見出し画像

感覚過敏におすすめ。人生を守るオシャレ耳栓 Loop Experience

「いま、キチキチ鳴ってるの聞こえる?」「聞こえないよ?」

夫と暮らしてみたら、普通の範疇だと思っていたことが、普通ではないようだと分かった。彼がまったく気付かない音やニオイに反応しているらしい。ちなみに冒頭の会話は、デパートの入口などでモスキート音に耳をふさぐ私との会話だ。

感覚過敏ではないか?と思うことは以前からあったが、具体的対策を取るほどではないと思っていた。しかしこうなると、ショッピングセンターなどに出掛けたときの疲労は、このあたりが原因なのかもしれない。そこで、あまり期待せずに「おしゃれな耳栓」Loop Experience(ループ・エクスペリエンス)を買って装着し、しばらく過ごしてみた。

カラビナをつけて持ち運んでいる

減るのは音量だけではなく…

しばらく日常的に使い続けてみると、疲れ・イライラ・怒り・恐怖・混乱・囚われなどが明らかに減っているのがわかった。

Loop Experienceは、一言でいえば「おしゃれな耳栓」だが、音量を下げるだけの「栓」ではない。抽象的な表現としては、音のカドを丸めて輪郭を少しぼかすことで、音から受けるストレスを減らしつつ、必要な音は拾える「門」という感じだ。

例えば、突然鳴りひびく車のクラクションや、スーパーでの幼児の叫び声にビックリして心臓が跳ねあがることがなくなる。これまでは内心「ウギャーッ!」と、逆にこっちが叫んで暴れたくなるような衝撃だったのが、Loop Experienceをつけていれば「わっ」程度ですむようになる。線路沿いを電車が爆速で通過していっても「うおっ」くらいでスルーできる。

レストランや電車などで近くの人が話している内容が聞こえなくなる。流石に隣だと中身も聞こえるのだが、数メートル離れていれば内容は気にならない。

近くの人が自分に話しかけている声は、問題なく聞こえる。レジで店員に代金を払い、ポイントや袋をつけてもらうこともできる。

ちょうどよく音のカドや情報量を減らしてくれるので、自分に関係のない大きい音や言葉の内容に囚われて怒りや脅威を感じることが劇的に減った。ショッピングなどで人混みを通る時も、以前は色々な方向から様々な音や言葉が聞こえることで混乱を起こし、帰宅する頃にはグッタリ疲れて不機嫌になっていたのだが、出発から帰宅までずっとLoop Experienceをつけていれば、常識的な疲れ方ですむ。カナル型イヤホンよりも装着感がマイルドで、ずっとつけていても比較的耳の中がかゆくなりにくい。

不機嫌の被害を受けるのは夫なのだから、この耳栓は人間関係も守っていることになる。だから「人生を守る耳栓」とも表現できる。

小さくても頼りになる

音楽ライブや映画館をより楽しめる

以前は大好きなヘヴィメタルのライブに行くとき、100均の耳栓をつけていた。特に不便はなかったが、それはLoop Experienceの体験を知らなかったからである。昨年のLOUD PARKに付けていき、昼過ぎから夜までずっと装着しっぱなしで爆音のさなかにいたが、帰宅後まったく耳に違和感が残らなかった。翌日以降も問題は起きなかった。それでライブ演奏はどう聞こえたかというと、全体の音量を抑えながらもボーカルやギターの演奏は押しつぶされず、かなりクリアに聴こえたのだ。耳を痛めずに演奏もしっかり聞こえるのだから、何も文句がない。

映画館にも行ってみた。これまでは大音量によるダメージを食らってしまっていたが、Loop Experienceがついていれば、上映後にショッピングをはしごすることもできるようになった。人生を守るということは、同時に豊かにもすることなのだと思った。

「音の脅迫」から逃れるための、小さなシェルター

Loop Experienceを装着して初めて外出した時、こう思った。

「今までは、周囲の音に脅迫されていたようだったな。あらゆる音が刃のように突き付けられていた。しかしLoop Experienceを付けていれば、シェルターの中にいるようだ。音が襲ってこないので、どこか安心していられる。」

29年間 Loop Experience がない人生を送ってきて「出かければ疲れるのは普通だし、大きい音でビックリするのも普通だ」と思っていた。しかしLoop Experienceを装着して歩いてみたら、これまでの疲れ方は普通じゃないと初めて気づくことができた。

ベルギーのLoop社にはとても感謝している。情報過多な現代社会に最適なアイテムを開発してくれた。特に聴覚過敏だったり、疲れやすい人・HSPで刺激に弱い人などには、必須アイテムだと勧めたいくらい、私にとって無くてはならない存在だ。

唯一の欠点は、小さくて落としやすいことである。耳につけている間は大丈夫なのだが、ケースから出したりしまったりする時が結構落としやすい。そういうわけなので、私はすでに同色の予備を購入済みだ。

コンパクトなパッケージ

この記事が参加している募集

QOLあげてみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?