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40代から変わる人生「記憶の道具」18

恐竜絶滅

 今週、iPhoneアプリ「キオクの達人」からおもしろいカードが出てきました。「恐竜絶滅」です。230日前に登録したことになっていますが、私の記憶は鮮明でした。66百万年間前に、巨大隕石(直径10km程度)がメキシコ湾岸に落下したことが原因で恐竜が絶滅したとするアルバレス仮説。これ凄く面白い物語なので忘れないようにしているのですが、それについては別の機会に書くことにします。
 今回はアプリの話。このカード、裏面をみると、なんと66,000年前と書いてあります。そんなバカなと思ってすぐにググって確認。やはり記憶が正しい! メモの方が間違い。ゼロの数が3つ足りません。66,000,000年間前でした。こういうこと、たまにあります。
 ホモサピエンスがアフリカ大陸から各地に移動し始めたのが6~7万年ぐらい前といわれていますから、もし66,000年前、つまり6.6万年だとホモサピエンスがこの隕石衝突に遭遇したことになります。遭っていません! よかったですね。もし出会っていたら今の我々はいなかったはずです。ホモサピエンスの出現が30~20万年前といわれていますから、ユカタン半島の北端に隕石が落ちた後、ずいぶん時間がたっています。
 この古い時代の年代、ピントきませんよね。そこで私はお金の単位に直してみることにしています。年ではなく円。すると66百万年は66百万円。30万年前は30万円。66百万円なら家が買えますが、30万円だと軽自動車程度。こう置き換えてみると、恐竜が絶滅したとされる66百万年前が、サピエンスが誕生するよりはるか前だと感覚的に理解できます。「達人」のメモに残っていた66000年前は、6.6万円なので、すぐに間違いだと気づいたわけです。

 ところで、この隕石衝突、これからも起こる可能性があります。起こったら人類が滅ぶ、ということで世界中で観測されています。日本では、日本スペースガード協会という任意団体があり、夜な夜な地球接近天体やスペースデブリの発見・追跡観測をやっています。ご苦労様です。この涙ぐましい取り組みに参加したいと思う方、3,000円程度の年会費で会員になれます。
 https://www.spaceguard.or.jp/html/ja/index.html

 この協会によると、地球接近小天体は、なんと26,000個以上もあるそうです。この中で2~3年前に話題になったのが小惑星アポフィスです。2029年に地球に衝突するかもしれないと大騒ぎになりました! この惑星、直径300~350m程度あり、都内に落ちると日本が壊滅状態になるほどの威力がありそうです。日本沈没ならぬ日本撃沈。しかし、安心してください。最近の研究で衝突はないという結論になりました。ただです。一度接近すると、次回やってくるときには、さらに近くの軌道を通る可能性があるそうです。怖いですね。でも、そのころには私たちは別の世界にいっています。

 これまでのところ、運よくというか、隕石で死んだ人はいないそうです。2013年にロシアのチェリャビンスクに直径20m程度の隕石が落ちましたが、落ち場所がよかったので1,000人程度の怪我人を出しただけで済みました。しかし、この程度の大きさの小天体だと、発見されている100倍以上の数が存在すると考えられています。さすがに直径1㎞以上の天体になると、すべて把握されているそうです。望遠鏡とコンピュータの発達のおかげです。といっても、100年以上先のことまではわからないそうです。
 それぐらいわかれば、いいですかね。


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