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十勝まきばの家diaryよりみちlog/far夢 楽縁 前田さんのおはなし


十勝まきばの家を運営している株式会社 大地ホールディングスグループでは、2015年よりぶどうの生産をおこなっています。

主体となって動いているのはグループ企業である「農業生産法人 Far夢 楽縁(ふぁーむ らくえん)」スタッフの前田 禎宏(まえだ よしひろ)さん。

ぶどう栽培担当の前田さんは元獣医師

かつてはバックパッカーとして各国を廻る旅をしていましたが、東日本大震災をきっかけに旅の途中で被災地へ向かうことに。獣医師免許を持っていた前田さんは資格を活かし、福島県南相馬市で家畜の診察に従事していたという異色の経歴の持ち主です。

その後はもともと興味のあった農業への道を模索し始めます。農業ってなんだろう、どんな作物を自分で作りたいのだろう、そう自問自答しながら数件の農家から話を聞きまわる日々が続きました。じゃがいも、かぼちゃ、大豆、様々な農家を回るうちに、ぶどう栽培の農業法人と出会います。

希少性の高いワイン用ぶどうの生産に興味をそそられ、すぐに決心はつきました。旅の始まりから、辿り着いたのが「Far夢 楽縁」でした。視野を広げるために出た旅先の出会い、震災支援で気づかされたこと、自分が本当にやりたいことは…ぶどうの生産者になるまでの全てが偶然のできごと。いや、必然だったのかも知れない…そう振り返る前田さん。

ぶどう栽培は全てが手探り。特に「清見」はチャレンジすることの多い品種でした。

収穫を終えた清見の苗はシートをかぶせ冬に備えます

そうして迎えた2021年の秋。醸造家の助言で当初の予定より1週間遅らせて収穫した「清舞」は糖度のある過去最高の出来になりました。ぶどうというバトンは醸造家へ引き継がれ、熟成されるワインへのリレーションが始まります。

ぶどうの苗は冬の間も剪定や蔓取りなどの管理が必要です


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