウンティング発言が増えてきていました。


その彼女が、どうしてもSの発言で許せないことがいくつかあって、

とさらに打ち明けてくれたのです。


前の記事にも書いたヨーロッパ旅行に一緒の部屋だったWのこと。

Wは一度、結婚が破談になってしまったのですが、

そのために航空券を購入していた別の共通の友人が、

急に結婚式がなくなったことをメールで簡単に済まされ、

航空券も購入したのに無駄になり、

なんの謝罪もなかったということで、

その愚痴を聞いたSが、当人以上に憤慨して、

W最低!もうWとは絶交しよう!

みんなで彼女を無視しようとなったのです。


私は後から知りました。

みんなでと言っても、愚痴を言った一人とSだけでしたが、

どうもしばらくみんなが会っていないうちに、

連絡を取り合っている彼女達の間だけで、

そのようなことが行われていたようでした。


わかったのは、友人の結婚式の最中でした。

冒頭の、

「Sがしんどくなった」

と打ち明けてくれた彼女の結婚式でした。


確かに航空券はもったいないと思います。

でも事情が事情なだけに、友人なら気持を酌んであげてもいいのでは?

とも思いました。

Wと婚約者との約束が反故になるような内容でして、

そんな丁寧に理由を葉書で知らせるなんてことなんて

できるわけがないですし、

予定が変わったなら、帰省も兼ねて航空券使えばいい話だし、

いい大人なんだからと思っていました。


確かにWの結婚観はちょっと突飛な部分もありましたが、

絶交したいいじめたりするようなのは幼稚すぎると思いました。

だって当時とっくに三十路過ぎていたんですよ。


Sが被害者でもないのにあんなに悪口吐き出すとは、

今思うに、グループ内でターゲットを決めて

いじめたかっただけなんでしょうね。

彼女の子供の幼稚園のクラス内にいた二人のフル勤務の保護者を仲間はずれにしたり、

(おそらく、そのお二人は気にも留めていなかったと思われますが。)

私の母校をディスったり、

実は私や別の友人の実家も馬鹿にしてきたり、

おそらく、自分より下の者をグループ内で勝手に認定して、

馬鹿にすることで自分を保っていたのでしょう。

いじめる快感

裏切る快感

やっぱりSと元ママ友Pは共通項が多すぎます。



その友人の結婚式でのできごと。

各県からみんなが集まり、ホテル内で待ち合わせして、

ホテル内のチャペルに移動しようということでした。

しかし、航空券が無駄になった子とSがなにやらコソコソしている。

もうすぐ時間だから○○ちゃんとWちゃんと待ち合わせ場所いかないとと言うと、

航空券の子「もういいんじゃない?連絡なんかしなくても!クスクス」

S「そうそう、ほっといて私らだけで行こう行こう!クスクス」

航空券の子とS「もうメールに返信もしなくていいよいいよ!クスクスヒャハハ」


私ともう一人の友人はぽかんとしていたと思います。

学生時代の親友の結婚式が始まるって時に、

なにをいってんの?!


私「とりあえず今から向かうと返信はしたから急ごう!」

と伝えると、

Sたち「えー、もうちょっとずらして行こうよー」


そうこうしているうちに、20分前に着席していないといけなかった時間を

とっくに過ぎてしまい、

いそいでホテル内のチャペルに向かいました。


私達があまりにも遅かった為、Wたちは先に入っていました。

そしてバタバタと静寂の中分け入って、

ホテルのスタッフに、少し注意されてしまいました。

Sたちはキャッキャキャッキャと言いながら入っていた為、

スタッフの方にお静かにしていただけますかと注意されたのです。


最悪と思いました。

私も一緒にされてしまいました。

端から見たら同罪ですよね。

新郎新婦はまだ入場していなかったのが救いでした。

それでも、親族の方々には印象は悪かったと思います。

もしかしたら後ろに気付いていなかったかもと願います。


そんな結婚式の始まりでしたが、

私はまだ知らないことがありました。


その二人のやりとりの原因がその時は理解できなかったので、

後日Sと結婚した友人とで会った時に聞いたのが、

先ほど書いた無駄になった航空券の謝罪もなかったから

あんな非常識な子はもう無視していいということでした。


確にWも首をかしげるようなことは度々ありました。

でも、自分だってしているじゃないか!

私だってお互いさまです。

ただ人を蹴落とすような発言はしていません。

それでも天然でちょっと田舎出身ののんびりしたところがある子でしたが、

美人な友人とはまた違った美人で私は好きでした。

結婚した友人も、えー!とは言っていましたが、

あまり反論するとSが暴走するので、

私達はまあちょっと変なところあるかなーと

話を合わせました。


この結婚式でのやらかしは、私側のエピソードでしたが、

結婚した彼女の場合は別のエピソードでした。






子供の幼稚園時代の3年間(卒園後も継続中)、心的外傷だけでなく、家計のために始めたパート代、高校受験でいうと6校分の入学金くらいになる金額を、あるママ友に搾取されました。ママ友、同僚からのいじめ、ねずみ講ビジネス勧誘に悩まされている方のお役に立てられれば幸いです。