1.大道芸、二流の芸か?サブカルチャー

ここでは、大道芸、特に和風大道芸について日々思っていること、感じていることをつれづれのエッセイとして述べて行きたいと思います。 最初に ストリートパフォーマンス、大道芸とは芸能としてどのような分野なのか考えてみましょう。よく芸能を分類するものとしてハイカルチャー、メインカルチャー、サブカルチャーの分類し、大道芸は、サブカルチャーに入れられています。
まず、ハイカルチャーとは長期間、広く社会に認知され、経験に基いた方式が確立している分野です。 受け手に素養や教養を求めます。基本技能を修得するためのカリキュラムが存在、論文や研究が社会的に評価を得ているものです。分かり易くいえば、教えてくれる教室が沢山あり、評論家や先生が沢山いる芸能です。例:クラシック音楽、京劇、歌舞伎、能楽など。これらの多くは無形文化財、無形遺産、文化勲章など、伝統を維持・継承しているとして公的支援の対象となります。

メインカルチャーとは広くメディアに受入れられる芸能です。一般大衆に認知されされており、トレンドの変化に左右されるリスクはあるが商業的利益は大きいものです。芸能者個人の趣向に依存し、受け手に芸術的知識等のハードルを求めない分、親近感があります。 分かり易くいえば、テレビなどのマスコミで人気のある芸能です。例:Jポップス、漫才、ミュージカル。 広義ではハイカルチャーもふくむ場合もあります。

そして、サブカルチャーとは一部のコアな大衆にのみ認知され、一般に知られてない芸能。社会的保護、規則に則することがない分、個人的趣向とテクニックへの依存度が高く、時間的トレンドの影響を受けやすいもの(流行が起きやすい)です。10年前までアニメは、サブカルチャーと言われていましたが今では多くの人がメインカルチャーとしています。ここまで書くと当ったりマエー、分かり切ったこと言うなと叱られそうですが、大道芸=ストリートパフォーマンスを考える上で重要なことなのです。それは、大道芸がいつの時代もサブカルチャーしてメインカルチャーの対抗軸あり、そこから生まれる不安定、軽く見られる視線をトラウマとして生きて来たということです。いつかはより多くの観衆の前で、多くの出演料をいう思いが好きでやり出した芸人を育て、コアな観客を生むのではと思います。 上を目指し兆戦するハングリーが大道芸の源のような気がしますが、そこで重要なことは、メインカルチャーより自由に表現、演技できることを自覚し、マナーや技量の向上(低俗にならぬよう)に努めること。 そして、周囲もそのコアなオリジナリティを認め、偏った目線での順位付けを安易にしないことではないかと思います。最後分かりにくかったと思うますので、次回以降で説明します。

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