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Did you come? に関わる2編【我流英語教室R-18・EXTRA】

「猥談タウン回覧板」by 佐伯ポインティ 寄稿エッセイを、今回は2本立てでお送りしたいと思います。


「Did you come 問題」(2018.1.30.号)
「I will never go back to where I used to be」(2019.2.6.号)


英語ではソレを「come」と表現します。割と皆さん一般的にお持ちの英語知識のように思います。「Did you come 問題」はそのことについてのちょっとした問題提起っぽい稿なのですが、「I will never go back to where I used to be」は、その解答を(ああ、そういうことだったのか……)と見つけてしまった、図らずもアンサーソング的な稿となりました。

さて、なぜ今回は2本立てかというと。

「Did you come 問題」は年末に書いた稿なので、「年末だというのに仕事終わらん、忙しい!いいや、年が明けて時間ができたら、note にアップしよう!」と思ってたら、なんとまさかの2018年の終わりとともに彼との仲が終わりになってしまったじゃないですか。テンションダウンで、note にアップする気も起らなかった訳ですよ。

「I will never go back to where I used to be」は、そこらへんも含めて見事に決着をつけましたので、よろしければお読みいただきたいなと思う次第です。

ただ、具体的な出来事を挙げて書いてはいないんですよね。心情メインに描いています。何があったのかは稿を改めて書きたいと思う、と、そう言ってずっと保留にしてますが、だんだんと過去のことになるじゃないですか。だんだんと、もうどうでもいいような気持ちにもなってくるんですよね。でも時間が経つにつれて、起こったことの再解釈とか自分の振り返りとかも進行してきてはいるし……後でちゃんと書きたいとは思っています。

昨日は元夫の店に行って、当該連帯保証車両の始末をつけてきました。ただね、元夫の街と彼の街は車で30分程度の距離で、道程が完全におんなじルートなんですよ。思い出はダブルで襲ってきまして、帰りの車中は割と号泣でした。道や景色やそこを運転するという行為は、あの時その時の気持ちを蘇らせます。

高速道路を帰る方向に運転していた時に主に沸き起こってきた感情は、彼のところからの帰り際に発生した出来事でつらくかなしく憤ろしく思い詰めてアクセルを踏みしめる感情の思い出で、ああ、ということは少なくとも直近の1年は、こういう負の感情の上書きを重ねていたのだな、と思いました。

わたしの場合、男に憤ると運転スキルが上がるんですよね!元夫の末期には一般道での最高スピードを記録しましたし、彼の末期には高速道路での最高スピードを記録しました。憤りは自分の限界値を広げるね!

さて、では本編をどうぞ!お値段は通常1本で¥300-のところ、2本で¥450-に設定させていただきましたよ。

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カバーフォトは、「みんなのフォトギャラリー」より、宮野8印@イラスト製作中 さんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございマス!

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Did you come問題

前回の稿は彼がうちに来ることを予告して終わったが、妄想して震えたみたいに自室でセックスがおっぱじまることもなく、むしろ(えっ、そんなに「ガールフレンドの両親に初めて挨拶する」みたいになるんだ……!)くらいのかしこまり様で驚いたけれど、無事彼の初来訪が終わった。十数年ぶりだか数十年ぶりだかにクローゼットから引っ張り出したツイードのジャケットを着てきて、うちに着いて車から降りる時には「マジメに見られたいからピンキーリングは外す!」とか言って、いや他の指に残ってたらあんまり真面目には見えない、と心の中で思いつつ、なんかハイスクールボーイみたいで可愛かった。彼、孫もいるんですけどね!

思いも寄らなかった波及効果は、彼がうちの町の遠さを始めて体験したことにより、移動の高速代とガソリン代を負担し始めたことだ。デート時の食事代でイーブンかと思っていたけど(足リナカッタ……泣!)と痛感したらしい。わたしも付き合いを継続するに当たりちゃんとしなくちゃと思っていたけど、彼から言い出してくれてよかった。遠距離恋愛中の皆さん、くれぐれも移動の負担は公平に。恋愛没頭中はそんなのどうでもいいような気になってるけど、一方が我に返った時、付き合いを揺るがしかねない大きな負債になってるからな!

懸案の移動交通費問題も解決したので、12月の初め、約1か月半ぶりに彼の家に行った。彼の家には親とかいないしいるといえば彼のネコだけなので、心置きなくセックスに励んだ。久しぶりにTonyに再会し、ついうっかり熱心に吸いしだいたところ、危うく彼の心臓を止めるところだった。

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