見出し画像

大学生×伝統野菜 岐阜県飛騨美濃伝統野菜『沢あざみ』を学ぶ

 東海学院大学管理栄養学科の学生有志が集う伝統野菜プロジェクトチームの学生です。今日は岐阜県揖斐郡揖斐川町の飛騨美濃伝統野菜『沢あざみ』の生産者様のところへ行ってきました。

どんどん上へ細い階段を上ると急斜地に沢あざみの畑がありました。

こんなに急な山の斜面に沢あざみの畑があってびっくり!

 沢あざみの生産は岐阜県揖斐郡揖斐町春日(旧春日村)の伊吹山麓の谷筋に自生していたものに堆肥などを与え、畑で栽培するようになったのがはじまりなのだそうです。野生ではこんなに大きくならないそうです。本当に急な斜面で栽培されていてびっくり、細い谷筋沿いの道路から階段を上へ上えと登るとやっと沢あざみの畑にたどり着きました。

沢あざみ生産者の方はもうすぐ90歳になるそうです

鳥獣被害の課題も大きい

 私たちが到着すると山の斜面からシカがこちらを見ています。下をみるとシカが川辺に・・・こんなにシカがいるとは正直驚きました。沢あざみの畑にも網をかけておかないと、シカに食べられてしまうのだとか、鳥獣被害や生産者の高齢化もあり、急斜面の畑をあきらめて、民家の近くで栽培をする生産者の方も多いそうです。

シカよけの網で畑を囲んでいます

高齢化担い手不足で現在の生産者は16人ほどに

 87名いた沢あざみの生産者の方は、高齢化で現在16人だそうです。そのうち80歳以上が大半でほとんどの方が75歳以上。山の急斜地での作業と鳥獣被害で沢あざみの生産が大変難しい状況にあることを知りました。
 私たちも沢あざみのことを多くの方に伝え、自分たちにもできることはないかを考えていきたいと思います。

生産者の方が高齢で耕作放棄地が増加

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?