高速、万歳!そしてETCカードを契約した。

 わたしが彼氏に会いに行くたびに、一般道を片道4、5時間走り続けている、というお話を、覚えておいでだろうか。これまでの稿でちょこちょこ差し挟んできた。ところが前回のデート、初めて高速道路を使ってみたのだ。結論から言うと、高速万歳!である。これからは高速を使う。

 なぜ前回高速を使ったのかというと、母に用足しを頼まれて、インターチェンジ近くの店舗に寄ることになったからだ。さらに、彼氏の街のヘアサロンに予約を入れていた。一般道を使うと、予約時間に間に合わなかった。あと、彼氏の家に通ううちに400時間を超えた一般道ドライブの運転歴で、車線変更の経験値が上がったから、(よし、高速行くか!?)くらいの調子が出たのも間違いないと思う。(※あ、高速に乗るのが初めてだという訳ではありません。でも、同乗者なしで高速運転するのは、初めてだった)

 使ってみると、おそろしく楽ちんだった。最寄りのインターから彼氏の街のインターまで、8つほどの市町村を通過するのだが(どんだけ広い県なんだ、って感じですよね!)、その市町村の変わり目で「〇〇市」といった表示が出るたびに、(えっ、嘘、もう〇〇!?)みたいな衝撃を覚え、結果的に、これまで3時間くらいかけて到着していた彼氏の街に、1時間半くらいで着いた。嘘、やだ、すっごい楽じゃん!

 そして高速は、スピードによるストレスが少ない。この時走っていて感じたのだが、高速って、一緒に走っている車同士が、速度感やウィンカーなどのふんわりとした意思表示で、(僕たちのうち、誰が前を走りますか!?)と相談し合いながら、目的地まで走り抜けるゲームですよね。(あっ、あなた先に行きたいんですね?)となったら走行車線に戻り、(あっ、僕の方が速そうなんで、お先します!)となったら追い越し車線に出る。その繰り返し。このふんわりした読み合いのコミュニケーション、すごく日本的なんじゃないか?と思ったし、あとですね、狭い山間の一般道とかで、30km/h以下で走ってる軽トラの後ろでやきもきするのとかに比べて、ものすごくノーストレスですよ。追い越す時に前もよく見えるしね!

 さらに良かったことは、体の疲れが少ないために、精神的に不安定にならないことだった。彼氏と一緒に過ごしても、じゃあね、とさよならしても、自分がご機嫌なのだ。やっぱりあの「うぇぇぇぇぇん!!!」は、体の疲れに65%くらいは起因している。そして、わたしが精神的に不安定だと彼氏が及び腰になるというかへっぴり腰になるというか、不安そうなわたしにどう対処したらいいのか分からなくなるのだ、ということが分かった。例を出しますと、別れた後に(やっぱり帰るの切ない!)とか思って引き返して「……キスするの忘れた」とか言うと、「ドドドドォシタノ?」みたいなへどもどした感じになるんだけれども、にこにこと機嫌よく「じゃあ、またね、バイ」と別れると、「okay, take care ネ♡」チュッ、ということになるのだ。それがよく分かった。(このわたしの不安な気持ちを受け止めてなだめろよ!)くらいの気持ちがなかった訳ではなかったんだけれども、苦手な人にそれを強要しては駄目だ。

 ということで、これからは彼氏のところに行く時には、高速を使うことに決めた。料金所で現金を支払う手間は別にめんどくさくはないんだけど、ETCって、どのくらい割引されるんだっけ?と先日の日曜日の朝、布団の中で考えて、ちょっと調べてみると、(え!?土日って、30%も割引になるの!?)と度肝を抜かれたので、その日のうちに速攻でイエローハットに行ってETC車載機を取り付けた。実は結婚していた時、わたしの車にはETCがついていたんだけれども、離婚後車を手元に取り戻した時には、元夫により取り外されていた。あれって、セットアップし直せば転用できますからね!当時は自力で高速も走れなかったので、まあいいか、とそのままにしておいたのだが、こうなってみると(あの野郎が取り外さないでおいたら、面倒なかったんだが)と思わないでもなかった。

 ともあれ、わたしの車は無事、ETC車載機搭載となり、今週の頭にはETCカードの申し込みも済ませたので、後はカードが届くのを待つばかりだ……と、思ってたんですけど、昨日の夜、彼氏がラインで「missing you(泣)♡」と言ってきたので「じゃあ、can we meet this week end?♡」ということになった。今度の土曜日、行ってきます!まだETCカードは、手元にありません、イエイ!

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