5. 江戸時代その二、こんなことしてた!大道芸人
乞胸が車善七(個人名でなく代々の世襲の家名)の采配ということは、士農工商の4階級の更に下、「非人」ということになります。しかし、実態は軽業が得意の町人(工商)が町人の身分のまま乞胸になっていたようです。落語や講談、歌舞伎は全て乞胸から生まれ、寄席、芝居へ発展していったものです。乞胸こそ日本の歌舞音曲の原点、先行芸能と言えるでしょう。しかし、歌舞音曲により関心を集め、喜捨(金を乞い、投げ銭・放り銭を拾い集める行為)は非生産的(米や物を作らない)で卑しい行為と見られました。このこ