SはそのとおりSです。

いじめっこ体質です。

学生時代のメンバーも結婚、出産と人生の駒を進めていきました。

結婚は私のほうが早かったのですが、出産はSの方が先でした。

私は周りからも不妊治療を進められるくらい、

気がついたら結婚してかなりの年数経っていました。

Sは二人目が欲しかったようですが、なかなかできなかったようです。

そして、私が妊娠した時に、やたらと不妊治療の病院はどこがいいか聞いてきたのです。

夫と私は、できなかったらそれでいい、自然に任せようと話し合っていました。

私に母親になる心の準備がなかったのですが、

もうとっくに高齢出産の年齢を超えていました。

仕事が楽しかったのもあります。

人間関係は最悪でしたが、やりがいのある仕事をどんどん任せてもらえました。

ある日、急にスイッチが入って、子どもを持つことができましたが、

周りからは不妊治療に通っていたと思われていようです。

治療はしていないと伝えても、

何度も二人目ができないから通っていたところ教えてと

何度も何度もSは私に言ってきました。

人の話聞いてる？

Pもそうでしたが、Sも人の話を全く咀嚼しない人でした。

私の子供が1歳過ぎた頃、子連れで学生時代の友人達と会ったのですが、

その時に、子供の一人が私のお腹を指差して、

「赤ちゃんいる」

と言ったのです。

すると、Sがものすごい形相で、

「え？そうなの？できたの？！」

と問い詰めてきたのです。

私は、産後太りで下腹が出ていただけと伝えると、

安堵の表情で、

「なぁ～んだ！そうだよね～！」

と言っていました。

高齢なくせに、続けてなんて早すぎると。

今思うと、私も相当溜まっていたと思います。

出産が私より先なので、なにかと子育て論を言ってきます。

自分の子供が通っている幼稚園が一番。

自分のママ友はハイスペック。

自分の大学は恥ずかしくて言えない。

周りはお受験するのが常識。

自分はPTAやっている。

今思えばかなりのマウンティングされていました。

しかし、ママ友間で、学歴の話なんてするのかしらね？

Sは幼稚園のPTAをしてたのをよく話題に出して来ましたが、

その中で聞き捨てならないものがありました。

年少のクラスが親子とも仲良しでまとまりがあったそうです。

でもある二人の母親だけフル勤務だそうで、

クラスのお遊び会などのイベントをする時は、

「その二人には声かけないの♪」

と嬉しそうに話していたのには驚きました。

え？クラスの役員は、みんなに平等に連絡しないといけないんじゃないの？

と言うと、

だってその二人は働いてるし、呼んでもどうせ来ないだろうし、

「別に仲良くないし」

とSのご意見でした。

そして恐ろしいのが、他の保護者もSに賛同して、

その二人のママにはクラスの親子で集まっていることを

連絡しない、

と。

恐ろしい幼稚園です。

ゾッとします。

こんな母親ばかりと思うと、

その幼稚園ヤバイですね。

子供達はやっぱり母親に似て

仲間はずれごっこでもするのでしょうか。

していそうですね。

女の子は特に母親に似てしまいますからね。

もう縁を切られたのでわかりません。

SNSも削除されたので、Sの近況はわかりませんが、

まだ連絡を取り合っていた頃の様子から、

Sは、今の子育て環境で、相当のプレッシャーがあるのでは？

と、別の友人は思ったそうです。

実際、SNSでのSのママ友とのやりとりを見た時に、

確かに、私達の前でのSとは違うSがいました。

仮面ですね。

おそらく、ハイスペックのママ友に合わせるのに必至なのでは？

SNSの中には、昔、私が誘った地域のイベントで、

子供達が一生懸命作った物を、

”あんなものにお金払ったなんて”

とか、バザーで販売されていた手作りのお菓子も、

”案の定不味かった”

等と書かれていたことがあり、

次第に彼女に対して違和感は相当溜まっていました。

それでも、長年の付き合いがある友人だからと目をつむっていた

弱い自分がいました。