#133 中国古典の知恵に学ぶ菜根譚

易経、儒教、道教、論語、孫子など中国古典を今まで多く読んできた訳だが、さらに中国古典を深く学びたいと思って手に取った一冊が本書。菜根譚のエッセンスを抜き出した本書は読みやすく、メッセージもかなり明確になっている。いくつか本書から抜粋すると同時に、次はより原文の記載がある本を手に取って読んでみたいと思う。

・菜根譚の中では、幸せとは、何の騒動もなく日々平穏無事に暮らせることであると説く。

・常に楽しみ、喜ぶ気持ちを持って過ごすこと。

・疑ったり信じたりしながら考え抜いて、その結果得られた知識は本物だ。

・幸せも不幸も同じこととみなし、忘れ去る。人生の達人はそのような生き方をしている。

・清濁合わせ飲む度量を育みたい。

・逆境に置かれいる時ほど、何とかこの境遇から抜け出したいと一心不乱に自分を磨き鍛えるため、大きく成長することができる。

・言葉で人を救うことができる、一言の親切を心がけたい・

・自分の苦しみは耐え忍ばなければならない。しかし、他人の苦しみを見過ごしてはならない。

・人目につかないところでこそ、過ちを犯さない。

・基礎がしっかり出てきていない建物が頑丈で長持ちすることはないように、人徳のないものが興した事業が成功し、発展を遂げた例はない。

・今目の前で起きている事を淡々と片付けていくこと。

・素晴らしい人というのは、自分を飾らず、ありのまま生きているだけ。

・耳に痛い忠告や小言を常に聞き、心の中に思い通りにならない物事が常にあってこそ、自分を磨き、大きく成長できるのである。

・ごく普通の食事やありふれた生活の中にこそ、穏やかで楽しい人生の醍醐味が潜んでいる。

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