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現代写真を学べる海外のサイトまとめ15選

現代写真についての知識や理解を深められるサイトを独自のキュレーションでご紹介します。

アーカイブ的なものから写真家・編集者のブログ、サブミッション形式を採用しているサイトから、個人のマニアックなサイトまで独断と偏見で選んでいます。

それでは行ってみましょう。

1. AMERICAN SUBURB X

写真家のインタビュー記事などを、雑誌、美術館やギャラリーの発行物、ネット上などから収集しアーカイブしているサイト"AMERICAN SUBURB X"。古いものは1940年代から最新のものまでと幅広い。現在も更新中でデザインも見やすい。

2. Google Life Photo Archive

ライフマガジンが所有する未発表を含む約1000万枚の写真をデジタル化し、イベント名や写真家名で検索できるようにしたアーカイブサイト"Google Life Photo Archive"。LIFEマガジンが育んだ報道写真文化への影響はあまりに大きい。

3. Photo Quotes

写真家の名言を集めたデータベースサイト。著名な写真家だけでなく発言者不明の言葉と例えばニコンというタグでフィルターできるのも面白い。「ミノルタは最高のボディを作り、ニコンは最高のレンズを作り、キヤノンは最高の妥協を作る」いや、ちょっとよくわからないし少しキャノンに失礼笑

4. Little Brown Mushroom

アメリカンフォトグラフィーを伝承するアレック・ソスのブログ。進行中のプロジェクトから、読者へのQandAで写真や情報を募集したりと積極的にサイトを活用している。2012年で止まっているが貴重なアーカイブになる予感。

アレックは美術館収蔵クラスのコンポラ作家でありながらSNS運用はとてもカジュアルで、インスタもTikTokでも発信量が多く、教育面でも写真界に貢献している。新サイトはこちらに引き継がれているが、相変わらず情報量は多い。

5. The Daily Nice

イギリス人写真家のジェイソン・エヴァンスが毎日1枚だけ写真をアップしているサイト。写真はその日しか見れず過去の履歴もないので毎日見てしまう仕組み。アナログでインスタのストーリーズを行っている感じ。まさにサイトならではの形式。

6. 500 PHOTOGRAPHERS

1週間に5人づつ、合計500人の現役の写真家を紹介するオランダ人の写真家によるプロジェクト"500 PHOTOGRAPHERS"。2010年より2012年まで運営され今はアーカイヴ的に残っている。ここで掲載されたうち、現在どれくらいの写真家が残っているのか気になる。

7. DLK COLLECTION

写真オークションの結果や写真展・写真集に関してコレクターへ向けた情報を提供しているサイト"DLK COLLECTION"。価格やオークション落札率だけでなく、作品のサイズや展示の様子など写真作家にとっても有益な情報を掲載している。

8. Conscientious Photography Magazine

アメリカ人のライター、ヨーグ・コルベーグのブログ。展覧会や写真集のレビュー、インタビュー記事など写真に関わる情報をタイトルの通りとても良心的に掲載している。内容的には写真集レビューが多め。

9. 5B4 Photography and Books

写真家でもあり、過去の名作写真集をスキャンして再出版するErrata Editionsのクリエイティブ・ディレクターでもあるジェフリー・ラッドの写真集レビューサイト。最初は無料だったのだが、途中から有料化された。

10. MARC FEUSTEL

日本写真史に精通するフランス人のキュレーター/ライターであるマーク・フューステルのブログ。日本を含む世界のコンテンポラリー・フォトグラフィーに関しての内容が多め。2009年から2013年まで運営され、今はアーカイヴとして残っている。

11. THE INDEPENDENT PHOTO BOOK

一般の書店やアマゾンなどでは購入できないセルフパブリッシングの写真集やZINEを紹介している"THE INDEPENDENT PHOTO BOOK"。アメリカ人のライター、ヨーグ・コルベーグが編集者と2010年に共同設立。当時のZINEブームを象徴するようなサイト。

Tokimaru Tanakaの初期作品「Imamura」も掲載させてもらっている。

12. SELF PUBLISH, BE HAPPY

イベントやワークショップの開催などを通してセルフパブリッシングの写真集やその制作をサポートする活動を行う組織"SELF PUBLISH, BE HAPPY"。通称 SPBH。オンラインのウェビナーやワークショップも頻繁に開催し、僕もこれまで随分勉強させてもらった。

13. One Man's Treasure

撮影者不明の写真を収集し公開しているトルコ人のブログ。今でこそファウンドフォトは一般化したが、先見的に個人でこれをやっていたのはすごい。写真はすべて自身のコレクションのオリジナルプリントをスキャンしたもので、それが更に凄みを倍増させている。

14. DOCUPEDIA

オランダ発のドキュメンタリーフォトのデータベースサイト"DOCUPEDIA"。美術館や教育機関など、ドキュメンタリーフォトが収蔵されている場所を掲載している。圧倒的な数の多さを見ればパリが写真の街であることがわかる。しかし、東京が無いのはなんだかな。

15. PHOTO VOGUE

Vogue Italiaが始めた、世界中のフォトグラファーの作品をサブミッション形式で募集して、編集者の審査をパスしたものだけがポートフォリオ形式で掲載されるサイト。その日のベスト写真はPic Of The Dayとして選出され、実際の紙面版VOGUEへの掲載や、企画展等に掲出される。Art and Commerceと連携して、商業利用へのスムースな転用、いわゆる審査基準の高いストックフォト的なサービスも展開していたが2023年をもって提携終了している。

Tokimaru TanakaのPhotoVogueページはこちら.

David Armstrong

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